首相在職中の出産に続き、婚約で話題を集めた、ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相は、ファッションリーダーとしても評価を高めつつあるようです。彼女の装いは、人目にさらされる公務が基本だから、周囲の視線が気になるオフィスでの着こなしに応用しやすそう。

特に見習いたいのは、「優しげなピンクと艶やかな赤」の使い分け。お仕事ルックでも堅苦しく見せない「アーダーン流」のスタイリングは、垢抜けたお仕事スタイルに導いてくれます。

「ピンクと赤」で上品に格付け!ネクストアイコンが披露するお仕事スタイル6選

■「優しげなピンク色」編:優しさと上品感をアピール

ピンクのシャツを着こなすJacinda Ardern(ジャシンダ・アーダーン)首相
国連総会という特別な場でも、ソフトな雰囲気を演出

ピンクには優しい、かわいいといったイメージがあります。でも、このような淡くスモーキーなピンクは、落ち着いた雰囲気があり、大人女性もまといやすい色です。

ジャケットルックは堅苦しく見えがちなところがありますが、淡いトーンのくすみがかったピンクなら、やわらかいキャラクターを印象づけるのに効果的です。半袖にしたのも、リラックスしたムードを呼び込んでいます。

ピンクのジャケットを着こなすJacinda Ardern(ジャシンダ・アーダーン)首相
髪をくるんだスカーフで、さらに穏やかな雰囲気を強調

淡いピンクを引き立てるには、クールなブルー系やダークな黒系が役に立ちます。

ニュージーランドを訪問した、英国のウィリアム王子を歓迎するという、とても重要な場に、アーダーン首相はピンクのジャケットを選択。ブラウスとパンツにネイビーを配して、ピンクのあたたかみを際立たせました。

ワンピースにピンクのジャケットを羽織ったJacinda Ardern(ジャシンダ・アーダーン)首相
カシュクールのワンピースで、たおやかな表情へ

ワンピースの上からジャケットをはおると、程よくフェミニンを薫らせることができます。

男性の国家リーダーが多い国際会議に、アーダーン首相はワンピース姿で現れ、参加者の多様性をアピール。スモーキーピンクのジャケットは、ぼかしモチーフのワンピースと馴染んで、フレンドリーな人柄を醸し出しています。協調することが大事な国際会議にふさわしい、個性が強く出過ぎていない好感度アップを狙える装いです。

■「艶やかな赤色」編: 芯の強さと大人のエレガンスを両立

赤のシャツを着こなすJacinda Ardern(ジャシンダ・アーダーン)首相
赤を引き立てる黒のはおり物を重ねて、キリッとした着映えに

一方、情熱的な赤色や深みのあるワインカラーは、艶やかさや主張をイメージさせる色です。大事なプレゼンテーションや取引先とのミーティングなどにも向いています。

中国の春節に合わせて、スピーチに立ったアーダーン首相は真っ赤なドレスをまとって登壇。聞き手の視線を集めました。中国で縁起がよいとされる赤を選んだのも、来場者を喜ばせる配慮です。

ワインレッドのジャケットを着こなすJacinda Ardern(ジャシンダ・アーダーン)首相
ジャケットとスカートの色を、トップスに共通させて、全体を馴染ませました

同じ赤系の暖色でも、ワインレッドを選べば、きつく見えにくくなります。大人っぽさも備わるので、落ち着きを示したい場合に向く色です。

クリスマスプレゼントを報道陣に渡す場面では、あたたかみが加わるワインレッドのジャケットがぴったり。マルチカラーのボーダー柄と組み合わせて、さらに人なつこい表情に整えました。

ワインレッドのシャツを着こなすJacinda Ardern(ジャシンダ・アーダーン)首相
艶のある生地の質感がレッドの陰影を強調

深みを帯びた赤色は、ドレープとの相性を発揮します。

たっぷりと布を遊ばせたブラウスはエレガンスを呼び込みました。優美なムードが女性リーダーらしさを印象づけています。


アーダーン首相のように、「ピンクと赤」を上手に使い分けると、お仕事シーンでも装いのバリエーションを増やせそうです。アイテムや素材感ごとに、同じ色でも別のイメージをまとえるから、職場の雰囲気やその日のシチュエーション次第で、賢く使いこなしていきましょう。

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この記事の執筆者
多彩なメディアでランウェイリポートやトレンド情報、着こなし解説などを発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かした解説が好評。自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い。著書に『おしゃれの近道』『もっとおしゃれの近道』(学研パブリッシング)がある。
PHOTO :
AFLO
WRITING :
宮田理江
EDIT :
石原あや乃