クラシックギターの第一人者として世界的にも著名な村治佳織さん、シンガーソングライターとして人気を誇るchayさんやmiwaさんなど、女性のギタリストをテレビなどで見かけない日はなくなってきましたが、現在、全世界的にギターを趣味として楽しむ女性が増加しています。
ファッションセンスや歌唱力だけでなく、そのギターを奏でる姿が熱狂的な人気を誇るアメリカのシンガー、テイラー・スウィフトの登場やK-POPアーティストの活躍が、この状況に大きな効果をもたらしたと言われていますが、ギターを学ぶこと・購入することがオンラインでできるようになってきたことも、女性がギターを学びやすい状況を生んでいるようです。
そこでPrecious.jpでは、これから趣味でギターを始めたい、昔やっていたけれど再開したい、という大人の女性のために、オンラインで購入しやすいエレキギター、アコースティックギターを厳選してご紹介します。
おすすめ高級エレキギター
Gibson（ギブソン）エレキギター Les Paul（レスポール）Standard 50s Tribute 2019
1902年にアメリカで創業したギブソン・ギター・コーポレーション。B'zの松本孝弘さん、奥田民生さん、山崎まさよしさんなど、ギブソンのギターを愛用しているアーティストは枚挙に暇がないほどで、世界で最も著名なギター製造会社と言っても過言ではありません。
伝統的なネックグリップの幅や厚みを踏襲した、握り心地の良い1950年代スタイルのラウンドネックは、ギブソンの名ギター「レスポール」が誕生した時代のフィーリングを再現したもの。そこに、最先端のPLEKシステム（ギターをスキャンし弦などをベストな位置に調整するスキャンシステム）、熟練したクラフツマンによる最終調整が行われ、高いプレイアビリティを実現してくれる一本となっています。
ピックアップには、Burstbucker 1（ネック）とBurstbucker 2（ブリッジ）が搭載され、細かなニュアンスやピッキングの強弱、繊細なボリュームコントロールといった演奏表現を余さず出力します。
ハンドワイヤードの電装には新たに、低音域に特徴のあるオレンジドロップコンデンサーを搭載。
キーストーンペグ、ワイヤーなしのABRブリッジにアルミニウム製ブリッジ・テイルピースなど、細部にいたるまでヴィンテージを意識した拘りにあふれています。使い込むほどに手になじみ、より一層オールド感が引き立つ至極の一本です。
Fender（フェンダー） エレキギター 1956 Stratocaster（ストラトキャスター）
1946年にアメリカで創業されたフェンダー社が1954年に世に送り出したモデルで、その50年以上にわたる歴史のなかで、さまざまな仕様変更を繰り返しながら、現在も生産が続けられている名機「ストラトキャスター」。ギブソン・レスポールと並び、エレキギターの最高峰と言われているモデルです。
エリック・クラプトンやジェフ・ベック、GLAYのTAKUROさんなどが愛用していることで知られます。また、そのヴィンテージモデルは市場で破格の価値が付き、ボブ・ディランの使用したストラトキャスターは、1億円の高値がついたこともある（※）ほど。
今回ご紹介するタイプは、指板とのコントラストが映えるブラック・カラーで仕上げられたボディが特徴的。厳選されたアルダー材ボディーが採用され、薄い塗膜のニトロセルロース・ラッカーで仕上げられています。楽器としての豊かな響きはもちろんのこと、使っていくことで、その経年変化を楽しむことができます。
Rickenbacker（リッケンバッカー） エレキギター 330
1931年にアメリカで創業、1932年に一般向けに初めてとなるエレキギター「フライングパン」を発売したメーカーとして知られる、リッケンバッカー・インターナショナル・コーポレーション。ジョン・レノンがモデル「325」を愛用するなど、ビートルズのメンバーの多くがリッケンバッカーのギターを演奏に使用したことで、世界的知名度を獲得しました。
ハンドメイドでつくられることから、流通量の少ないのフルサイズ・セミアコーステック・モデルの中でも、最もポピュラーといわれるモデルが、この「330」です。
弦の豊かな”鳴り”を生み出すメイプル材のホローボディに、独自のサウンドホールデザイン。メイプル・セットネック構造で、高音弦側・低音弦側に独立したトラスロッド調整機能を持っています。
Gretsch（グレッチ） エレキギター G6136-55 VS Vintage Select Edition '55 Falcon
1883年創業、ギター業界においてはフェンダー、ギブソン、リッケンバッカーなどと並んで著名なブランドであるグレッチ。日本人アーティストでは福山雅治さん、布袋寅泰さん、小沢健二さんなどがグレッチのギターを使用していることで知らていれます（プリンセス・プリンセスの岸谷 香さんも）。
本記事でご紹介するのは、ギタリストであり、グレッチのギター開発者で数々のパテント取得に貢献し、歴史的モデルを生み出したジミー・ウェブスターがデザインした「初代ホワイト・ファルコン」である1955年の仕様を限りなく再現したモデル。
華やかな装飾を施した非常にエレガントなデザインは、現在でも憧れのギターのひとつで、ヴィンテージ・ホワイトのボディ・カラーとヴィンテージ・スタイルの厚みのあるピックガードを採用するなど、随所にこだわりが見られる、名ギターです。
おすすめ高級アコースティックギター（アコギ）
Gibson（ギブソン） アコースティックギター J-45 Walnut AG
「J-45」「ハミングバード」など、世界中のアーティストに愛されているモデルがそろう、ギブソンのアコースティック・ギター。最も売れているという「J-45」は植村花菜さん、川本真琴さん、西内まりやさん、B'zの稲葉浩志さん、Mr.Childrenの桜井和寿さんなどが愛用していることでも知られます。
本記事でご紹介するのは、そのJ-45の2018年、新たに誕生した「Avant Garde」シリーズ。「J-45 Walnut Avant Garde」は、スリムなボディ厚や丸みを帯びたカッタウェイ・デザインを採用しつつ、シトカ・スプルースの単板トップに手作業によるスキャロップト・ブレーシングなど、ほかのモデルと同様の伝統的製作法を踏襲。幅広い音域でのバランスの取れた鳴りと、各弦ごとに分離の良い明瞭なトーンを提供してくれます。
Martin（マーティン） アコースティックギター 000-16GT
1833年創業と歴史も古く、アコースティックギターのトップブランドとして知られるマーティン社。ウクレレやマンドリンも製造しています。アメリカの音楽番組『MTVアンプラグド』でアコースティックギターBOOMが巻き起こり、エリック・クラプトンモデルなどが大ヒット。レスポンスの速い、繊細なサウンドが魅力的なアコースティックギターを生産し続けています。
ご紹介する16シリーズは、すべて“ハイブリッド・X・フレーム”と呼ばれるスキャロップ加工されたブレーシングを持ち、マホガニーの木の板でつくられています。モデル名に付いている“GT”とは、グロス・トップを表し、トップ材のみグロス・フィニッシュで、サイドとバックはサテン・フィニッシュで仕上げられています。軽やかで歯切れのいいサウンドを特徴としています。
YAMAHA（ヤマハ） アコースティックギター FG5
1897年創業、楽器では「ピアノの生産数世界一」で著名なYAMAHAは、ピアノ以外にもギターやハーモニカなど多くの楽器や、ホームシアターなどのAV製品、音楽のプロ用のミキサーなども生産する、世界最大の楽器メーカー。
国内3000か所以上で展開される「ヤマハ音楽教室」でお世話になったり、学校で使ったピアニカやエレクトーン、リコーダーといった楽器に「YAMAHA」ロゴが刻まれていたのを記憶されている方も、多いのではないでしょうか？
そのYAMAHAが手掛けるアコースティックギターは多くのシンガーソングライターに愛され、中島みゆきさん、さだまさしさん、Mr.Childrenの桜井和寿さんなどが愛用していることで知られます。「赤ラベル」の通称で親しまれる「FG180」が発売された1966年から現在まで、ヤマハのフォークギターはエントリーモデルからプロフェッショナなモデルまで、幅広いラインアップがそろえられ、多くのプレイヤーから親しまれています。
こちらの「FG/FS Red Labelシリーズ」では、日本人の嗜好に合わせたFGの設計思想を踏襲しつつ、現代音楽シーンに合ったサウドとモダンなデザインを追求モデルになっています。
GUILD（ギルド） アコースティックギター D-40
1952年にアメリカで創業されたギルド・ギター・カンパニーも、アコースティックギターのクオリティの高さで知られるブランド。ギルドの社名は、近世ヨーロッパの職業別組合である「ギルド」から来ているそうで、その職人のクオリティの高い仕事に定評があります。
ニック・ドレイクやポール・サイモンなどアコースティックギターを多用した伝説的シンガーに愛されてきたブランドで、日本ではシンガーソングライターの森恵さん、井上陽水さん、山下達郎さんなどが使用したことで知られます。
その「D-40」は、インディアンローズウッドブリッジと指板、20:1のオープンギアチューナー、ハンドカットボーナットとサドルが装備されている、現代に継承される名品。
エレガントでどこか懐かしいルックスの薄いサテンのワニス仕上げで、トーン・ウッドは最適な音の可能性を実現。ヴィンテージを再現したロゼッタとヘッドストックのマザー・オブ・パール製のギルドのピーク・ロゴインレイが、美しい見た目を演出してくれます。
※本記事は2020年6月2日（火）時点での情報をもとに作成しています。
- TEXT ：
- Precious.jp編集部
- 2020.6.5 更新
