上下のそろった「セットアップ」は、ブームやトレンドを超えて、スタンダードの仲間入りを果たしました。人気の理由は統一感とこなれ感の両立。スーツほどには堅苦しく見えないので、着こなしの余地が大きいのも、おしゃれ好きな海外セレブリティーたちに好まれる理由でしょう。

彼女たちの巧みなスタイリングの秘訣は、まとまり具合を生かしつつ、色・柄や素材で「遊ぶ」という、大人のバランス感にあります。セットアップで「軸」をつくって、色・柄や素材で変化を出すアレンジが、夏の着こなしを趣深く演出してくれそうです。

セットアップで極上のこなれコーデに!海外セレブ御用達の「ゆるく見えないトレンドスタイル」5選

■1:キャリア女性の定番色「ベージュ×ブラック」で品格をプラス

ゴールドのフープイヤリングで、顔周りにつやめきを添えて

リラックス感を帯びたセットアップも、色のコンビネーションを工夫すれば、きれいめに整えられます。ジャスティン・ビーバーのパートナーであるHailey Bieber(ヘイリー・ボールドウィン)は、ベージュ系のカフタン風シャツとパンツの、ゆったりめセットアップに身を包み、カップルでお出かけ。

ゆるやかなシルエットなのに、シックに映るのは、キャリア女性の定番色「ベージュ×ブラック」を採用しているから。サングラス、バッグ、シューズの3点セットを黒でそろえて、セットアップに品格をまとわせていました。

■2:オン・オフ使える「スーツ風のシャツアップ」

ストライプのセットアップを着こなすEmily Ratajkowski(エミリー・ラタコウスキー)氏
足元は白スニーカーで合わせて、気負いを遠ざけた装いに

すっきりした色や柄のセットアップは、スーツライクにも着こなせます。シルエットがスーツほどにはかしこまっていないタイプなら、オンとオフの兼用もOK。

モデル・女優のEmily Ratajkowski(エミリー・ラタコウスキー)が選んだのは、ストライプシャツとスカートのシンプルめセットアップ。ジャケットと違って、シャツのセットアップは堅苦しく見えません。爽やかな色・柄だから、着ていけるシーンがぐっと広がりそうです。

■3:「スカートのニットアップ」で完成する、今どきエフォートレス

アースカラーのセットアップを着こなすJasmine Tookes(ジャスミン・トゥークス)氏
ほっそりイメージを引き立てる、ストライプ風のリブの編み地

ニット生地で仕立てたセットアップの「ニットアップ」は、ソフトな風合いのおかげで、穏やかな着映えに整えられます。ボディーを締めつけない、優しい着心地もメリットです。

モデルのJasmine Tookes(ジャスミン・トゥークス)は、縦落ち感が印象的なニットアップで空の旅に。これなら機内でも楽に過ごせそう。細身シルエットが全体をスレンダーに見せています。

■4:バッグとヒール靴でエレガンスを添えた「パジャマルック」

パジャマライクなセットアップを着こなすBeckinsale(ケイト・ベッキンセイル)氏
リラックスとエレガントの絶妙なずれ具合が、ムードづくりの決め手

上下がそろっているぶん、デザインで遊べるのがセットアップのよさ。カッチリ感の強いスーツを避けるほうがこなれた印象に映ります。

女優のKate Beckinsale(ケイト・ベッキンセイル)は、パジャマライクなセットアップでお出かけしたところをパシャリ。パジャマライクでもエレガントさを保っているのは、シンプルなバッグとハイヒール靴のおかげ。パジャマのパイピングの白を生かして、バッグと靴を白系でまとめたために、全体に気品が漂っています。

■5:ノーストレスが魅力の「ジャージー素材のパンツルック」

ピンク色のセットアップを着こなすKendall Jenner(ケンダル・ジェンナー)氏
袖と裾を余らせて、のどかさと落ち感を演出

肌をほとんど見せないパンツ・セットアップは、統一感の高い見え具合にまとまります。全体がワントーンで決まっているぶん、色選びの自由度がアップ。

たとえば、モデルのKendall Jenner(ケンダル・ジェンナー)は、淡いピンクをチョイス。伸縮性に富むジャージー系素材だから、スポーティーなシルエットに映ります。

軽快なジャージー素材でも全身をカバーするパンツセットアップなら、スポーツウエア風には見えません。旅行の移動でも、ノーストレスで過ごせそうです。


夏を快適に過ごすうえで、セットアップは頼りがいのある選択肢になってきました。全体のまとまり感が高いぶん、色・柄や素材の表情を生かしやすいから、サマールックの品格と遊び心を両立させるのに重宝しそうです。

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この記事の執筆者
多彩なメディアでランウェイリポートやトレンド情報、着こなし解説などを発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かした解説が好評。自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い。著書に『おしゃれの近道』『もっとおしゃれの近道』(学研パブリッシング)がある。
PHOTO :
AFLO
WRITING :
宮田理江
EDIT :
石原あや乃