年々、トレンチコートの着こなし方が進化しています。冬から春にかけての定番と呼べる存在だけに、毎日着ても飽きがこないよう、技ありのアレンジを試すおしゃれ上手が増えてきました。コートそのものの着方に加え、色バランスや小物使いなど、スタイリングの工夫ポイントはますます多彩に。

世界のトレンチクイーンたちが披露してくれた、アイディア豊かな着こなしを手がかりに、着回しに役立つコーディネート技を一気見していきましょう。

世界のおしゃれプロに学ぶ!今年のトレンチコート正解コーデ7選

■1:「ザ・定番のシルエット」は前開けでモダンに着崩す

ブラウン系のトレンチコートを着こなす女性
上品なクラッチバッグを添えて、レディー感を薫らせているのも、巧みなアレンジ

トレンチにはしっかりした「型」があるので、オーソドックスな着方を少し崩すだけで、別のムードで着こなしやすくなります。

ブラウン系のトレンチはオールマイティーに着やすいから、愛用者の多いアイテム。きっちりしたコートルックを見慣れている分、前を開ければ、この通り、堅苦しさを遠ざけられます。着こなしのコツは、トレンチの色とのコントラストをくっきりさせるように、内側に着込んだ服の印象を強めること。こちらのコーデではモノトーンのパンツルックで合わせて、クールさを際立たせています。

■2:「女っぽ色」で優しげムードに

クリーム色のトレンチコートを着こなす女性
ベージュやキャメル、白など、クリームに近い色をバッグや靴に迎えることで、全体が落ち着いたムードに

トレンチには武骨なイメージがありますが、色の選び方次第で雰囲気を様変わりさせられます。

例えば、こちらのようなクリーム色のトレンチは、やわらかいトーンが全体を包んで、穏やかな見え具合に。もともと軍装なだけに、シルエットにも骨張った感じがありますが、生地の張りがきつくない生地を選べば、ふんわりとボディーに馴染み、優しげなムードを演出できます。

■3:「こなれカラー」でトレンディーにブラッシュアップ

キャメル色のトレンチコートを着こなす女性
コート袖をまくり上げワンピの袖をのぞかせることで、腕がほっそりと見える効果も

カーキや黒に比べて、茶系のトレンチはこなれた雰囲気に整えやすい色です。上手にまとめるコツは、色数を増やしすぎないこと。

茶系をコートで使っているなら、残りのパーツは同系色のほか、黒や白といった、あまり癖のない色を選ぶほうがシックに仕上がります。同系色の濃淡を生かした「トーン・オン・トーン」も上品にまとめやすいテクニック。こちらのコーデでは濃い色のワンピースで細感を引き出しました。バッグの差し色も効いています。

■4:「オーバーサイズ」で愛らしく演出

オーバーサイズのトレンチコートを着こなす女性
小ぶりの吊り下げバッグでかわいげムードを演出

ベージュやキャメル、白など、クリームに近い色をバッグや靴に迎えると、全体が落ち着いて映ります。さらに、ひと回り大きめの「オーバーサイズ」のトレンチを着ることで、愛らしい印象も引き出せます。

ゆるっとした着余り感がのどかな気分も連れてくるから、トレンチ本来のカッチリイメージがソフトに様変わり。オーバーサイズのシルエットは自然な着痩せ効果も期待できるので、上手に使いこなしたいものです。

ただ、だらしなく見えないよう、ベルトで引き締めたり、ボタンをしっかり留めたりといったディテールには気を配っておきましょう。

■5:「ショート丈×ワイドパンツ」の好コンビ

ミディアム丈のトレンチコートを着こなす女性
コート裾が開いたタイプは細見え効果を引き出しやすい

着丈が短めのトレンチは、全身をくるんでしまわないので、ロング丈に比べて軽やかな着映えに整えられます。

ジャケット風にも着られるから、着ていけるシーンとシーズンが幅広いのも、重宝する理由。上半身に量感が出て、インパクトも強い分、ボトムスは幅広い選択肢から選べそう。

人気の続くワイドパンツは、足首がのぞく丈を選んで、ほっそりレッグを印象づけて。ベルトでウエストをマークして、ボリュームにメリハリを出すのが賢い着方です。

■6:「ブラックベルト」で細感を強調

ロング丈のトレンチコートを着こなす女性
手首、足首ゾーンにも黒を効かせて、身体の細い部分をアピール

ロング丈トレンチの場合、かさばって見えがちなのが玉にきず。見た目のボリュームを程よく抑えるアレンジがこなれ感を生みます。

黒のベルトでウエストのタイトさを強調すれば、装いにリズムが加わり、シャープな見え具合に。気品も備わります。引き締め効果の強い黒とのコントラストが際立つ色をトレンチの地色に迎えるのが好判断です。

■7:「艶めき素材」で軽やか気分に

光沢のあるブラックのトレンチコートを着こなす女性
光沢生地と黒は申し分のない好相性

進化形のトレンチはさまざまな素材を使っているので、質感で変化を出せるというメリットがあります。

表面に艶やかな光沢を帯びたタイプは、重たさを感じさせません。レザーとは異なる、ケミカルな艶めきは、しなやかで軽快なイメージもまとわせてくれそう。

寒くない日は、前を開けて、布の動きを大きくし、さらに風合いを生かして。インパクトの強いボトムスを引き合わせて、パワードレッシングを楽しむ選択肢もありそうです。


トレンチの着こなしバリエーションを増やせば、春や秋にも出番が増えて、ロングシーズンにわたって重宝します。大勢が愛用するトレンチだけに、操り方を工夫して、自分らしくアレンジしてみましょう。

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この記事の執筆者
多彩なメディアでランウェイリポートやトレンド情報、着こなし解説などを発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かした解説が好評。自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い。著書に『おしゃれの近道』『もっとおしゃれの近道』(学研パブリッシング)がある。
PHOTO :
AFLO
WRITING :
宮田理江
EDIT :
石原あや乃