汗ばむ季節に、爽やかな着心地を用意してくれるのが、裾に切れ込ませたスリットです。スカートやワンピースにあしらった、シャープなスリットは美脚ルックを演出してくれる点でも、味方に付けたいところ。軽快な足裁きに導いて、しかも風を呼び込むから、涼しく過ごせます。

着こなし上手のセレブリティーたちも、夏はスリット入りのウエアを愛用。素敵なスタイリングのコツは、品格や大人感を保つ、トップスや靴との巧みな組み合わせにありました。お手本ルックを参考に、美脚コーデのポイントをつかんでいきましょう。

夏の美脚コーデは「スリット」で決まる!女性らしさ薫る「タイトスカート&ワンピース」スタイル6選

■タイトスカート編:シャープなレッグラインと上品なムードを演出

ネイビーのタイトスカートを着こなすDevon Windsor(デヴォン・ウィンザー)氏
白とネイビーの爽やかなツートーンにまとめて、清々しい佇いに

タイトスカートは細身が持ち味だから、トップスもスレンダーで飾らないタイプを選べば、すっきりした着映えに仕上げやすくなります。スリットが広がりすぎない点でも、タイトスカートはスリットと好相性です。

モデルのDevon Windsor(デヴォン・ウィンザー)は、ボディーにぴったりした白Tシャツで、スポーティーなムードに。足元も白スニーカーでそろえて、フレッシュでクリーンな印象に整えました。スリットは肌がのぞきやすいので、残りの部分で清潔感を保つ工夫が大切になります。

ブラウンのタイトスカートを着こなすKatie Holmes(ケイティ・ホームズ)氏
シャツの胸元を広めに開けて、スリットの肌見せとリンク

お仕事ルックに好んで使われるのは、タイトスカートに「きちんと感」が備わっているから。シャツで合わせれば、さらに大人感が加わります。

女優のKatie Holmes(ケイティ・ホームズ)は、シャツに加えクラッチバッグとパンプスを選んで、隙のない装いに。正面のスリットが深めでも、ビジネスライクな出で立ちのおかげで、節度が保たれています。

えんじ色のタイトスカートを着こなすKirsten Dunst(キルスティン・ダンスト)氏
トップス、スカート、靴に赤系カラーを配して、全体をなじませる配色テクニック

スリットと同じような切れ込みができるVネックのトップスは、スリットスカートの印象を薄めてくれます。

女優のKirsten Dunst(キルスティン・ダンスト)は、マルチカラーのニットトップスでVネックを強調。艶やかレッドのストラップサンダルで合わせ、視線をスリットからそらしているのも、巧みな工夫ポイントです。

■ワンピース編:華やぎと品格を備えた、統一感ある大人の好バランスコーデ

シャツワンピースを着こなすAmy Adams(エイミー・アダムス)氏
ムードを引き締めるショートブーツの存在感

全体がまとまって映るワンピースは、裾にスリットをあしらいやすいアイテムです。統一感が高い分、スリットで遊ぶ余地が生まれます。

女優のAmy Adams(エイミー・アダムス)がまとったシャツワンピースは、フロントの2か所にスリットを切れ込ませたタイプ。風をはらんで、裾が躍りやすくなりますが、上半身はシャツシルエットで品格をキープしています。

柄物のワンピースを着こなすSienna Miller(シエナ・ミラー)氏
正面ボタンの開け加減で見た目の印象を自在に変化させられる、フロントボタンのシャツワンピース

深めのスリットが入る場合は、ワンピースの裾を目立たせすぎないコーディネートを心がけたいところです。

女優のSienna Miller(シエナ・ミラー)は、大きめの斜め掛けバッグをワンピースの身頃にかぶせて、視線を散らしています。ワンピースの地色と、サンダルの色をそろえる工夫も、装いに落ち着きをもたらしました。

ボタニカル柄のワンピースを着こなすLaura Whitmore(ローラ・ウィットモア)氏
スニーカーで元気感を添えつつ、まとまりすぎをはずすアレンジも巧み

スリットの印象を弱め全体を落ち着かせるには、はおり物を重ねるのも効果的です。

テレビ司会者のLaura Whitmore(ローラ・ウィットモア)は、ロマンティックなワンピースの上に、ダークカラーのジャケットをはおって、シックなムードを加えました。正面に大胆なスリットが入っていますが、ジャケットが装いを引き締めています。


夏に向かって、涼やかさを印象づけたくなるだけに、足元からエアリーな表情を添えてくれるスリットは賢く使いこなしたいディテールです。エレガントさを保ちつつ、軽やかさが手に入り、美脚に見せてくれる頼もしさ。お手本コーデを参考に、自分流の着こなしに取り入れてみてはいかがでしょう。

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この記事の執筆者
多彩なメディアでランウェイリポートやトレンド情報、着こなし解説などを発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かした解説が好評。自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い。著書に『おしゃれの近道』『もっとおしゃれの近道』(学研パブリッシング)がある。
PHOTO :
AFLO
WRITING :
宮田理江
EDIT :
石原あや乃