【目次】

【1】小顔&若返りには「寒色系コントロールカラー」

佐藤佐奈さん(38歳)
佐藤佐奈さん。

「学生時代からメイクのアップデートができていない」と言う佐藤さん。20代のころから同じファンデーションを愛用し続けているそうですが、アラフォーに突入してから、クマやくすみなど肌の色ムラをカバーできなくなってきたとのこと。「厚塗りに見えずに、色ムラをカバーする方法を知りたいです」(佐藤さん)。

均一な透明肌に仕上げるには、寒色系のコントロールカラーとパウダーが必須

「肌の状態は日々変わっていきますし、ベースメイクアイテムも毎シーズン進化しています。肌悩みが少ない学生時代と同じベースメイクのままでは、肌のアラを隠しきれないのは当然のこと。最新のベースメイクにアップデートすることがマストです。それから、ファンデーションだけでカバーしようとしないこと。赤みや黄ぐすみカバーに効果的な明るめグリーンのコントロールカラーと、パープルのパウダーを取り入れることで、厚塗り感のない均一で透明感のある肌を演出することができます」(ヘア&メイクアップアーティスト 長井かおりさん)。

厚塗り感ゼロの均一肌に仕上げるベースメイク<4STEP>

<STEP.1>明るめグリーンのコントロールカラーを目の下に広げる
肌に透明感をもたらす明るめグリーンのコントロールカラーを目の下に広げる。
肌に透明感をもたらす明るめグリーンのコントロールカラーを目の下に広げる。

明るめグリーンのコントロールカラーを小豆ひと粒分手の甲にとり、目の下にオン。その後、くすみが気になる目の下〜小鼻のワキにかけて、二等辺三角形に広げる。

<STEP.2>フェイスラインと生え際を残しファンデーションを塗る
クリームファンデーションを中心から外側に向けて広げる。
クリームファンデーションを中心から外側に向けて広げる。

クリームファンデーションをスポンジにとり、肌にオン。コントロールカラーがヨレないように、ポンポンと置き塗りするのがコツ。生え際やフェイスラインは、あえてファンデーションを塗らない。こうすることで、自然な陰影が生まれ、グッと小顔に!

<STEP.3>ローズのクリームチークで血色感を仕込む
スポンジに適量のクリームチークをとる。頬にのせる前に、手の甲で余分なチークを落としておくのがポイント。
スポンジに適量のクリームチークをとる。頬にのせる前に、手の甲で余分なチークを落としておくのがポイント。
頬骨の上に横長にチークをオン。左右交互に少しずつ色を挿していくのがコツ。
頬骨の上に横長にチークをオン。左右交互に少しずつ色を挿していくのがコツ。

ローズカラーのクリームチークをスポンジにとり、手の甲で余分なチークを落としてから頬の高い位置に横長にオン。スポンジを滑らせずにポンポンと起き塗りすることと、左右交互に同時進行で少しずつ色みを足していくのが自然に仕上げるコツ。くすみの多い大人の肌は、ベースメイクの段階で血色感まで仕込んでおくのがポイント。

<STEP.4>パープルのフェイスパウダーで透明感をプラス
パウダーをふくませたパフを揉み込んでおくと、粉っぽくならず自然な仕上がりに。
パウダーをふくませたパフを揉み込んでおくと、粉っぽくならず自然な仕上がりに。
小鼻のワキは、圧をかけながら叩き込むようにしてパウダーをオン。
小鼻のワキは、圧をかけながら叩き込むようにしてパウダーをオン。
額や頬には優しいタッチでパフをポンポンと置くと、フワッと自然な粉づきに。
額や頬には優しいタッチでパフをポンポンと置くと、フワッと自然な粉づきに。

パウダーを含ませたパフをしっかりと揉み込む。まずはパフを山折にしてテカリを抑えたい小鼻のワキに圧をかけながらたたオン。そのままパウダーをつけ足さないで、優しいタッチでパフをのせると、ふんわりパウダーをまとうことができる。

【Before→After:完成を見比べてください!】

左は佐藤さんご自身による普段のメイク、右は長井さんに提案いただいたベースメイクの完成。グリーンのコントロールカラーとパープルのパウダーを駆使したナチュラルな血色感を感じられる透明感あふれる均一肌に!しかも、フェースラインもきゅっと引き上がって小顔に見えませんか?
左は佐藤さんご自身による普段のメイク、右は長井さんに提案いただいたベースメイクの完成。グリーンのコントロールカラーとパープルのパウダーを駆使したナチュラルな血色感を感じられる透明感あふれる均一肌に!しかも、フェイスラインもきゅっと引き上がって小顔に見えませんか?

小顔&若返りにはクマやくすみを消す「寒色系コントロールカラー」使いが効く!【H&M長井かおりさん新連載】

【2】リフトアップして小顔に見せる「チーク」メソッド

上げも下げもしないフラットチークならたるみもほうれい線も見えない

上げたいからといって、チークを上げるのは間違い

上げたいからといって、チークを上げるのは間違い。

「頬に色鮮やかなチークが入っていれば、人の目は必ずチークのほうに誘導されます。だから、ほうれい線のギリギリ上にチークを入れて、それを目くらましに使う。具体的には、まず、入れる位置をほんの少しだけ下げること。みなさんはチークは笑ったときに頬骨の最も高い位置に入れると習いましたよね。でも、頬の下半分がボリューミーになってきた40~50代は、その余白を減らすためにも、頬骨の高い位置より少し下の位置に入れるといい。それだけで顔が小さく見えてきます。NGなのは、頬骨の上からこめかみに斜め上に入れる、昭和のチーク。逆に、余白が目立って、顔が大きく見えてしまいます。次に、チークは耳の手前まで幅広く入れること。たるみは横顔にも現れています。正面顔ばかり見ていてはダメ。頬骨の上にポンと乗せたチークでは、たるみをカバーできないのです。年齢を重ねた頬のチークは、耳前まで横長に入っているのがベストです」(ヘア&メイクアップアーティスト 黒田 啓蔵さん) 。チークも年齢に合わせアップデート。変化を受け入れることこそ、老け見えさせない極意かもしれません。

5ミリ「上げる」チークメソッド<3STEP>

<STEP.1>使うのはブラシの側面、頬に当てるのも側面

黒田流チークでは色をつけるのはブラシの側面。ブラシの側面を頬骨の下に当てて、そのまま横に滑らせます。これならば必然的に頬骨の高い所より下につくというわけ。

黒田流チークでは色をつけるのはブラシの側面。ブラシの側面を頬骨の下に当てて、そのまま横に滑らせます。これならば必然的に頬骨の高い所より下につくというわけ。
●色はブラシの側面全体につける

ブラシを寝かせて側面全体に色をつける。余分を落としてから顔へ。カネボウ化粧品 リサージ チークブラシ ¥4,950 (12月10日発売)

ブラシを寝かせて側面全体に色をつける。余分を落としてから顔へ。

<STEP.2>頬骨の下から耳前まで水平に色をのせる

頬骨の下から耳の前まで、上げずに水平に軽く滑らせて。耳にかかってもOK。耳から頬骨の下へ軽く往復します。正面顔だけでなく横顔まで意識してチークを入れて。

頬骨の下から耳の前まで、上げずに水平に軽く滑らせて。耳にかかってもOK。耳から頬骨の下へ軽く往復します。正面顔だけでなく横顔まで意識してチークを入れて。
●NGメイク例

左/【NO MORE!ブーメランチーク】頬骨の上からこめかみに斜め上に入れたチーク。今では考えられないけれど昭和の頃は確かに流行っていた。右/【ブラシを顔に立てて当てない】チークブラシを顔に立てて使うと、狭い範囲に濃くつきやすい。薄く広くぼかすのが難しくなってしまう。

左/【NO MORE!ブーメランチーク】頬骨の上からこめかみに斜め上に入れたチーク。今では考えられないけれど昭和の頃は確かに流行っていた。右/【ブラシを顔に立てて当てない】チークブラシを顔に立てて使うと、狭い範囲に濃くつきやすい。薄く広くぼかすのが難しくなってしまう。

<STEP.3>光をプラスしてさらに「上げ」

さらに、顔全体をリフトアップして見せるなら、ほんの少しだけハイライトをプラス。目尻の涙袋の下から眉尻の下にかけて入れて。残った粉で涙袋の下にもひとはけ。

さらに、顔全体をリフトアップして見せるなら、ほんの少しだけハイライトをプラス。目尻の涙袋の下から眉尻の下にかけて入れて。残った粉で涙袋の下にもひとはけ。

美容の匠・黒田啓蔵さん流「チークメソッド」|上げも下げもしないフラットチークで、たるみもほうれい線もカバー

【3】「左右の高さ」が違う眉を今どき「平行眉」で小顔見せ!

左右対象な今どき眉に仕上げる描き方<5STEP>

<STEP.1>スクリューブラシで眉の毛流れを整える
スクリューブラシで眉の毛流れを整えておくことが美眉への第1ステップ。
スクリューブラシで眉の毛流れを整えておくことが美眉への第1ステップ。

眉を描きはじめる前に、まずはスクリューブラシで眉を眉頭から眉尻に向けてとかし、毛流れを整えておく。スクリューブラシのヘッドを少し折り曲げておくと、眉にフィットしやすくなります。

<STEP.2>眉尻部分に軸となるガイドラインを描く
ブラウンのオレンジを混ぜて、旬な赤みブラウンに。
ブラウンとオレンジを混ぜて、旬な赤みブラウンに。
眉山の少し手前から眉尻に向けて、眉の軸を通すようにガイドラインを引いておく。
眉山の少し手前から眉尻に向けて、眉の軸を通すようにガイドラインを引いておく。

パウダーアイブローの濃いブラウンとニュアンス色の2色をブラシで混ぜてとり、まずは眉尻部分に軸となるラインを描く。片方を描き終えたら、もう片方も同様に軸となるラインを描いておく。

<STEP.3>低いほうの眉頭の上側に眉をプラス
左右対象の眉に仕上げるためにもっとも大切なのが、眉頭の高さを揃えること。
左右対象の眉に仕上げるためにもっとも大切なのが、眉頭の高さを揃えること。

左右で低いほうの眉頭上部分にブラシを置いて眉尻に向けてブラシを動かし、眉に高さを出していく。高い方の眉頭は、隙間を埋める感じで整える程度に。

<STEP.4>眉尻は高い方は下に、低い方は上に描き足す
眉頭の高さを揃えたら、鏡を見ながら高い方の眉尻下を描き足していく。
眉頭の高さを揃えたら、鏡を見ながら高い方の眉尻下を描き足していく。
低い方の眉尻は、軸の上側を書き足す。
低い方の眉尻は、軸の上側を書き足す。

続いて眉尻部分を整えていく。高い方の眉山〜眉尻の下側を描き足し、低い方は最初に描いた軸に肉付けする要領で上側に描き足す。鏡を見ながら左右対象になるうように少しずつ進めるのがコツ。

<STEP.5>はみ出た眉をハサミでカット
はみ出た眉をカットしておくと、次回からの眉メイクがしやすく。
はみ出た眉をカットしておくと、次回からの眉メイクがしやすくなります。

眉を描き終えた状態で、高さを揃えるのに邪魔になるはみ出た部分をハサミでカットして眉を整えておくと、次の日からの眉メイクの時短がかない、目元もスッキリした印象に。

【Before→After:完成を見比べてください!】

写真上段は佐藤さん自前メイクの眉、下段は長井さんにご提案いただいた今どき「平行眉」。眉の低い方は眉の上側に、高い方は眉の下側に少しずつ足りない部分を埋めていく感覚で左右交互に描いていくのがコツ。やや太めの平行眉なら顔の余白が狭まり、グッと小顔な印象にも。
写真上段は佐藤さん自前メイクの眉、下段は長井さんにご提案いただいた今どき「平行眉」。眉の低い方は眉の上側に、高い方は眉の下側に少しずつ足りない部分を埋めていく感覚で左右交互に描いていくのがコツ。やや太めの平行眉なら顔の余白が狭まり、グッと小顔な印象にも。

小顔もかなう!「左右の高さ」が違う眉を、今どき「平行眉」に変えるには?


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この記事の執筆者
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