薄着になる春夏スタイルの心配事は、さっぱりして見えすぎる点です。しかし、袖がふんわりしているブラウスを生かせば、エレガンスや立体感を簡単に手に入れられます。上品な華やかさを出しやすい点でも、いわゆる「袖コンシャス」なブラウスは重宝します。

このようなメリットをよく知っているのは、夏でも気品やリュクスを期待される、各国王室の女性たちです。袖のボリュームを利用して、細感まで引き出してしまうロイヤルレディーたちの着こなしはさすがのテクニックです。

一気に春夏コーデが華やぐ!すっきり見える「袖コンシャスブラウス」のお手本コーデ6選

■1:【レティシア王妃編】すっきりパンツとの量感コントラストでスリムラインを演出

腕がほっそり見える、手首ゾーンのふくらみディテール
腕がほっそり見える、手首ゾーンのふくらみディテール

すっきりした色やシルエットの装いでも、袖コンシャスなトップスなら、程よい華やぎを印象づけられます。

メンタルヘルスの会合に出席したスペインのQueen Letizia(レティシア王妃)は、袖口がふんわりしたブラウスをチョイス。細身のクロップドパンツに、動きを添えました。

すっきりしたパンツに、お仕事ムードのシャツで合わせるのではなく、前身ごろにもディテールを施したブラウスを引き合わせて表情を深くしました。

指先の華奢感が際立つ、手首でいったん絞り袖先のフレアを強調したデザイン
指先の華奢感が際立つ、手首でいったん絞り袖先のフレアを強調したデザイン

ブラウスを柄入りに、ボトムスに無地を選べば、さらにコントラストが際立ちます。

レティシア王妃は上下のトーンをネイビーで統一。爽やかでクールな着映えに整えました。ドット柄の朗らかなムードを、袖先が開いた、ゆったりした袖シルエットが引き立てています。

ネイビーパンツの両脇を縦に走るサイドボタンも、ドット柄と響き合って、ポジティブな気分を寄り添わせました。

■2:【プリンセス・メアリー編】ピンクトーンで顔周りを若々しく

きらめきを帯びたブラウスは、1枚でもリュクスな佇い
きらめきを帯びたブラウスは、1枚でもリュクスな佇い

ボリューミーな袖に、色をあしらうと、やわらかい印象が強まります。例えば、淡いピンクなら、フェミニンなムードに。

デンマークのプリンセス(皇太子妃)・Mary(メアリー)はピンク系のワントーンでノーブルな着映えに仕上げました。

顔周りに温かみや若々しさを添えてくれるのも、ピンク系の魅力。ブラウスはラメ入りで華やぎも十分。ふんわりしたボリュームが優美な雰囲気を際立たせています。

装いを華やがせる艶やかな花柄
装いを華やがせる艶やかな花柄

ピンクのボリューミー袖に、目を引くモチーフを迎えれば、さらにアイキャッチーに映ります。

プリンセス・メアリーがまとった、フラワー柄が色鮮やかなブラウスは、ベースカラーのピンクがパンツの黒と好相性を発揮。袖と裾のゆったり感がスリムパンツを一段とシャープに見せています。

■3:【ラーニア王妃編】スカートと合わせてフェミニン濃度アップ

ブルーと白のツートーンで涼やかな配色に
ブルーと白のツートーンで涼やかな配色に

袖コンシャスなブラウスは女っぽさが薫るので、フェミニンなシルエットのスカートとのコンビネーションに向いています。

ヨルダン王室のQueen Rania(ラーニア王妃)は、ブルーのブラウスをきちんとウエストインして、ウエストの細感を引き出しました。たっぷりした袖とタイトなウエストの落差が印象的です。

上半身をコンパクトに見せる、袖とスカートのボリューム感
上半身をコンパクトに見せる、袖とスカートのボリューム感

袖だけ色を変えたブラウスは、優美な袖コンシャスのイメージを、さらに強調する効果があります。

ラーニア王妃が国際会議の席に選んだのは、二の腕から先に赤を配した、ドラマティックなブラウス。ボトムスは赤1色のフレアスカートで合わせ、さらにフェミニン濃度を高めました。

黒と赤の2色にとどめて、きちんと感を保ちながらも、華やかなムードを醸し出しています。


袖が目立つ分、ボトムスはシンプルなタイプで構わないのも、袖コンシャスなブラウスのうれしい長所。エレガントな印象がひと目で伝わるから、薄着になるこれからのシーズンにこそ、上手に使いこなしたい重宝トップスです。

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この記事の執筆者
多彩なメディアでランウェイリポートやトレンド情報、着こなし解説などを発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かした解説が好評。自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い。著書に『おしゃれの近道』『もっとおしゃれの近道』(学研パブリッシング)がある。
PHOTO :
AFLO
WRITING :
宮田理江
EDIT :
石原あや乃