フォーマルスタイルにアレンジを効かせる場合、いちばん無難な方法はボウタイやシューズ、つまりは小物によるハズしだ。これならばベースとなるタキシードは正式にして、やや格式の高いパーティであってもミスマッチにならず、現代的な遊び心を加味できる。またカジュアルなパーティなら、すべてをルールどおりにするとトゥーマッチになる。そうした際にも、小物でハズした着こなしがぴったりだ。 小物の選び方はどんな場に列席するかで正解が変わるが、各々のセンスの見せ所であることに違いはない。モノトーンに限定して、柄で変化をつけるのもいい。派手な色でアクセントをつけ、華やかに着飾るのもいい。小物で大人の男の遊び心を発揮し、フォーマルのお洒落を存分に楽しもう。

伊達男流が実践する、
小物でアレンジを効かせたフォーマルコーディネート

小物で色と柄を足して艶やかさをアップ!

タキシード¥477,750・シャツ¥50,400(キートン) ベスト¥33,600(ストラスブルゴ〈ラルディーニ〉) ボウタイ¥19,950(トゥモローランド〈ジュープ〉)チーフ¥6,300(伊勢丹新宿店〈チフォネリ〉) 時計¥766,500(ジャガー・ルクルト)
タキシード¥477,750・シャツ¥50,400(キートン) ベスト¥33,600(ストラスブルゴ〈ラルディーニ〉) ボウタイ¥19,950(トゥモローランド〈ジュープ〉)チーフ¥6,300(伊勢丹新宿店〈チフォネリ〉) 時計¥766,500(ジャガー・ルクルト)

正統のタキシードとウイングカラーシャツを身につけ、グリーンのボウタイとブラウン×ネイビーのチーフでアレンジを効かせる。この小物に投影した遊び心が、2012年版のフォーマルスタイルの鍵を握る。カマーバンドの代わりにベルベットのベストを合わせたハズし技も、タキシードのドレスダウンに貢献する。

フォーマルアレンジポイント4

1.艶やかなシルク製のチーフでアレンジ

パーティが夜間の開催であれば、チーフの素材はシルクが望ましい。色に制約はないが、パープルなら高貴な雰囲気が高まる。クラッシュと呼ばれる、無造作に露出面積を大きくした挿し方をすると、華やかな雰囲気が増す。
パーティが夜間の開催であれば、チーフの素材はシルクが望ましい。色に制約はないが、パープルなら高貴な雰囲気が高まる。クラッシュと呼ばれる、無造作に露出面積を大きくした挿し方をすると、華やかな雰囲気が増す。

2.ベルベットのスリップオンシューズで絶妙な

タキシードに最もふさわしいのはエナメルシューズだが、カジュアルなパーティではキメすぎになりかねない。黒の艶やかなベルベットでタッセルつきのスリップオンなら、ほどよくドレスダウンでき、色気も醸し出せる。
タキシードに最もふさわしいのはエナメルシューズだが、カジュアルなパーティではキメすぎになりかねない。黒の艶やかなベルベットでタッセルつきのスリップオンなら、ほどよくドレスダウンでき、色気も醸し出せる。

3.色柄も素材も豊富なボウタイで個性を発揮

タキシードはブラックタイ=黒無地でシルクのボウタイにするのがルール。だから、それ以外はすべてアレンジとなる。このボウタイはグレーの千鳥格子柄で、クラシックの範疇で変化がつく。素材はウール×シルクを選ぶと良い。
タキシードはブラックタイ=黒無地でシルクのボウタイにするのがルール。だから、それ以外はすべてアレンジとなる。このボウタイはグレーの千鳥格子柄で、クラシックの範疇で変化がつく。素材はウール×シルクを選ぶと良い。

4.カフリンクスで個性を主張する

シャツのそで口を飾るカフリンクスは何気ない仕草で人目に触れるものだが、センスのよしあしが如実に表れるアイテム。楕円形で、ピンクとブルーのストライプなら、アクセントとしての存在感がちょうどいい。
シャツのそで口を飾るカフリンクスは何気ない仕草で人目に触れるものだが、センスのよしあしが如実に表れるアイテム。楕円形で、ピンクとブルーのストライプなら、アクセントとしての存在感がちょうどいい。

小物の華やかさが堅苦しさを和らげる

ベースのタキシードはイザイアの人気モデル『グレゴリー』。ウール×モヘアの生地で、オーセンティックなデザイン。小物の合わせ方しだいで、あらゆるパーティに対応できる。小物でアレンジした着こなしなら、カジュアルな社交場にふさわしい。タキシード¥274,050・シャツ¥35,700(スローウエアジャパン〈イザイア〉) ベスト¥19,950(トゥモローランド〈トゥモローランド〉) ボウタイ¥9,450(ストラスブルゴ〈ロダ〉) チーフ¥16,800(リシュモン ジャパン〈ダンヒル〉) カフリンクス¥40,950(ブルックス ブラザーズ ジャパン) 靴¥81,900(ストラスブルゴ〈マックス ヴェッレ〉)
ベースのタキシードはイザイアの人気モデル『グレゴリー』。ウール×モヘアの生地で、オーセンティックなデザイン。小物の合わせ方しだいで、あらゆるパーティに対応できる。小物でアレンジした着こなしなら、カジュアルな社交場にふさわしい。タキシード¥274,050・シャツ¥35,700(スローウエアジャパン〈イザイア〉) ベスト¥19,950(トゥモローランド〈トゥモローランド〉) ボウタイ¥9,450(ストラスブルゴ〈ロダ〉) チーフ¥16,800(リシュモン ジャパン〈ダンヒル〉) カフリンクス¥40,950(ブルックス ブラザーズ ジャパン) 靴¥81,900(ストラスブルゴ〈マックス ヴェッレ〉)

ここではお手軽にアレンジできるフォーマルアイテムを紹介した。小物のアレンジ次第であらゆるパーティーに対応できるのが、フォーマルコーディネトの魅力。ぜひ参考にしてみてほしい。

※価格は2012年冬号掲載時の情報です。

クレジット :
撮影/熊澤 透(人物)、小池紀行(パイルドライバー/静物) スタイリスト/梶谷早織 ヘア&メーク/MASAYUKI(the VOICE)モデル/Cuba 構成/鷲尾顕司(ViVid)