お仕事ルックでおなじみのタイトスカートは、意外に着回しのききやすいボトムスのひとつ。すっきりイメージをまとわせてくれる「細身シルエット」がつくれるという点でも、薄着になるサマーシーズンに重宝します。

中東ヨルダンのQueen Rania(ラーニア王妃)は、公務でもプライベートでもタイトスカートがお好みのもよう。品格あるロイヤルな装いは、オフィスコーデにも応用しやすそうです。タイトスカートの名人の着こなしを参考に、スタイリングのバリエーションを増やしていきましょう。

タイトスカートの名手・ラーニア王妃に学ぶ!エレガントなお仕事スタイル5選

■1:気品と清涼感が際立つ「オールホワイト」の装い

白のタイトスカートを着こなすラニア王妃
白のミニバッグで大人のチャーミングさを演出

全体の色味をそろえると、タイトスカートならではの細感が引き立ちます。なかでもノーブルな印象を与えるオールホワイトのスタイルは、ロイヤルレディーに好まれる装いです。

この日は、膝下丈のタイトスカートでシャープなシルエットを強調。ブラウスは襟と袖口に古風なディテールを施して、エレガントな風情に。靴とイヤリングはブロンズ系ゴールドでリュクス感を薫らせています。

■2:「刺しゅうや柄」で女性らしい華やぎをプラス

刺繍があしらわれたタイトスカートを着こなすラニア王妃
細いベルトでウエストマークして、くびれをアピール

割と素っ気ない印象があるタイトスカートですが、刺しゅうや柄をあしらったタイプは程よい華やぎが加わります。赤やピンクといったフェミニン色を添えると、さらにたおやかなムードに。

この日は、グレーのスカートにピンクの刺しゅうを配したスカートでイスタンブールの街へ。ピンクのとろみブラウスで合わせたのに加え、手に提げたミニトートバッグもピンクで統一。やわらかい人柄を醸し出しています。スカートのフラワーモチーフが、女っぽさを印象づける装いです。

■3:「同系色の濃淡配色」でスレンダー感をアップ

赤のタイトスカートを着こなすラニア王妃
バッグと靴も赤でそろえて、全体のムードを統一

色の濃淡を生かすと、タイトスカートならではのスレンダーな印象がさらに強まります。艶やかな赤とピンク、涼やかなブルーとウォーターカラーといった、同系色での組み合わせが効果的です。

ビビッドな赤のスカートに、ピンクのVネック・カットソーを引き合わせて、情熱的なカラーコンビネーションに。ボトムスのほうが濃い色だから、腰から下が引き締まって映る仕掛け。ピンクの口紅で顔周りも若々しく彩っています。

■4:「透け素材とモチーフ使い」で“黒でも”軽やかに

黒のタイトスカートを着こなすラニア王妃
黒コーデにリズムを添える、大ぶりのイヤリング

夏の黒ルックは重たい見え具合になりがちですが、タイトなシルエットなら、すっきりした装いにまとめやすくなります。重たく見せないポイントは、透け感を適度に取り入れるところ。

袖や裾を透けさせれば、涼やかな雰囲気に。胸にあしらったドラマティックなモチーフは、黒ルックにアート感を添えています。ハイウエストとサイドスリットがスカートに動きを加えました。

■5:「ボリュームトップス」投入で細感を演出

モノトーン柄のタイトスカートを着こなすラニア王妃
濃い色のタイトスカートをのぞかせメリハリを強調

大人女性にも人気のシャツチュニックは、全体にふんわりしたシルエットなので、かさばって見えやすいのですが、タイトスカートで合わせれば、かえって細感を引き出せます。色数を抑えることでシックに見せることができるので、お仕事ルックへの着回しにも役立ちそう。

イベントでスピーチをする際には、裾広がりのシャツチュニックにモノトーンの柄スカートをセット。白と黒といったコントラストのはっきりしたコンビネーションが、スリムなイメージを際立たせてくれます。


さまざまな場面で巧みにタイトスカートをまとうラーニア王妃は、ワークスタイルの最高のお手本といえます。この夏は、積極的にスタイリングのパターンを増やして、手持ちのタイトスカートの出番をもっと増やしてみませんか?

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この記事の執筆者
多彩なメディアでランウェイリポートやトレンド情報、着こなし解説などを発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かした解説が好評。自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い。著書に『おしゃれの近道』『もっとおしゃれの近道』(学研パブリッシング)がある。
PHOTO :
AFLO
WRITING :
宮田理江
EDIT :
石原あや乃