カルティエが新作ジュエリー・コレクション「レ ギャラクシー ドゥ カルティエ」をパリで発表しました。ジュエリー発表は通常、ヴァンドーム広場とその周辺で開催されますが、カルティエが選んだのは鉱物の博物館でした。

なぜかな? と思いながら会場に入ると、そこは大きな鉱石がライトアップされて展示されているミステリアスな世界。宝石の誕生を想起させる空間だったのです。

神秘的な宇宙を表現するコレクション「レ ギャラクシー ドゥ カルティエ」

真っ暗い空間に鉱物が浮き上がって不思議なムード。地下世界に来てしまったかのようです。
真っ暗い空間に鉱物が浮き上がって不思議なムード。地下世界に来てしまったかのようです。

今回発表された「レ ギャラクシー ドゥ カルティエ」コレクションは宇宙がテーマです。

まずは、流れ星のような個性的なピースが登場。今まで見たことのないデザインです。ピンクゴールド、ダイヤモンド、ムーンストーン、ミルキー・クオーツがパヴェ・セッティングされています。

胸元を隕石、小惑星のようなチャームが飾るネックレス。
胸元を隕石、小惑星のようなチャームが飾るネックレス。
金平糖みたいでかわいいイヤリング。
金平糖みたいでかわいいイヤリング。
尖っている石がプリミティブな魅力。ブレスレットの裏面にも模様が彫り込まれていて、洒落ています。
尖っている石がプリミティブな魅力。ブレスレットの裏面にも模様が彫り込まれていて、洒落ています。

ゴールデン・グローブ賞授賞式では、エイミー・アダムスが着用!

ゴールデン・グローブ賞授賞式でこのピースをつけた女優のエイミー・アダムス。©️Getty Images
ゴールデン・グローブ賞授賞式でこのピースをつけた女優のエイミー・アダムス。©️Getty Images
大胆なブレスレットがシンプルなブルーのドレスに映えます。©️Getty Images
大胆なブレスレットがシンプルなブルーのドレスに映えます。©️Getty Images

続いては、ホワイトゴールド、フランス領ポリネシアのタヒチ産の天然黒真珠のブレスレット。太陽系の公転を表現していて、惑星を表す黒真珠がホワイトゴールドのケージの中で動くんです。腕を動かすたびに真珠が動いて肌に触れるとはなんと、センシュアルな。そして、それぞれの真珠のカラー・シェードは、天の川の色を写しているそうです。ロマンチック!

アーカイブからインスパイアして生まれたデザインだそうです。
アーカイブからインスパイアして生まれたデザインだそうです。

続いてのリングとブレスレットは、フューチャリスティックなピース。ホワイトゴールドに、星のようなダイヤモンドがちりばめられ、ドーム状のロッククリスタルがカバーしています。

実は、中にセッティングされているダイヤモンドが星の煌めきのようにチラチラ動くのです! これは小型化されたセルティ ビブランという特殊なセッティング。こんなリングやブレスレットをしていたら、目が離せなくなってしまいます。

ブレスレットについた、輝く3つの球体はまるで惑星のようです。
ブレスレットについた、輝く3つの球体はまるで惑星のようです。
チラチラとダイヤモンドが煌めくリングから目が離せなくなってしまいます。
チラチラとダイヤモンドが煌めくリングから目が離せなくなってしまいます。

次は、真っ暗な宇宙から地球を見たシーンをブレスレットに表現したピースです。ボリュームのあるゴールドのベースに、イエローサファイア、ブルーサファイア、ファイアオパール、ダイヤモンドがちりばめられています。

地球を大胆にデザインしたブレスレット。リングやネックレスもあります。
地球を大胆にデザインしたブレスレット。リングやネックレスもあります。

宝石の源をダイナミックに表現したカルティエの発想力、そしてそれを実現するクラフツマンシップには驚かされます。身につけるとまるで自然、宇宙のパワーを味方にするように感じます。こんなエネルギーをもたらしてくれる「レ ギャラクシー ドゥ カルティエ」コレクションは、まさにパワーストーンならぬ“パワージュエリー”と言えそうです。

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この記事の執筆者
某女性誌編集者を経て2003年に渡仏。東京とパリを行き来しながら、食、旅、デザイン、モード、ビューティなどの広い分野を手掛ける。趣味は“料理”と“健康”と“ワイン”。2013年南仏プロヴァンスのシャンブル・ドットのインテリアと暮らし方を取り上げた『憧れのプロヴァンス流インテリアスタイル』(講談社刊)の著者として、2016年から年1回、英語版東京シティガイドブック『Tokyo Now』(igrecca inc.刊)を主幹として上梓。