荷物を増やしたくない気持ちもあって、旅行に何を着ていくかは、なかなか難しい判断です。とりわけ、空の移動では、着る服次第で、気分の盛り上がりや機内での快適さまで変わってくるから、「空旅ルック」は慎重に選びたいもの。そこでお手本にしたいのは、旅慣れたジェットセッターたちの着こなしです。

ラウンジや機内で過ごすのが当たり前のセレブリティーたちは、動きやすさやリラックス感を重視。でも、品格や着映えを犠牲にしない、最良の落としどころにコーディネートをうまく着陸させています。この素敵な知恵を拝借しない手はありません。

ジェットセッターの空港スタイルを拝見!リラックスムード漂う品格スタイル5選

■1:「ジャケットで品格、ワイドパンツで着心地」のいいとこ取り

ブラウンのジャケットを羽織ったKarlie Kloss(カーリー・クロス)氏
品格も添えるマニッシュな黒革靴

とりあえずジャケットさえはおっていれば、空港ルックもルーズに見えません。気負わない雰囲気に整えるなら、袖を通さない肩掛けが便利です。

モデルのKarlie Kloss(カーリー・クロス)は、薄いブラウンのダブルブレストを肩掛けでオン。全体に落ち着きを添えています。立ち襟の白シャツと、スモーキーな大人ピンクのパンツの組み合わせも節度を保つ組み合わせ。

楽に過ごしやすい切り札アイテムは、たっぷり幅のワイドパンツ。ベルトの端を長く垂らして、抜け感を引き出しているのも、トップモデルならではの小技です。

■2:1枚でこなれコーデに整う「オールインワン」

ストライプのオールインワンを着こなすCate Blanchett(ケイト・ブランシェット)氏
シャツのボタンをきちんと留めて、隙のない着映えに

上下がつながったオールインワンはコーデを考える手間が省ける点でも、慌ただしく出掛ける空の旅向きです。全体がこなれて見えるうえ、ワントーンで整って映るのも、視線を浴びやすいセレブが好む理由でしょう。

大女優のCate Blanchett(ケイト・ブランシェット)は、シャツ仕様のパンツ・オールインワンでさっそうと空港へ。ストライプ柄がシャープ感を引き立てています。

白スニーカーで大人の休日気分を漂わせたのも、流石のおしゃれリーダーらしいアレンジです。

■3:「トーン・オン・トーン」で伸びやかなレイヤード姿に

同系色のコーディネートをするJessica Alba(ジェシカ・アルバ)氏
ロング丈のライトアウターで縦落ち感を強調

体を締めつけないワンピースは、機内ライフを楽に過ごしやすいから、旅の達人が好んで選ぶ服です。着脱しやすい点でも、ストレスフリーに過ごしやすくなります。

女優のJessica Alba(ジェシカ・アルバ)は、ブルー系のプリントワンピースに、トレンチ風スプリングコートをさらりと重ねました。同系色でまとめた「トーン・オン・トーン」のコーデが涼やかな風情。

インナーの白キャミソールと、白バッグ、白シューズの響き合いで爽やかさを演出しています。

■4:抜け感ありの「スポーティースタイル」で颯爽と

スポーティな装いをするAlessandra Ambrosio(アレッサンドラ・アンブロジオ)氏
程よい抜け感を生む、アスレティックなアイテムのレイヤードテクニック

スエットパーカやトラックパンツに代表される、スポーティーな装いは、意外と運動量が多い空港間のアクセスを助けてくれます。普段着風に見えがちなので、程よい格上げが着こなしのポイントになります。

モデルのAlessandra Ambrosio(アレッサンドラ・アンブロジオ)は、両脇に白いサイドラインが走る、ベージュのトラックパンツで、きれいめアスレジャーの着映えに。

カットソーの裾をゆるくブラウジングして、伸びやかなオフのムードを印象づけています。肩に掛けたバッグと手首のアクセサリーがリュクスなイメージを添えるキーピースです。

■5:「ワントーン」でさりげなく品格を演出

サンドカラーで全体を統一するVictoria Beckham(ヴィクトリア・ベッカム)氏
車輪付きスーツケースを使わないのも、格上空港ルックの理由

空港ルックでも気を抜かないおしゃれ上級者は、バッグや靴も含めたカラーバランスに気を配ります。

ファッションデザイナーのVictoria Beckham(ヴィクトリア・ベッカム)は、上品なサンドカラーで全体をまとめ、お見事なワントーンの装いに。気品や威厳すら感じさせる、別格の上級者コーデです。

襟付きの細身ワンピースで品格をキープ。脇に抱えたハンドバッグ、手に提げた大ぶりバッグ、そして靴まで色味を統一。空港から会議に直行できそうな、本物のジェットセッタースタイルです。


セレブの空旅コーデは、機内での過ごしやすさと、周囲の視線に耐える着映えを、絶妙なバランスで両立させています。元気感や上品さ、グッドセンスなども印象づけるスタイリングは、どこでもカメラが待ち構えている立場の彼女たちならでは。ゴールデンウィークやお盆・夏休みと、空港へ向かう機会が増える時期に、着こなしの参考にしたくなります。

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この記事の執筆者
多彩なメディアでランウェイリポートやトレンド情報、着こなし解説などを発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かした解説が好評。自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い。著書に『おしゃれの近道』『もっとおしゃれの近道』(学研パブリッシング)がある。
PHOTO :
AFLO
WRITING :
宮田理江
EDIT :
石原あや乃