デニム仕立てのジャケット、いわゆる「Gジャン」は、はおるだけで休日ルックが決まる、便利なアイテムです。でも、ラフ感やストリートテイストが強く出やすい欠点もあります。
世界のおしゃれマスターたちは、あえて別のムードを添えて、Gジャン本来のイメージからの「ずらし」に成功。アレンジの合い言葉は「ボトムスをムードメーカーに」。華やぎや洗練といった、Gジャンでは表現しにくい雰囲気を、ボトムスで印象づけるテクニックは流石です。
大人のGジャンはボトムスで決まる!海外セレブ流「 スカート・ワンピース・パンツ」の使い分けテクニックを指南
■1:【膝下スカート・ワンピース編】艶やかな赤でフェミニン濃度アップ

Gジャンにはラフで男っぽいイメージがあるので、逆の印象を与えるスカートやワンピースで合わせると、全体が落ち着いて見えます。赤系の艶やか色や、フェミニンな柄も、Gジャンに彩りを添える存在に。
女優のRebecca Gayheart(レベッカ・ゲイハート)は、艶やかなサテン系の真っ赤なスカートで街へ。膝下のレングスがたおやかな風情に。星形モチーフのニットトップスで元気な気分を添えています。

赤はデニムカラーと好相性を発揮します。愛らしい柄と組み合わせれば、さらにGジャンのストリート感をやわらげてくれそう。
ファッションアイコンのNicky Hilton(ニッキー・ヒルトン)が選んだのは、赤いチェリー柄のワンピース。Gジャンは袖を通さない肩掛けでオン。Gジャンのタフ感とワンピースのジューシーさが素敵に交差しています。バレエシューズでリラクシングな足元に整え、こなれた雰囲気にまとめました。
■2:【マキシ丈ワンピース編】華やぎの足し算、ドレッシー感の引き算

Gジャンは印象が強めなので、引き合わせるボトムスにもインパクトが求められます。その点、布をたっぷり使ったマキシ丈ワンピースは申し分ありません。
女優のJenna Dewan(ジェナ・ディーワン)は、白黒ストライプのキャミソールドレスをまとって、堂々とした着映えに。コンパクトなGジャンをはおって、脚長効果を引き出しました。ショルダーバッグとサンダルをブラウンでそろえ、ボヘミアンムードも呼び込んでいます。

ドレッシーなワンピースを、普段使いしやすくアレンジするうえで、Gジャンは絶好のパートナーです。
歌手のKylie MinoGue(カイリー・ミノーグ)は、白のレースが優美なマキシ丈ワンピースでラジオ局に登場。オーバーサイズのGジャンを重ねて、白ワンピースを程よくドレスダウン。袖を無造作っぽくまくり上げて、さらに気負わない雰囲気に見せています。
■3:【ブラックパンツ編】すっきりミニマルでクールに凜々しく

クールな雰囲気に仕上げるなら、ブラックのパンツを「相棒」に選ぶのがおすすめです。Gジャンのくだけたムードを、スタイリッシュに引き締めてくれます。
モデルで女優のRosie HuntinGton-Whiteley(ロージー・ハンティントン=ホワイトリー)は、グレーのTシャツと黒のパンツで、ミニマルにコーデ。その上からGジャンを肩掛けで重ねました。
デニムルックはカジュアルに映りがちですが、モノトーン系でまとめれば、シックに仕上がります。

黒パンツとGジャンを引き合わせれば、すっきりトーンの装いを組み立てられます。
モデルのSadie Newman(サディ・ニューマン)は、膝で絞った美脚パンツをチョイス。トップスも黒系で合わせたから、Gジャンとの色コントラストが一層際立っています。
ほとんど色が抜けた、ユーズド感の高いGジャンが爽やかな着映えに。ショート丈が生きて、レッグラインがいっそう伸びやかに映っています。
「Gジャン=ストリートカジュアル」という思い込みを捨てて、フェミニンやクールといったムードに寄せれば、着こなしのバリエーションが格段に広がります。デニムの色味を引き立てる赤や黒とのコンビネーションも生かして、「Gジャンと過ごす休日」を楽しんでみませんか。
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- PHOTO :
- AFLO
- WRITING :
- 宮田理江
- EDIT :
- 石原あや乃