日本のジュエリーブランドで、世界的に愛されているブランドがあります。そのひとつが、NIWAKA(ニワカ)。

米国ロサンゼルスで、2019年2月24日(現地時間)に開催された第91回アカデミー賞授賞式では、プレゼンターがNIWAKAのジュエリーを身につけて、レッドカーペットに登場しました。

なぜここまでNIWAKAは世界で愛されているのでしょうか? その秘密について、NIWAKA担当者やデザイナーへのインタビューを元に迫ってみます。

NIWAKAのジュエリーが海外で愛されている理由は「日本人ならではの繊細な感性」にあった!

ブレスレット「HANAGURUMA(花車)」
ブレスレット「HANAGURUMA(花車)」

NIWAKAのジュエリーは、実は近年のアカデミー賞やゴールデン・グローブ賞などでは定番。その海外で愛される人気の秘密は?

「アカデミー賞授賞式で着用していただいた女優を担当された、欧米人のスタイリスト2名に対して、NIWAKAに対する印象を伺ったことがあります」(NIWAKA担当者)

その英語のコメントを和訳していただいたものの、一部を抜粋してご紹介します。

「私はNIWAKAが大好き。NIWAKAのダイヤモンドは信じられないくらい本当に美しいと思います。手の込んだつくりは素敵です。ダイヤモンドが見えるだけでなく、どんな角度からも、正面から見ても、近くで見ても素敵。すべてのジュエリーの細工を見てください。まるで美しい芸術作品のようなものです。本当に素敵。私はゴールデン・グローブ賞のときから、このジュエリーにずっと注目しているのですが、本当に美しいと思います」(スタイリストA)

「NIWAKAブランドの成長を本当に楽しみにしています。NIWAKAはとても新鮮な存在であり、ブランドに物語性があることがほかと違う点だと思います。ひとつひとつのジュエリーは繊細で、しかも強さがあるのです。例えば、このリングはとても大ぶりのデザインです。美しい石をふたつ使っていますが、たいへん繊細でフェミニンでありながら、同時に強さを感じさせますね。かつてバレリーナだった私にとって、繊細かつ強いエネルギーを感じさせるジュエリー、それがダイヤモンドでも、輝きでも、あるいは違う石を使っていても、NIWAKAのジュエリーには何か独特の、えもいわれぬデリケートさがあるのです」(スタイリストB)

ほかにも海外の人たちからは、次のような評価が挙がっているそうです。

・デザインにアメリカやヨーロッパブランドには無いものを感じる
・歴史を感じさせるデザインストーリーが美しい
・ダイヤモンドの輝きが素晴らしい。ほかのジュエラーよりも輝きが素晴らしい
・デザインの細やかさ。そしてそれが上品に美しくまとめられている
・このようにデリケートなデザインを実現させる技術が素晴らしい

NIWAKAのジュエリーは、日本人ならではの繊細な感性を感じさせるデザインが、海外からすれば類まれなものであるようですね。

NIWAKAのジュエリーが「公的な場で映える」と言われる理由は?

イヤリング「KARAHANA(唐花)」
イヤリング「KARAHANA(唐花)」

レッドカーペットのように、公的な場で、NIWAKAのジュエリーが映えるポイントはどこにあるのでしょうか? NIWAKAのデザイナーは次のように話します。

360度に渡る検証の成果

「ジュエリーは眺めるための品ではなく、身につけられて初めて完成します。そのため、身につける人の美しさを際立たせるように、正面はもちろん側面や裏面まで、360度どの角度から見ても美しくあるように数えきれないほどの検証を重ねて、NIWAKAのジュエリーはデザインされています」(NIWAKAデザイナー)

ダイヤモンドへの妥協なきこだわり

「NIWAKAではダイヤモンドの輝きにこだわり、仕入れ段階から厳格な基準を設けています。そしてその輝きを最大限に生かすように、ダイヤモンドの大きさや配置、セッティングの微細な角度まで細かくデザインしていきます。このような妥協のないこだわりの結果として、ステージやパーティー会場で最高に輝くジュエリーだと評価いただけているのだと思います」(NIWAKAデザイナー)

NIWAKAのジュエリーのデザインの特徴は「京都の伝統文化」にあった!

イヤリング「RENKA(恋香)」
イヤリング「RENKA(恋香)」

NIWAKAのジュエリーのデザインは元々、日本に伝わる古都の伝統文化からインスピレーションを得ているのだそう。そのデザインの特徴を見ていきましょう。

京都で誕生した日本の自然や文化芸術が源

「NIWAKAは長い歴史をもつ京都で誕生し、日本の豊かな自然や文化芸術をインスピレーションの源にしています。伝統的なモチーフの美しさを最大限に引き出し、ディテールまでこだわり抜かれたデザインは、どの角度から見てもパーフェクトな仕上がりとなっています」(NIWAKAデザイナー)

作品としての卓越した職人技

「NIWAKAではジュエリーを『作品』としてとらえています。それは、量産に向かないアーティスティックなフォルムや細部に至るまでの美しい仕上げに表れています。卓越した職人技と美しい造形への妥協なき挑戦、厳選された最高位の素材からNIWAKAのジュエリーは生み出されています」(NIWAKAデザイナー)

繊細さと大胆さをあわせもったデザイン

「単純なボリュームや大きな石に頼ったデザインでなく、繊細さと大胆さをあわせもったデザインを特徴としています。そして、デザインを表現する大切な要素であるダイヤやカラーストーンは最高品質のものだけを使用。妥協のないこだわりが、類まれなる輝きを生んでいます」(NIWAKAデザイナー)

海外からの評価は「結果」。これからもこだわりの「ものづくり」を

リング「RENKA(恋香)」
リング「RENKA(恋香)」

今後、NIWAKAにはどんな展望があるのでしょうか? 海外進出の意気込みなどを想定していたところ、担当者からは意外な答えが返ってきました。

「2016年から4年連続でアカデミー賞授賞式において着用いただき、多くのメディアでアカデミー賞のベストジュエリーに選出いただいたことは私たちにとって大きな驚きです。そしてこの評価は、ブランドとしての自信につながっています。

アカデミー賞や海外での評価のために、私たちが特別に取り組んだことはありません。日本の伝統を昇華させたジュエリーデザイン、最高位の素材、絶対に妥協をしないクオリティーへのこだわりをこれからも大切にしていきたいと考えています。そしてその結果として、日本のデザインやものづくりの精神が世界で評価されればとてもうれしく思います」(NIWAKA担当者)

日本が誇る伝統文化と繊細な精神、卓越したものづくりへの技術とこだわりを体現しているNIWAKA。そのジュエリーを通して、日本を伝えるための国際交流に役立てるというのも良いのではないでしょうか。

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この記事の執筆者
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WRITING :
石原亜香利