【目次】
「ミディアム~ロング」のスタイリング【4選】
【1】うねり&広がりを抑える「ストレートアイロン」のかけ方
ストレートアイロンを上手に使えば、湿気の多い季節も、サラサラ質感を1日中キープできます。
「ストレートアイロンは100℃以上の熱でスタイリングするため、湿気の多い日でもヘアスタイルをキープすることができるのでおすすめです」(MAGNOLiA Aoyamaデザイナー・CHINATSUさん)
<スタイリング方法>
■1:アイロン用のトリーメント剤を、アイロンをかける部分につける
■2:ハチを境に髪を上下で分けてブロッキング
■3:ハチより下の髪をストレートアイロンで伸ばす
■4:最後にハチ上と表面の髪を伸ばす
<ストレートアイロンをかけるときの注意点、ポイントは?>
「下準備として、インバストリートメントやドライヤー前にケア剤をなじませるなど、髪の保湿をしっかりとしてください。ストレートアイロンの温度は120℃〜160℃くらいがベスト。時間はできるだけ短く、じっくりと熱を通すのではなく、さっと通すくらいを心がけて」(MAGNOLiA Aoyamaデザイナー・CHINATSUさん)
【梅雨のうねり・くせ毛対策】1日中ツヤやかにまとまる!ストレートアイロンの使い方、完全ガイド
【2】憧れのサラツヤ・ロング!そのスタイリング方法とは?
うねりとパサつきでロングヘアを諦めていませんか。Sui Naraのヘアデザイナー、冬木慎一さんによると「うねりはアイロンで、ツヤはオイルでカバーすれば問題は解決です」とのこと。前髪は根元から引っ張るように、サイドは顔を包み込むようなイメージでストレートアイロンを通し、最後に手ぐしでとかしながらオイルをなじませればサラツヤなロングヘアの完成です。
「全体のシルエットが内巻きになるように、毛先だけ内向きになるように通してください。アイロンを通すことでツヤも出ますよ」(冬木さん)
<スタイリング方法>
■1:前髪を引っ張りながらストレートアイロンを通す
■2:顔まわりの髪は顔を包むようなイメージでアイロンを通す
■3:手のひらにオイルを広げ、髪全体になじませる
<老け見えを食い止めるポイント3か条>
- 前髪とサイドの髪がつながって見えるスタイルにすること
- 顔まわりにレイヤーを入れて顔を包むようなシルエットをつくること
- オイルは髪全体に手ぐしでとかしながらなじませること
オイルは髪の表面だけになじませると、ペタッと重たいスタイルになりがち。サラツヤな髪に仕上げるには、手ぐしでとかすようになじませるのがポイントだとか。
冬木さんのおすすめのオイルは「ジュミールブラン オイル デュウ」40㎖ ¥2,000(ミルボン)。「広がりを抑えるだけでなく、ツヤ感も出せるのでおすすめです」(冬木さん)
ロングヘアを諦めていませんか?うねりやすいエイジング毛をサラツヤにする方法
【3】多毛・剛毛の悩みもストレートアイロンで解消!毛先に動きを出した軽やかスタイリング
<スタイリング方法>
髪が硬くボリュームが多いと、スタイルも重たい印象になりがち。そんな髪悩みには、ストレートアイロンを真っ直ぐにおろして直毛にし、トップの毛束は根元から立ち上げ、ミルク状のスタイリング剤を毛先とトップの毛束全体になじませれはOK。動きのある軽やかスタイルに変身!
ストレートアイロンは火傷する心配なく髪の根元から挟めるので、毛量の多い人のスタイリングに便利。「ストレートアイロンを使うとき、はちより上、耳から上、耳のあたりという具合に3段階に分けること。毛量が多い人は特に、一度にスタイリングしようとすると、アイロンの熱が十分に伝わらないので、キレイなスタイリングができません」(sui店長・坂口勝俊さん)
■1:髪の根元からストレートアイロンをかける
■2:頭頂部の毛束を根元からアイロンで挟み毛先を内巻きに
■3:ミルク状のスタイリング剤を毛先中心になじませる
■4:頭頂部の毛束を手ぐしで整えるようにスタイリング剤をなじませる
<老け見えを食い止めるポイント3カ条>
- 全体のシルエットを絞りつつ毛先だけ外ハネにして動きを出す
- 後頭部の丸みはトップの毛束を根元から立たせて膨らませる
- スタイリング剤はほどよい重さのミルクを使う
「毛量が多い人にはミルクタイプのスタイリング剤がお勧めです。バームやオイルだと髪がべたっとして軽さが出せません。ミルクはのびがよく、ウェット感も出せます」(坂口さん)
坂口さんのお勧めは『ジェミー ルフラン オイルミルク』¥2,000(ミルボン)。「ほんのり甘く爽やかな香りも評判がいいですね」(坂口さん)
【4】「トップはぺちゃん、襟足広がる」髪は、カーラー+ストレートアイロンのW使いで
年齢を重ねると欲しいところの毛量が減り、広がりやすいところはクセやうねりが出て、いっそう膨らんでしまう、と感じていませんか?
そんな髪悩みに立ち向かうには、太めロットのカーラーで頭頂部を巻く、ストレートアイロンで髪の中間から毛先に熱を通して落ち着かせる…この2ステップが効果的とか。
「直径3~5㎝くらいのカーラーで根元を立ち上げるように毛束を持ち上げて、毛先から巻いていくのがポイントです。なるべく長い時間、巻いていたいのでスタイリングの最初に巻いておいてください」(natura Aolani スタイリスト・玉山智士さん)
<スタイリング方法>
■1:最初に頭頂部、次に後頭部、最後に前髪の毛束をカーラーで巻く
■2:160度のストレートアイロンで髪の中間部から毛先に向かって通す
<老け見えをくい止めるポイント3か条>
- ■多すぎる毛量は表面ではなく内側で調節
- ■表面にレイヤーを入れ過ぎない
- ■スタイリングの仕上げにアイロンを使ってツヤをプラス
うねったりクセが出てくるとツヤがなくなって見た目も老けてしまうもの。「サロンでのトリートメントを習慣にすると、髪質が改善されるので扱いやすくなります」(玉山さん)
「トップはぺちゃん、襟足広がる」髪はカーラーとストレートアイロンのW使いが正解!
「ボブ」のスタイリング【8選】
【1】ヘアアイロンは「低めの温度」に設定を!パサつく髪がツヤのあるストレートボブに
年齢を経て髪が細くなってくると、セットしてもへたりやすくパサパサしがち。そこでプロに相談すると、「ヘアアイロンを使うとき、高温で一気にスタイリングしないで、ちょっと低めに設定する」ことで、まとまりにくい髪がすっきり見えるそうです。
「130~140℃のちょっと低め温度に設定したストレートアイロンを通すだけでOK。うねって広がりやすい場合は、シアバターを毛先になじませると落ち着きますよ」(MINX エグゼクティブ ディレクター・中野太郎さん)
中間~毛先にかけてアイロンを通すだけでツヤ感がアップします。
<スタイリング方法>
◾️1:130~140℃に設定したストレートアイロンを、髪の中間から毛先が内側に向くように通す
◾️2:後頭部は根元を立ち上げるように軽く引っ張りながら、毛先が内側に向くように通す
◾️3:ツヤがほしいときはシアバターがおすすめ!中間から毛先に向かって手ぐしでとかすようにしてシアバターをなじませる
<老け見えをくい止めるポイント3か条>
- ◾️全方位から立体的に見えるように、後頭部に丸みをつくる
- ◾️アイロンは高温にせず、130~140℃でスタイリングを
- ◾️シアバターをなじませるときは、中間から毛先にとどめる
「シアバターは髪にも地肌にもいいので、デイリー使いにおすすめです。ただ、テクスチャーが重く、頭頂部に塗るとペタ~ッとなるので、落ち着かせたい部分にだけなじませてください」(中野さん)
ちなみに「シアバター」って? こんなに便利です
アフリカに生息する樹木、シアの実からとれるオイルがシアバター。保湿効果が抜群で、アフリカでは火傷の治療や日焼け止めクリームとして活用されています。常温で固まる性質があるため、ヘアワックスとしても大活躍。
中野さんのおすすめはヴィラロドラの『リベルワックス』(ミルボン社)。「髪のパサつきを抑えながらスタイリングできます」(中野さん)
「実年齢より上」に見られないための「低温アイロン」ヘアスタイリング術
【2】ツヤボブは「低温設定」のアイロンと「丸み」を持たせるスタイリングで手に入る!
アイロンをあてるとき、高温であればあるほど手早くスタイリングできて、髪を傷めない…というのは誤解のようです。
「温度を低めに設定したストレートアイロンを髪全体に通してツヤを出したら、トップの毛束は根元を立ち上げるようにアイロンをあてます。仕上げにバームを髪の内側からなじませれば、パサつきのないスタイルになります」(SUN VALLEY副店長・みち子さん)
アイロンは140℃の低温にすること。「高温にすると髪の水分が蒸発して、よけにペタ~っとなります。静電気も起こりやすくなるので、パサつきもひどくなります」(みち子さん)
毛束を挟んだらゆっくり通すと、まとまり感のあるツヤ髪も簡単。
<スタイリング方法>
■1:ストレートアイロンを140℃の低温に設定し、毛束をゆっくり通す
■2:頭頂部の毛束は根元を立ち上げるようにしてアイロンを通す
■3:バームを髪の内側から揉み込むようにしてなじませる
<老け見えを食い止めるポイント3か条>
- アイロンは低温でゆっくり毛束を通して髪のダメージを防ぐ
- 全体のシルエットに丸みを持たせ、トップのボリュームをつくる
- バームは髪の表面からではなく、内側からなじませること
「スタイリング剤を髪の表面からなじませると、せっかくふわっと立ち上げたスタイルがつぶれてしまいます。内側からなじませ、表面は手に残った分だけで十分です」(みち子さん)
みち子さんのおすすめバームは、「UTAU メローバーム」35g ¥4,400(デミ コスメティック)。「天然のオイルでできたバームで髪にも肌にも使えて、とっても便利なんです。柔らかくてのびがいいので、スタイリングに使いやすいですよ」(みち子さん)
【3】ボリュームもツヤも叶える、ドライヤー+ストレートアイロンのW使い
ボブの命といえばツヤ感。とは言え、ツヤを出すためにストレートアイロンをあてると、髪はピンとのびるけれど全体的にペタ~ッとしたスタイルになりそう。
「頭頂部は、根元を立たせながらドライヤーをあてるだけで、ボリュームもツヤも叶います。髪の中間から毛先はストレートアイロンを通せば、毛先に動きを出しながらツヤを出せます。
ストレートアイロンに通すとき、毛先は内側に丸めるようにします。毛先を丸めると菱形シルエットが簡単につくれます」(SUNVALLEY店長・忠本功さん)
<スタイリング方法>
■1:頭頂部の毛束をつかみ、分け目とは逆方向に倒しながらドライヤーをあてる
■2:毛束の中間から毛先に向かってストレートアイロンを通す
■3:毛先は内側に丸めるようにアイロンを動かす
老け見えをくい止めるポイント3か条
- ■頭頂部は分け目と逆方向に毛束を倒してドライヤーをあてて根元を立たせる
- ■サイドや後頭部は毛束を軽く引っ張りながらストレートアイロンを通す
- ■毛先は内巻きにして全体のシルエットを菱形に仕上げる
「全体のスタイルを菱形に整えると、小顔効果があるだけでなく、頭頂部のボリューム感も出せます。頭頂部の根元を立たせて毛先を内巻きにするだけで、菱形シルエットは簡単にできます」(忠本さん)
大人のボブはツヤが命!綺麗にツヤが出る、簡単3ステップとは?
【4】手ごわい「うねり」を解消する、ドライヤーとストレートアイロンの使い方
手ごわい大人のうねり髪は、ドライヤーで手ぐしブロー、ストレートアイロンで毛束を整えながら毛先を内巻きにする…この2ステップで、落ち着いたツヤ髪になれるようです。
「髪が膨らむのはハチのあたり。頭頂部はペタッとなりやすいので、まずは頭頂部をふわっと立ち上がるように乾かします。それから、髪の内側をドライヤー、表面をストレートアイロンで髪を伸ばせばツヤ髪になります」(hair lounge BEACH 店長・NOBさん)
<スタイリング方法>
■1:頭頂部の地肌をこするようにドライヤーをあてる
■2:髪を内側から手ぐしでとかしながらドライヤーをあてる
■3:毛束の中間あたりから、ストレートアイロンをサッと通す
■5:毛先は内巻きに1カールさせる
<老け見えをくい止めるポイント3か条>
- ■頭頂部の髪は抑え込まず、地肌をこするようにして根元を立たせる
- ■前髪は深く取って生えぎわを隠すようにする
- ■ワンレングスにしないでグラデーションを入れて動きを出す
「うねりや広がりを抑えるには、髪の重みが必要です。すきすぎないように、ドライカットやスライドカットで束感を出しながらカットするとバランスよく仕上がります」(NOBさん)
手ごわいうねり髪が「さらツヤ髪」になる、ドライヤーとストレートアイロンの使い方
【5】マンネリを解消し小顔効果まで!ストレートアイロンで作る「外ハネ」アレンジ
普通のボブに飽きた、伸ばしかけボブをうまくまとめたい、小顔になりたい、この3つを解決してくれるポイントはストレートアイロンの使い方にあります。
「毛先をハネさせて無造作に動かすと、ラフでこなれた印象に。スタイリング次第で大人の女性にふさわしい印象へと仕上がります」(GARDEN Tokyoトップスタイリスト・本木亜美さん)
ボブの毛先を外ハネにすることで、小顔に見せることもできるというから、一石二鳥!スタイリングで意識すべきは、自然なハネ感。やりすぎには気をつけて。
<スタイリング方法>
■1:サイドの毛先をストレートアイロンでハネさせる
■2:バックの毛先も外ハネにする
■3:スタイリング剤を毛先につける
■4:サイドにも揉み込む
〈面長顔ボブヘア スタイリングのコツ3か条〉
- ■毛先のハネはさりげなく!
- ■スタイリング剤は根本につけすぎない
- ■耳周りはふんわり仕上げて菱形に
「ストレートアイロンは140度くらいの低温がベスト。さっとブローするように熱を通すだけで自然なハネ感に仕上がります。スタイリング剤はツヤと束感が同時に出せるオイルクリームがおすすめです。ベタッとした印象にならず、ある程度セット力のあるスタイリング剤を選んで」(本木さん)
マンネリボブが秒で今っぽく! ストレートアイロンで作る「切りっぱなしボブ」
【6】毛量が多く広がる髪には「くびれ(外ハネ)ボブ」が効果的!
「ボリュームを抑えたいのは、はち周り。ここは抑えず、頭頂部の髪を立ち上げれば、自然とはち周りの髪は落ち着きます。上を立ち上げたら、耳から下の髪は毛先だけストレートアイロンで外はねにすれば、メリハリがあるスタイルの完成です」(Velvet on the Beach代表・桜井章生さん)
<スタイリング方法>
■1:頭頂部の髪を前後2つに分け、カーラーで毛先から根元まで巻く
■2:耳から下の髪はストレートアイロンで毛を半カール外はねに
- 毛量が多くても剥きすぎたり削ぎすぎたりしない
- ボリュームの出やすいはち周りは無理に抑え込まない
- スタイルにくびれをつくってメリハリをつける
「分け目をクッキリつけてしまうと、地肌が透けて見えたり、根元の白髪が目立ってしまいます。頭頂部の髪を巻くときは、分け目をまたぐようにカーラーで巻くと、分け目の根元がふんわり立つので地肌も白髪も目立ちにくくなります」(桜井さん)
【7】ストレートアイロンで作る、今っぽいラフな動きの毛先
40代後半からのボブスタイルについて、「パツンと切ると古臭く見える」「抜け感がなく、のっぺりとした印象になる」といった悩みを抱えている方も多いのでは?
「顎ラインがスッキリ見え過ぎると貧相な印象になってしまうので、毛先はパツンと切り揃えるよりも動きを出すのが正解。毛先がラフに動くことで、今っぽさと、垢抜け感を演出できます」(Un ami omotesando 店長・増永剛大さん)
スタイリングはストレートアイロンを使った簡単3ステップ。
「スタイリング剤をつけるときは、毛先からつけるのが鉄則。髪の表面からつけてしまうと、全体的にベタッとした印象になってしまうので気をつけて」(増永さん)
<スタイリング方法>
■1:ストレートアイロンで表面にツヤを出す
■2:毛先を外ハネにする
■3:毛先にシアバターをつける
〈面長顔ボブヘア スタイリングのコツ3か条〉
- ■髪の表面は熱を与えてツヤを出す
- ■毛先をハネさせる時は髪の内側の毛束だけ!
- ■スタイリング剤は多目につける
「髪が乾燥していると疲れた印象に仕上がってしまいます。乾燥やパサつき、ダメージが気になる方はスタイリング剤を多めにつけてください。まとまりや束感もできて、より若々しい印象になりますよ」(増永さん)
【8】短めボブも華やかに!「波巻き」が優雅な、ハーフアップのヘアアレンジ
アレンジしにくい顎ラインのボブスタイルも、ハチ上の髪を波巻きにし、ねじってピン留めするだけで、ちょっとしたパーティーや特別なイベントにもぴったりのスタイルに。
<スタイリング方法>
■1:頭頂部の髪をストレートアイロンで波巻きにする
■2: 頭頂部の髪をギザギザに取る
■3: まとめた髪をねじる
■4: ねじった毛束をピンで留める
■5:頭頂部の毛束を引き出す
■6:ハチ部分の毛束をねじりながら後頭部へ
■7: ねじった毛束をゴムで結ぶ
■8: Uピンを使ってゴムを隠す
Uピンの留め方はGIFアニメーションでチェック!
■9: 頭頂部とハチ以外の毛束を波巻きにする
「頭頂部を波巻きにしておくことでニュアンスが出て、ねじって留めたときに高さもできます。頭頂部を引き出すときは『程よく』。引き出しすぎると頭が膨張して見えるので、正面から見たときに綺麗な扇型になるように意識してみてください」(PEEK-A-BOO AVEDAアトレ恵比寿・店長兼ディレクターの神保樹敏さん)
ねじってピン留め!短めボブの上品ハーフアップ【プロセスアニメ付き】
「ショート」のスタイリング【5選】
【1】うねりを抑え、ツヤのあるストレートヘアにするスタイリング
髪のうねりや広がりが手に負えず、思い通りにスタイリングできないのは、最初のブローに原因があるようです。
「最初に頭皮を擦りながらドライヤーをあて、次に分け目とは逆方向にとかしながらドライヤーをあてます。その後、根元あたりからストレートアイロンを通してツヤを出せばスタイリングがうまくいきます。」(SUN VALLEY店長・忠本功さん)
ただ髪を乾かすのではなく、頭皮を擦りながらドライヤーをあて、頭皮の毛穴をニュートラルに戻すこと。「仕上がりのスタイルをイメージして、分け目通りに乾かしてはいけません。普段の分け目とは逆方向にとかしながら乾かすとトップがふんわり立ち上がり、ボリュームが出ます」(忠本さん)
分け目や根元が見えにくくなるので、白髪をカバーしたい人もこの乾かし方をマスターするといいかもしれません。
<スタイリング方法>
■1:頭皮を擦りながら上からドライヤーをあてる
■2:分け目とは逆方向にとかしながらドライヤーをあてる
■3:ストレートアイロンを通し、毛先だけやや内向きにする
<老け見えを食い止めるポイント3か条>
- 毛量の調整は髪の表面ではなく内側で行うこと
- 髪の長さに関係なく自然乾燥させないこと
- 古めかしくなるので、毛先を内巻きにし過ぎないこと
「ドライヤーで乾かすときは、頭皮を一定方向に擦るのではなく、全体的にランダムに擦ってください。また、ストレートアイロンを通すとき、毛先をほんの少し内向きにします。内巻きにしてしまうと古めかしくなるので注意してください」(忠本さん)
【2】頭頂部をボリュームアップさせる、若見えスタイリング
「頭頂部の毛束を一気に巻くのではなく、前、右サイド、左サイド、後ろの4つのブロックに分けてから根元を巻くのがポイントです」(air-GINZA店長・長門政和さん)
それだけで、ふわっとした立ち上がりがキープできるとか。
「頭頂部の根元を立ち上げるようにストレートアイロンをあててボリュームを出します。仕上げにハチから上にワックスを揉み込んでおくと、広がりを抑えたいハチから下が締まって見えます」(長門さん)
<スタイリング方法>
■1:頭頂部のやや前寄りの毛束をとり、根元からストレートアイロンをあてる
■2:頭頂部の右サイドの毛束をアイロンに挟んだら、根元を起こしながら右に引っ張る
■3:頭頂部のやや後ろ寄りの毛束を取り、前に引っ張るようにアイロンを動かす
■4:バームタイプのワックスをハチから上に揉み込む
<老け見えをくい止めるポイント3か条>
- ■トップは一気に立ち上げず、毛束を4つに分けてスタイリングすること
- ■トップの毛束は根元を起こしながら、前と後ろの毛束は前へ、右は右へ、左は左へ、それぞれの方向に引っ張って立ち上がりをつくる
- ■全体的に短くすると老け印象になるので、サイドや襟足に長さを残す
「このスタイルは分け目をつくらないので白髪が気になる方や、クセやうねりをコントロールしたい方、全体的にボリューム不足の方にも向いています。ボーイッシュにならないよう、短くし過ぎないのがポイントです」(長門さん)
ストレートアイロンでトップをふんわり!若見えショートヘアの作り方
【3】全体に丸みをつくるスタイリングで、ボリューム・ツヤ・白髪カバーが叶う
「頭頂部を前後2つの毛束に分け、ストレートアイロンでそれぞれ前と後ろに丸みをつくります。前側の毛束は前髪に、後ろ側の毛束は後頭部の丸みにつなげるように、意識してスタイリングしてください」(apish omotesando店長・黒山慶司さん)
<スタイリング方法>
■1:頭頂部を前後2つの毛束に分け、ストレートアイロンで前側の毛束の毛先を内巻きに
■2:頭頂部の後ろ側の毛束の毛先を巻く
■3:髪を揉み込むようにしながらワックスをなじませる
■4:手ぐしで髪を整える
<老け見えをくい止めるポイント3か条>
- ボリューム不足を解消するには前髪を長くしない
- 全体的なシルエットを丸くし、頭頂部は根元を立たせる
- ワックスは髪の表面ではなく内側からなじませる
「スタイリング剤を髪の表面にのばすと、重みでペタ~ッとなってしまうので、立ち上がりをつくりたい根元を中心になじませると失敗しません」(黒山さん)
ボリューム・ツヤ・白髪カバーが全部叶う!大人のための「神ショートボブ」
【4】小顔に見える、襟足に「くびれ(外ハネ)」を作ったメリハリショート
ボリュームがほしい部分は根元を立ち上げるように、ボリュームを削りたい部分はつぶしながらスタイリングをするのがポイント。「特に襟足をキュッと引き締めたいので、襟足の髪は首のラインに沿わせながら、毛先だけ外はねにさせます。メリハリがつくので小顔効果もあるんですよ」(sui ヘアデザイナー・中村育美さん)
<スタイリング方法>
■1:襟足の髪は首に沿うようになでつけ、毛先だけ外はねにする
■2:その他の髪は毛束の中間から毛先を内側に丸めるようにアイロンを当てる
■3:頭頂部の毛束は根元を立たせるようにブロー
<老け見えをくい止めるポイント3か条>
- ■襟足の髪は毛先だけ外はねにして、くびれを作る
- ■はち周りはアイロンで内巻きにしながら膨らみをつぶす
- ■顔を髪で包むようなスタイルにして生え際の白髪をカバー
「はち周りや襟足の髪をつぶすスタイリングは、うねって広がりやすい髪質の方にも向いています。毛先に丸みをつけるだけで、遊びと軽さが出るので、レイヤーを控えめにカットしても、そんなに重たい印象にはなりません」(中村さん)
白髪カバーと小顔見せが同時に叶う!毛先を遊ばせた「くびれショートヘア」
【5】マンネリ解消!ストレートアイロンで作るウェットな質感のヘアアレンジ
大人の魅力がより増して見える「ウェットな質感」のヘアアレンジ。「前髪をかき上げるだけで、ウェットな質感でもカジュアルでラフな印象に。ポイントは分け目を潰さないこと。分け目にボリュームがないと、老けて見えるだけでなく清潔感のない印象になってしまいます。
ウェットな質感をつくっているジェル状のワックスは、指先につけて髪になじませると根元がベタベタになってしまうので、手のひらだけになじませてからつけるのがコツ。前髪をかき上げた時に根元に付きすぎず、髪全体に均一につけることができます」(BEAUTRIUM表参道スタイリストの高橋澄絵さん)
<スタイリング方法>
■1: ストレートアイロンで毛先を外ハネにする
■2:前髪をブローするようにストレートアイロンを滑らせる
■3: 前髪をかき上げるようにジェルをつける
「コテではなくストレートアイロンを使うと、直毛は自然な丸みをつくることができるし、くせ毛の人は矯正できるなど、どんな髪質でも理想の毛流れをつくることができます。カールが付きすぎたり、変な方向にハネることもないのでご自宅でのスタイリングも簡単ですよ」(高橋さん)
ストレートアイロンを使った「前髪」のスタイリング【4選】
【1】伸ばすべきは、クセの出やすい内側の前髪!
クセの出やすい内側の髪をアイロンで伸ばします。
「しっかり伸ばしたいのは、前髪の内側にあたる生え際。ピンで前髪の外側にあたる毛束を留め、内側だけアイロンで伸ばしてください。前髪の表面にアイロンをかけるとツヤは出るのですが、ペタッとなってしまうので、ボリュームが欲しい髪には不向きです。前髪の表面にはアイロンはあてないようにしてください」(FIX-UP スタイリスト・幡矢智之さん)
白髪は量に関係なく生え際が目立つもの。前髪を下におろすように横へ流して根元を隠してしまえば生え際の白髪が目立たなくなります。
<スタイリング方法>
■1:両耳の延長線上の髪を3~5分、カーラーで外巻きにする
■2:前髪の表面の毛束をピンで留め、内側の髪を140℃(くせが強ければ180℃)ほどのストレートアイロンで伸ばす
<老け見えをくい止めるポイント3か条>
- 前髪の表面にかかる毛束にはアイロンをあてない
- トップにレイヤーを入れてボリュームをプラス
- 根元は濃いめのアッシュ系、毛先は明るいアッシュ系で染め分けて立体感を
「アイロンをあてるとき、真っ直ぐ伸ばさないでください。毛先をちょっとだけ内巻きになるようにすると、女性らしさが出ます」(幡矢さん)
【2】かわいらしくも若づくりにならない、横に流した前髪の作り方
<スタイリング方法>
「つむじのあたりで割れやすいので、スタイリングの前にタンパク質を補うミストをスプレーしておくと、根元の毛が立ち上がりやすくなり、つぶれにくくなります」(FIX-UPメイクアップアーティスト・高橋紀衣さん)
高橋さんのおすすめは、ミルボンの『オージュア EQ ファーストミスト』。髪の1本1本が太くなり、根元から立ち上がりやすくなるとか。
「このミストを根元に吹きつけから、根元から髪を乾かすと仕上がりが全然違います」(高橋さん)
■1:つむじが割れやすい部分やボリュームの欲しい部分の根元にミストをスプレー
■2:髪の根元を起こすようにドライヤーで乾かす
■3:160℃ほどのストレートアイロンに前髪を根元から挟み、横に流す
<老け見えをくい止めるポイント3か条>
- フェイスライン、額の生え際を見せないように前髪でカバー
- 毛先を顔に沿わせたり、軽くはねさせて軽さを出す
- 白髪をしっかり染めたい派なら、たまに明るい色で染め直しを
「前髪をヘアアイロンで伸ばすときは、表面と内側の髪を一緒に挟めなければ、それぞれ個別に横へ流してください」(高橋さん)
前髪ひとつで、たるみとシワを同時にカバーしてくれる髪型がわかった!
【3】大人の悩みをカバーする「厚め前髪」は、ストレートアイロンで真っ直ぐに伸ばす
<スタイリング方法>
前髪を厚くするとトップにボリューム感が出るので、髪がペタッとしてしまうのがお悩みの人にぴったり!
厚め前髪はストレートアイロンで真っ直ぐに伸ばします。顔にかかる横の髪から後ろにかけてカールアイロンで外巻きに。「仕上げのワックスをなじませるとき、ヘアオイルを混ぜておくとツヤ感がアップします。髪がパサつきやすい人はぜひ試してみてください」(kakimoto arms JIYUGAOKA スタイリスト 小林卓也さん)
■1:顔にかかるサイドの髪を、カールアイロンで外巻きに
■2:前髪は厚めにしているので、最初に額の生え際→次にその上にある前髪と、2~3回に分けてストレートアイロンをかける
■3:ワックスと同量のヘアオイルを加えて混ぜ合わせ、両手のひらになじませる
■4:毛先を手で揉み込むように、ワックスをなじませる
<老け見えをくい止めるポイント3か条>
- ■厚めの前髪をつくってトップにボリュームをつくる
- ■髪の表面にハイライトカラーを入れ、色の効果でもボリューム感を演出
- ■ワックス+ヘアオイルでツヤ感を出す
「前髪を伸ばすとき、一度にすべての前髪をアイロンで挟んでも、きれいに伸びません。面倒でも何回かに分けて伸ばしてください。仕上げのスタイリング剤ですが、ファイバーが入っているワックスを使うと、ふんわりスタイルが長持ちします」(小林さん)
ボリューム不足のペタンコ髪は厚め前髪でカバー【40代女性の髪型】
【4】目の上ぎりぎりの前髪は、目を大きく見せる効果あり!
前髪は厚めに、そして少し長めにつくると、目が大きく見えるそう。
「前髪を、目の上ぎりぎりにつくります。そうすると目元に奥行きができて、アイメイクをしたかのように目がキリッと引き立ちます。陰影を利用すると目を大きく見せる効果が狙えます」(air-GINZA店長・長門政和さん)
そんなアイシャドー効果を狙える前髪も、ストレートアイロンでスタイリングしていきます。
<スタイリング方法>
■1:表面の髪だけ、約180℃に設定したヘアアイロンを根元から毛先へスライドさせる
■2:前髪を根元から丸く膨らませるように、アイロンをあてる
■3:約160℃のカールアイロンで髪の中間から毛先に向かって内巻き、外巻きを繰り返す
■4:ミックス巻きの2~3分後、髪の内側からカールをほぐせば完成
<老け見えをくい止めるポイント3か条>
- 前髪を目元ギリギリにしてアイシャドー効果を狙う!
- 巻く前に髪を伸ばして、ツヤ髪に整えておくこと
- ツヤを残すために、ミックス巻き後はアイロンの熱が冷めてからほぐす
「せっかくツヤ髪に仕上がっても、まだ髪に熱がこもっている間にほぐしてしまうと、ツヤが消えてしまいます。2~3分ほど経って、冷めたのを確認したら根元からほぐしてください」(長門さん)
【髪が太い&多い女性必見】巻き方を「混ぜる」とすっきり若々しく
- TEXT :
- Precious.jp編集部