グッチはブランド創設100周年を祝して、ブランド発祥の地フィレンツェの姉妹都市である京都で、伝統と創造をたたえるプロジェクト「Gucci in Kyoto」を展開。

「Gucci in Kyoto」は、グッチの歴史と伝統にスポットライトを当てながら、ブランド創設100周年を機にクリエイティブ・ディレクター アレッサンドロ・ミケーレ氏が最新コレクション「Aria」を通じて打ち出した世界観を、エキシビションで体現するプロジェクト。

以下では、清水寺と仁和寺で招待客向けに行われたエクスクルーシブなエキシビションと、現在、旧川崎家住宅で一般向けに公開されているエキシビションについて紹介する。

グッチのブランド創設100周年スペシャルプロジェクト「GUCCI  IN KYOTO」

■1:清水寺では、著名人を招き、最新コレクション「Aria」を披露

京都_1
特別にライトアップされた清水寺の本堂。

2021年7月18日、「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されている清水寺で、限られた招待客向けに一夜限りのインスタレーションが開催された。

京都_2
プロジェクションマッピングによる演出。
京都_3
生命の再生を象徴する舞が奉納された。

インスタレーションには、国宝であり「清水の舞台」として知られる本堂や経堂、回廊や奥の院などの境内の複数の建物が使用された。

京都_4
心臓のインスタレーション。

清水寺を舞台に、アレッサンドロ・ミケーレ氏が最新コレクション「Aria」(=イタリア語で空気や息吹の意)で打ち出した、グッチというブランドの生命が光と自然の息吹の中で再生されるというビジョンが表現された。

京都_5
永山瑛太さん
京都_6
上野樹里さん
京都_7
浅野忠信さん
京都_8
小雪さん

このエキシビションには、永山瑛太さん、上野樹里さん、浅野忠信さん、小雪さんなど、多くの著名人が招かれた。

■2:仁和寺では、ハイジュエリーとファインウォッチの新作を発表

京都_9
仁和寺庭園の様子。

清水寺でのエキシビションの同日、グッチのハイジュエリー コレクション「ホルトゥス デリキアルム」(=ラテン語で「歓喜の庭」の意)とファインウォッチの新作が、京都・仁和寺で披露された。

京都_10
展示されていたハイジュエリー。

新作コレクションでは、グッチの象徴的なモチーフを取り入れながら、刻一刻と移り変わる空の色と夜空に煌めく星々の美しさ、そして空を見上げるだけでその儚くも美しい瞬間に出会うことのできる歓びが表現されている。

京都_11
仁和寺の日本間が緑に覆われる演出。

会場では、9世紀に建てられた歴史ある仁和寺の御殿に、特別な装飾が施されていた。

■3:旧川崎家住宅では、「バンブー」がテーマのエキシビションを一般公開中

京都_12
旧川崎家住宅の入り口。

祇園祭で山鉾が立つ京都の中心部の町屋・旧川崎家住宅(京都市の有形文化財)が会場の体験型エキシビション「グッチ バンブーハウス」は、2021年8月15日まで事前予約制で一般公開されている。

伝統的な茶室と洋間、大塀作りとレンガの壁など、日本と西洋の建築様式やさまざまな意匠が共存し調和している空間で、京都とフィレンツェで世代を超えて受け継がれるクラフツマンシップとクリエイティビティにフォーカス。

京都_13
グッチのアーカイブと四代田辺竹雲斎氏のアートワーク。

1947年に誕生して以来、時代を超えて愛され続けているバンブーハンドルのハンドバッグがこのエキシビションの主役。グッチの貴重なアーカイブとともに、竹を用いた作品で世界的に高い評価を得ているアーティスト 四代田辺竹雲斎(よんだいたなべちくうんさい)氏によるアートワークの展示も。

京都_14
旧川崎家住宅の竹林。

バンブー(=竹)は、ハンドバッグの素材としてだけでなく、その節を持ちながら天に向かって伸びていく姿に、グッチの100周年という節目への願いも重ね合わせているんだそう。

京都_15
茶室の設えは裏千家今日庵業躰(ぎょうてい) 奈良宗久氏監修、扁額の書は書家 紫舟氏が手がけた。

数寄屋の名工が手がけた茶室は、伝統的な日本の茶室とグッチの世界観が融合した空間へと再生され、新たに「竹節庵」と名付けられた。

京都_16
ライブラリーの様子。

ライブラリーにはフィレンツェにあるグッチ ガーデン ブックストアのラインナップを参照し、特別にキュレーションされた書籍が集まる。シネマルームでは、Ariaコレクションにまつわえるショートムービーが上映されている。

京都_17
「グッチ ダイアナ」が並ぶ。

バンブーハンドル バッグの最新スタイルである「グッチ ダイアナ」にフィーチャーした部屋も。

「グッチ バンブーハウス」

期間/~2021年8月15日(日)
休館日/毎週水曜日
時間/11:00~20:00(最終入場19:00まで)
住所/京都府京都市中京区新町通六角上ル三条町340


グッチと京都。それぞれの歴史と伝統を融合して生まれたクリエイティビティの中には、これまでに積み重ねてきたものをふまえて、次の時代を切り開こうとする意志が感じられる。

期間中に京都に訪れるチャンスがある方は、旧川崎家住宅に足を運んでみてもいいだろう。新しいインスピレーションが得られそうだ。

問い合わせ先

グッチ ジャパン クライアントサービス

TEL:0120-99-2177

※新型コロナウイルスの影響により一部情報が変更となる可能性があります。最新情報は公式HPなどでご確認ください。

  •  
この記事の執筆者
名品の魅力を伝える「モノ語りマガジン」を手がける編集者集団です。メンズ・ラグジュアリーのモノ・コト・知識情報、服装のHow toや選ぶべきクルマ、味わうべき美食などの情報を提供します。
Faceboook へのリンク
Twitter へのリンク