誰もがもっている「白Tシャツ」は、夏ルックを象徴するアイテムです。でも、「出番はカジュアルシーンだけ」と思い込んではいませんか。

実は世界のキャリア女性は、白Tシャツをビジネスコーディネートにも組み込んでいます。有名エディターや敏腕ビジネスウーマンは、スーツの硬さをやわらげたり、「強め」ボトムスでバランスを取ったりと、見事なスタイリングを披露。白Tシャツをもっとかっこよく着こなすうえで最高の「生きた教科書」になってくれます。

世界を代表する憧れ女性も「白Tシャツ」を愛用!今すぐ役立つキャリアな着こなし4選

■1:ジャケットスタイルの女王「Emmanuelle Alt(エマニュエル・アルト)」は、夏らしく爽やかな白でクールダウン

ジャケットに白Tシャツを着こなすEmmanuelle Alt(エマニュエル・アルト)氏
エレガントに見えるのは、ヒール靴のおかげ

白Tシャツでもしっかりお仕事ルックに整えられることを証明してみせたのは、ファッション誌『VOGUE PARIS(ヴォーグ パリ)』の編集長を務めるEmmanuelle Alt(エマニュエル・アルト)。実は結構、Tシャツ姿が多いことで知られています。

生粋のパリジェンヌだけに、気負わないコーデがお好みのよう。この日は白Tシャツの上から、グレーのテーラードジャケットをオン。デイリー感を遠ざけました。ボトムスは細身の黒パンツで合わせ、モノトーン系のシックな着映えに。ジャケットの襟を立てたり、袖を無造作風にまくってみたりといった小技が効いています。

■2:モード派の「Sarah Harris(サラ・ハリス)」は、柄入りジャケットを白Tでカジュアルダウン

セットアップに白Tシャツを合わせるSarah Harris(サラ・ハリス)氏
比較的コンパクトなTシャツなら、スーツとも好相性

スーツやセットアップに組み込めば、白Tシャツをシャツやブラウス代わりに使えます。英国版の『VOGUE UK』のエディター、Sarah Harris(サラ・ハリス)は、パンツ使いの達人です。

ロンドン・ファッションウィークでも凜々しいパンツ姿が注目の的。いかにもブリティッシュなチェック柄のパンツスーツに、白Tシャツを投入。マニッシュな靴も白でそろえて、涼やかなスーツルックにまとめ上げました。

■3:「Victoria Beckham(ヴィクトリア・ベッカム)」は、ウエストにネオンカラーを投入し、シンプルに小技を効かせた上級テクニックを披露

白Tシャツにレザーパンツを合わせるVictoria Beckham(ヴィクトリア・ベッカム)氏
シンプルなコーデに異素材ミックスが表情を添えています

はおり物を使わない場合は、ボトムスがムードメーカーになります。落ち着いたスカートやパンツをパートナーに迎えるのが、お仕事コーデの基本。でも、オフィス外のかしこまらないシーンでは、「強め」のボトムスで、芯の強さを印象づけるスタイリングも組み立てられます。

ファッションデザイナー、ビジネスパーソンとして確固たる地位を築いているVictoria Beckham(ヴィクトリア・ベッカム)は、白Tシャツにレザーパンツをマッチング。ウエストに赤いラインを走らせて、視線を引き込んでいます。白Tシャツなのにリッチに見える着こなしはさすがのおしゃれプロです。

■4:フェミニンモードを得意とする「Candela Novembre(カンデラ・ノヴェンブレ)」は、辛口アイテムをレディーライクにセット

レザーのスカートに白Tシャツを合わせるCandela Novembre(キャンデラ・ノヴェンブレ)氏
細いストラップのヒールサンダルで華奢感を強調

ボトムスにレディーライクなアイテムを添えれば、白Tシャツ姿に気品が漂います。イタリア人モデルでインフルエンサーのCandela Novembre(カンデラ・ノヴェンブレ)は、母でワーキングウーマンでもある、憧れのミラネーゼ。ファッションショー会場の出入り口でカメラマンが群がるオフランウェイの常連でもあります。

レザー仕立てのタイトスカートはハイウエストが印象的なシルエット。縦長感は申し分ありません。白Tシャツの上から、ボリュームネックレスを乗せて、リュクスを薫らせました。とても白Tシャツとも思えない、おしゃれエリートならではのアレンジです。


シンプルでカジュアルといったイメージをもたれがちな白Tシャツですが、実はこんなにもおしゃれに着こなせます。世界のおしゃれ達人のアイディアを上手に拝借して、この夏はワンランク上のスタイリングを試してみませんか。

この記事の執筆者
多彩なメディアでランウェイリポートやトレンド情報、着こなし解説などを発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かした解説が好評。自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い。著書に『おしゃれの近道』『もっとおしゃれの近道』(学研パブリッシング)がある。
PHOTO :
AFLO
WRITING :
宮田理江
EDIT :
石原あや乃