意外と視線が集中してしまう、額の横ジワ。やっかいなことに、スキンケアではなかなか消しにくい…。

その理由は、額部分の筋肉=前頭筋(ぜんとうきん)の緊張が大きく関与しているから。一日中パソコン作業をしていたり、スマートフォンを長時間見ていると、額が凝る、つまり前頭筋が硬直してしまい、これによって皮膚が引っ張られ、シワの折りグセが付き、いつの間にか定着してしまうのです。

なので、シワが完全に定着する前に、硬くなった前頭筋をほぐすことが急務。ここでは、頭の重みを使って圧をかける超簡単メソッドを伝授。頭の疲れが取れて、目もぱっちり大きく!こまめに行えば、疲れを感じさせない、いきいきとした顔をキープできますよ。

 
 
村木宏衣さん
アンチエイジングデザイナー
(むらきひろい)大手ステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」美容メソッドを確立。現在は「クリニックF」内「 Amazing♡ beauty」を開設。著書に『一生劣化せず今すぐ若返る 整筋・顔体大全』(日経BP社)など多数あり。Instagram
 
 
体験者:長尾優子さん
読者モデル(44歳・サービス業)
「考えごとをしているように見せかけて、マッサージできるのがいいです(笑)額のシワはできてしまうと消えにくいから、今、目立たなくても予防としてもやっておくのもいいですね。これをやると疲れて重くなったまぶたがキュッと上がって目が大きくなったように感じます」

デスクを使って額のシワを消す、前頭筋ほぐしメソッド

■Step1:前頭筋のマッサージは拳を使う 

手をグーにして、親指以外の四本の指はぴったりとくっつける。第一関節と第二関節の間にできる平らな面を使ってマッサージします。

握りこぶし
額は皮膚に厚みがないので、関節部分を使うと刺激が強すぎるので広い面を使うのがベスト。筋肉を痛めることなく深く圧をかけることができます。

■Step2:頭の重みを利用して圧をかける

デスクに肘をつき、頭の重みを使って圧をかけます。おでこにStep1でつくった拳を当てて、よりかかるように頭を拳にゆだねてみましょう。このとき拳と額の間にティッシュを挟んでおくとメイクがくずれにくくなります。

女性が額のマッサージをしている様子
肩が上がりすぎると肩こりの原因になるので、楽な姿勢でできるように、椅子と机の高さを調整しましょう。

■Step3:両手の拳を使って額をクルクルとほぐす

スタート位置は、左右の眉頭の上あたり。Step1でつくった拳の平らな面を当てて、クルクルと5回、小さい円を描くようにもみほぐす。そして位置を少し外側にずらしながら、こめかみまでの4カ所を行います。次に、額の真ん中、生え際も、中心から外に向かってマッサージしていきましょう。これをStep2の体制で行います。

女性が額をマッサージしている様子
表面だけをさするのではなく、骨に届くようにしっかりと圧をかけながら行うのがコツ。

【まとめ|デスクを使って額のシワを消す、前頭筋ほぐしメソッド4か条】
1.額のシワは筋肉の硬直が関与しているので、スキンケアだけでは消えにくい。
2.前頭筋が硬く縮むことで、皮膚が引っ張られ、表情ジワとして定着してしまう。
3.額の深いシワを解消するには、前頭筋をほぐすマッサージを行うのが効果的。
4.頭の重みを利用しながら、小さな円を描くようにマッサージ。こうすると余計な力を使わずに、簡単に圧をかけることができる。

以上、デスクを使って額のシワを消す、前頭筋ほぐしメソッドを教えていただきました。

セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

7月のテーマは、引き続き加齢でたるんだフェイス&ボディの「リフトアップ&引き締め」で、次回は7月13日の更新です。お楽しみに!

この記事の執筆者
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PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子