ラグジュアリーファッション誌『Precious』の読者アンケートはがきでは、毎号さまざまな質問を投げかけ、読者からの生の声をリサーチしています。

そのなかでも、その後の実際の誌面づくりの参考になっているのが、「今月号に掲載された商品のなかで、実際に購入したいと思う商品はありましたか」という質問です。

3月号(2019年2月7日発売)で見事1位に選ばれたのは、「トレンチが映す理想の私」いう企画で紹介されたバーバリーのトレンチコートでした。そこで、英国ならではの品格あふれる正統派コートとして名高いトレンチコートの魅力を分析し、デザイン違いのバリエーションもご紹介します。

3月号の購入したいものNo.1は、かっこよさと女性らしさ抜群なバーバリーのトレンチコート

こちらの写真の色は定番のハニー。モデルによって展開カラーが異なり、ウィメンズでは既存のハニー、ネイビーに加え、ダークミリタリーカーキとミッドグレーが新たに登場しています。¥270,000  撮影/小池紀行(パイルドライバー)
こちらの写真の色は定番のハニー。モデルによって展開カラーが異なり、ウィメンズでは既存のハニー、ネイビーに加え、ダークミリタリーカーキとミッドグレーが新たに登場しています。¥270,000  撮影/小池紀行(パイルドライバー)

「バーバリーでは2018年4月に、ブランドのアイコンである『ヘリテージ トレンチコート』を、昔登場していたヴィンテージのデザインを基にリモデルしました。スリムな『チェルシー』、ニュートラルな『ケンジントン』、オーバーサイズの『ウエストミンスター』という3つのラインに集約。ライナーは1960年代のヴィンテージチェックに、丈も長めに設定し、よりヴィンテージなデザインに忠実なスタイルへとアップデートされています。

『Precious』に掲載されたコートは、この中の『ウエストミンスター』というモデルになります。ラグランスリーブと、長めに設定されたエポーレットやガンフラップ、背中を覆うレインシールドが特徴に。ゆったりと着られるサイズ感なので、今トレンドのリラックス感を演出しています。こちらを実際店頭でご試着くださったお客様からは、『カジュアルにもフォーマルにも、どんな着こなしにもよく似合う』『程よくオーバーサイズなので、着やせして見える』などのお声をいただきました」とPR担当者よりコメントが寄せられました。

トレンチコートを開発した歴史のあるバーバリーだからこその確かな品質が、人気を集めた理由のひとつでもあるのではないでしょうか。トレンチコートがシーズンレスで着られること、働くキャリア女性にとって欠かせないアイテムだと心に響いたのでしょう。

それではもうふたつのモデルである「チェルシー」と「ケンジントン」もご紹介しておきましょう。

ウエストがシェイプされたシルエットに女性らしさが際立った「チェルシー」

色展開はハニー、写真のミッドナイトと呼ばれるネイビーの2色展開。表地はコットンギャバジン素材を使用しています。¥260,000
色展開はハニー、写真のミッドナイトと呼ばれるネイビーの2色展開。表地はコットンギャバジン素材を使用しています。¥260,000

「ヘリテージ トレンチコート」3型の中でも最もスリムなデザイン。細身の肩、ウエストシェイプされたラインによって、フェミニンな印象をもたらします。ベルトでウエストマークしたり、後ろで縛ったりすると、フレアになった裾が強調されてエレガントさをアピールできます。

すっきりストレートなラインでインの着こなしを選ばない「ケンジントン」

色展開はハニー、写真のミッドグレー、ミッドナイトの3色展開。こちらも表地はコットンギャバジン素材を使用しています。¥260,000
色展開はハニー、写真のミッドグレー、ミッドナイトの3色展開。こちらも表地はコットンギャバジン素材を使用しています。¥260,000

肩と胸周りにややゆとりをもたせ、ストンと落ちたIラインシルエットです。コーディネートする服のテイストを選ばず、オールマイティーに活躍する一着。「ヘリテージ トレンチコート」3型の裏地には、1960年代に使用していたヴィンテージチェックが施されていて、ちらっと見えたときのスタイリッシュさは格別です。


3月号の購入したいもの第1位に選ばれたトレンチコートは、バーバリーという実力派ブランドというだけあって、美しいシルエットを生み出し、細部のディテールまでこだわりが感じられる名品でした。今季トレンチコートを新調したいと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

※掲載した商品はすべて税抜です。

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この記事の執筆者
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EDIT&WRITING :
佐野有紀