できることなら、もっとお金を稼ぎたいと思うもの。ただ、普通の働き方では大金を稼ぐことは難しいですよね。億万長者のような、一般人とは異なる生活を送っている人に学ぶしかありません。

彼らは一体、どんなことを毎日行っているのでしょうか? お金持ち事情に詳しい経営コンサルタントの稲村徹也さんと、副業アカデミー代表の小林昌裕さんのふたりに、お金を持っている人が、お金を稼ぐために無意識のうちにやっている習慣を教えていただきました。

お金をもっと増やしたいなら、今すぐ取り入れてみましょう!

大金を稼ぐ億万長者達が「無意識のうちにやっている」習慣5選

■1:見栄のためや無駄なモノにはお金を使わない

倹約家を目標に
倹約家を目標に

稲村さんによると、お金持ちには節約家が多いそうです。特に、ビジネスで一度は倒産を経験している方も多く、「見栄のためや無駄なモノにはお金を使わない」という点では、徹底していると言います。

「大邸宅、高級外車などを所有しているお金持ちは、ごく一部です。お金持ちの35%以上が中古車を購入しているのです。中古車だと新車の半額以下、5分の1の値段で購入できるため、その部分はコストダウンしています。新車で購入している人は、大富豪でお金が余っている人か、借金やローンを抱えているミドルクラスの人々です。

億万長者は、最初に支出を抑えることに集中しています。ですから、会社の場所も雑居ビルを借りて、なるべく固定費をかけないようにします。どのように収入を上げるかという仕組みができあがれば、高収入を得て低支出で生活するので、お金が溜まる一方です。

そのお金で資産を購入したり、ビジネスや株式に投資をしていて、配当金など複数の収入を構築します。ひとつの収入が途絶えても、複数収入があるので大丈夫なのです。

特に、投資案件は世界中にあるので、収入が世界中から絶え間なく入ってくるのです。それら投資で入ってくる収入は、再度、投資をするため、増え続けているのが現状です」(稲村さん)

億万長者は、投資で得た利益で生活をすることを実践しており、収入が入る仕組みづくりやシステムができるまでは、質素な倹約生活をしているのが現状なのだそうです。

「ビル・ゲイツは、飛行機に乗る時、必ずエコノミークラスでした。本来はファーストクラスに乗れるのですが、彼は一般庶民がどのような生活をしているのかを移動している時に見ているからこそ、シェアNo.1のソフト会社になりました。意外かもしれないのですが、億万長者や成功者は移動に関して、飛行機のエコノミーや新幹線の自由席を使っていることが多いのです」(稲村さん)

億万長者を目指すなら、質素・倹約を心がけたいですね。

■2:自分自身の成長に投資する

自己投資好きを目標に
自己投資好きを目標に

稲村さんによると、億万長者やお金持ちの8割は高卒で、大卒は2割ほどなのだそうです。特に土建業や飲食関係には、早く起業する人が多いのだとか。

高卒の場合、早く社会に入って鍛えられるので、上司に歯向かうことはなく、「いつか見返してやる」との思いで仕事をしているのだそうです。教えてもらえることはほとんどなく、仕事の仕方を「盗む」しかないため、一人前になること、すぐに独立することを前提で仕事をしているのだとか。

彼らは、「もし、自分がこの会社の社長なら、どんな仕事の仕方をするだろうか?」「もし、わたしが、この会社の社長なら、お客様にどんな対応をするだろうか?」など、実際に行動に移すことができる人になるそうです。

「最初は自分自身に投資し、そこで学んだことを次に実践するので、自己成長やスキルアップには惜しまず、常に投資します。自分のゴール設定(目標設定)をして、そのゴールに対しての自己投資となるのです」(稲村さん)

お金持ちを見習い、無駄遣いせず、成長やスキルアップに投資してゆきましょう。

■3:健康にいちばん気を使う

健康第一主義を目標に
健康第一主義を目標に

年上の億万長者や成功者に「いちばん欲しいものは?」と聞くと、「健康と若さ」という答えが返ってくるそうです。

「病気になってしまうと、仕事や好きなことができなくなり、お金もかかります。金持ちはメンターから、『長く健康でいられるほど、資産を増やせる』と教えられるのです。体の資本は食事なので、玄米食、無農薬、野菜中心、腹八分など、食べるもの食事に気を配っていますし、日頃からスケジュールの中に、健康に心がけること、適度な運動が入っているのです」(稲村さん)

また、「心」「マインド」「精神」の病気にならないよう、適度に趣味、読書、旅行、温泉の時間を持つなどしてストレス発散していると言います。まずは健康第一主義になって、無理をしないようにしましょう。

■4:謙虚で、どんな人にも丁寧な言葉使いをする

稲村さんは、日ごろ口にする言葉には最も注意すべき、と警告します。

「『言葉は、その人の人格を現す』といいますが、いい言葉を発信している人には、笑顔や元気、波動があり、その人の周りには、いろんな人々が集まってくるのです。『ついてる』『いいね』が口癖であることも多いです。

成功者は、ゴール設定をして夢や目標に向かって生きているので、常に意識が張り巡らされています。特に言葉や言語には、言霊(ことだま)があるといいますが、言葉にはエネルギーや意識があります。

億万長者や成功者に会うと笑顔や元気、波動がもらえ、前向きな気持ちになったり、今まで自分の中になかった考え方や気づきに触れたりと、引き寄せの法則と同じように、自分自身に返ってくるのです。どんな人に対しても対応や言葉使いが変わらない人は、お金だけではなく、人や運までも運んできます」(稲村さん)

小林さんも、結果を出している人ほど、謙虚だと言います。

「億万長者は自分の実績を自分から話さず、外部から高い評価を聞くことが多いです。そして、他人の陰口を言いません。成功している人は、失敗を重ね、自責の念が染みついているのです」(小林さん)

汚い言葉で心が汚れないように、常に自分に反省を求めることが重要ですね。

■5:読書が趣味で、テレビを見ない

読書好きを目標に
読書好きを目標に

稲村さんによると、億万長者や成功者は読書が好きだそうです。

「努めて書店に行き、買い貯めして読んでいます。それも、一気に1冊の本を読むのではなく、複数の本を並列的に読んでいるのです。それは、関係がない本同士でも、関連性をつけるからなのです。

本棚には扉がなく、すべてオープンに見えるようになっています。読んでいない本もたくさんあるのですが、本のタイトルを自分の方に向けて、タイトルの言葉から言霊やエネルギーを得ているのです」(稲村さん)

おすすめの本は、ナポレオン・ヒル『思考は現実化する』、デール・カーネギー『人を動かす』、ロバート・アレン『日本人のためのお金の増やし方大全』、ケイデン・チャン 『いつの間にかお金持ち! はじめての「株」入門』、スティーブン・R・コヴィー『7つの習慣』、ロバート・キヨサキ『金持ち父さん貧乏父さん』、ピーター・ドラッカー『マネジメント-基本と原則』、企業経営者、偉人の自伝など、だそうです。

「億万長者や成功者は、常に人生をよりよいものにするために、とても勤勉です。彼らの多くはかつて勉強嫌いでしたが、社会に出て、自分自身の勉強に投資をしています。いちばん最初で、いちばん安い投資が読書なのです」(稲村さん)

ニュースは暗い話題が多く、人をネガティブにするため、家にはテレビを置かず、もしあっても映画を観たりするだけなのだとか。最近はネットの専門チャンネルなど、観たい番組を見るものの、それでも普通の速度ではなく、1.5~2倍の速さで見るのだそうです。

「いろいろなセミナーに参加したり、本を読んだりする人が成功できないのは、たくさんの成功の形があるために、多くの人はそれが自分に合うかわからず迷い、悩むからです。成功者は自分の取扱説明書や成功哲学をつくる必要があるので、本を書く側の人になります。億万長者や成功者は、正直者で、誠実で、真摯に受け止める人。疑う人は成功しないのです」(稲村さん)

億万長者になりたいなら、これからは少しずつテレビを控えて、読書の時間を増やしてみてもいいかもしれません。

以上5点を、すぐに真似するのは難しいかもしれません。でも、少しずつでも心がけて、お金持ちのマインドを身につけ、実際に億万長者を目指しましょう。

稲村徹也さん
ビジネスオーナー、経営コンサルタント
(いなむら てつや)ウェーブリンク株式会社代表取締役。高校在学中にバンドデビューを夢みて上京するが、夢破れてホームレスになる。元経営者から学び、21歳で土建業を起業。年商20億円の企業にまで成長させるが株式上場目前で社内が分裂、30歳で億単位の借金を背負う。後に再スタートをきり、アウトソーシング業のほか、コンサルティング業や投資業など複数の会社を経営。2018年には、ミリオンセラー『金持ち父さん貧乏父さん』の著者、ロバート・キヨサキ氏、ベストセラー『日本人のためのお金の増やし方大全』の著者、ロバート・アレン氏を日本に集結し、幕張メッセで1万人のセミナーを開催。著書に『「失敗」を「お金」に変える技術』(きずな出版)などがある。
公式サイト
小林昌裕さん
副業アカデミー代表
(こばやし まさひろ)「収入の柱を増やし、人生を選べるようになる」を理念とする副業アカデミー代表。明治大学リバティアカデミー「金融マネジメント入門」講師。ロバート・キヨサキ氏の著書『金持ち父さん 貧乏父さん』を読んだことをきっかけに、2009年にサラリーマンをしながら副業で不動産賃貸経営を始める。区分マンション・都内シェアハウス・地方一棟マンションなどを保有して年間の家賃収入が3,000万円を突破。また、不動産賃貸経営以外にも20余りの副業を実践し年間収益が1億円を超え、2014年にサラリーマンを卒業。現在は副業を教える学校「副業アカデミー」の運営をしながら、さまざまな大学・企業・団体での講演などを通じて、あらゆる人の収入の柱を増やすために幅広い活動をしている。
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この記事の執筆者
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WRITING :
あわいこゆき
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