なんとなくブランドや値段で選ぶのも良いがそれだけでは飽きてしまう。デザインや見た目を意識するのであれば「素材」「襟回り」「袖」を意識して選んでみることをおすすめする。

ポロシャツ選びのポイントは「素材」「襟回り」「袖」の3つ!

【1.素材】素材は見た目だけでなく着心地を大きく左右する。

【2.襟回り】襟の型や胸元はポロシャツの中における顔ゆえ、見た目を決定づける箇所だ。

【3.袖】ほとんどはキュッとすぼまったリブ袖だが、そうでないものもある。リブ袖の方がスポーティな印象が強い。

以上を踏まえていれば、自分の求めていたポロシャツがきっと手に入るはずだ。

定番のコットンポロシャツは「襟周り」と「袖」を見よ!

ポロシャツ(左)¥16,000(アマン〈アルテア〉)、(中)¥29,000(ビームス 六本木ヒルズ〈991〉)、(右)¥17,000(にしのや〈ティー〉)
ポロシャツ(左)¥16,000(アマン〈アルテア〉)、(中)¥29,000(ビームス 六本木ヒルズ〈991〉)、(右)¥17,000(にしのや〈ティー〉)

ポロシャツといえばコットンが定番だが、定番だから何を選んでも同じという概念は大間違いだ。ポイントは襟と袖。襟と袖のニュアンスが変わるだけで見え方もだいぶ変わってくる。(左)アルテアは台襟付きのウェルト袖でシャツのようにきっちりとした印象を与えつつもリラックスしたシルエットでゆとりのある着こなしが楽しめる。(中)991は小さめな襟に浅めのスキッパーが上品ながらもリラックスした印象を与える。さらに高級エジプト綿の中でも最高品質と呼ばれるGIZA45を使用。トロッとした肌触りが心地良い。(右)ティーは綿の中でも最高級とされるシーアイランドコットンを使いながらも襟やリブ袖はオーセンティックでスポーティな印象に落とし込み、モダンに仕上げた一着だ。

夏なら断然リネン素材のポロシャツ!

ポロシャツ(左)¥26,000(ビームス 六本木ヒルズ)、(左中)¥23,000(コロネット〈アンドレア フェンツィ〉)、(右中)¥24,000(マクローレン)、(右)¥31,000(トレメッツォ〈タリアトーレ〉)
ポロシャツ(左)¥26,000(ビームス 六本木ヒルズ)、(左中)¥23,000(コロネット〈アンドレア フェンツィ〉)、(右中)¥24,000(マクローレン)、(右)¥31,000(トレメッツォ〈タリアトーレ〉)

夏の素材といえばリネン。シャツを想像しがちだがポロシャツでも数多く展開されている。その特徴はくたっとした風合いと柔らかいニュアンスが特徴的で、大人らしい着こなしを楽しめる。(左)一着は抑えておきたい定番カラーも、リネン100%になるとグッと大人びた印象に。(左中)リネンにコットンを混紡したポロシャツは柔らかい風合いと、さりげない小紋柄がクラシカルな雰囲気を与える。(右中)同じくリネンコットン素材のマクローレンは、襟周りをバイカラーで表現。アズーロ・エ・マローネの組み合わせはポロシャツでも美しい。(右)リネン100%でくたっとした表情にドライな肌触りは暑い夏に重宝すること間違いなし。メランジ調のライトブルーは見た目も着心地も清涼感のある一着だ。

シンプルなポロシャツで脱スポーティコーデ!

ポロシャツ¥17,000(にしのや〈ティー〉)、ジャケット¥40,000〈ロベルト コリーナ〉・スカーフ¥6,000〈スパッカ ネアポリス〉・バッグ¥38,000〈ダニエル&ボブ〉、靴¥28,000〈ポルペッタ〉/以上ビームス 六本木ヒルズ、パンツ¥38,000(トレメッツォ〈タリアトーレ〉)
ポロシャツ¥17,000(にしのや〈ティー〉)、ジャケット¥40,000〈ロベルト コリーナ〉・スカーフ¥6,000〈スパッカ ネアポリス〉・バッグ¥38,000〈ダニエル&ボブ〉、靴¥28,000〈ポルペッタ〉/以上ビームス 六本木ヒルズ、パンツ¥38,000(トレメッツォ〈タリアトーレ〉)

ポロシャツを着るとどうしてもスポーティな印象が取れない。そんな場合はこんなコーディネートがオススメだ。薄手のニットジャケットにスカーフ、足元はレザーのサンダル。そう、いわゆるどれもスポーティさの与えないアイテムを合わせることが大事。ブルゾンやスニーカーなど同じテンションのアイテムを合わせるのはNG。ジャケットは暑くなったら肩がけや腰巻きにも使えるため、1枚は用意しておこう。

以上、ポロシャツの紹介をした。「素材」「襟回り」「袖」を意識することでよいポロシャツに巡り合えるはずだ。シンプルなアイテムゆえに差がつきにくい。だからこそ素材やディテールをきちんと選ぶことでポロシャツにも個性が現れる。今年の夏のポロシャツ選びは、これで困ることはもうなくなるだろう。

※価格はすべて税抜きです。

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PHOTO :
島本一男
STYLIST :
河又雅俊
EDIT&WRITING :
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