「ビルケンシュトック」はいわずと知れた機能性が高いサンダルだ。解剖学に基づいて開発された靴型、そして天然ゴム混合のコルク製フットベッド。使用しているうちに足の形になじんで自分だけの1足に“育ってくる”という、育成型サンダルともいえる1足。発売以来、世界中で愛されてきたビルケンシュトックを代表するモデル「アリゾナ」は、そのファッション性だけでなく機能性も人気のひとつ。

ステファノ・ピラーティによる、ファッション性の強い「アリゾナ」

機能性だけでなく、デザイナーとのコラボレーションでも有名で、まずは、今回パリで発表された、2018年に始動したファッションブランド「ランダム アイデンティティーズ」のチーフクリエイティブ・オフィサーであるステファノ・ピラーティとのコラボだ。

ピラーティは「アリゾナ」を6つの異なる素材とプリントでファッション性の強いデザインで表現した。

ステファノ・ピラーティのモードのコレクションに合わせて「アリゾナ」をデザイン。

「ホテル イル ペリカーノ」とコラボレーションしたラグジュアリーなモデル

次に、今年オープンしたばかりのギャラリー・ラファイエット・シャンゼリゼで、Il Dolce Far Niente(イル・ドルチェ・ファル・ニエンテ)コレクションを発表。

これは、イタリアのトスカーナ地方の名ホテル、ホテル イル ペリカーノとのコラボだ。マリー=ルイーズ・シオはホテルのCEOでアーティスティック・ディレクター。彼女がホテルをイメージして「アリゾナ」のデザインを再解釈し、5つのユニセックスのモデルをクリエートした。

地中海沿岸にあるホテルとのコラボらしく、寛いだ雰囲気のなか、コレクションが発表された。
マリー=ルイーズによるカプセル・コレクション。

アウターソールは合成素材EVA製軽量ソール、足の形状を考慮した天然ゴム混合コルクフットベッドを採用。例えば、Navyモデルは、この仕様にプラスして、アッパー部分、中敷、トリミングにレザーを、Raffia Brownモデルはアッパー部分にラフィアを採用した。

ネイビーと白のトリムが爽やか。「Arizona Il Dolce Far Niente Navy」¥60,480(税込)
アッパーは合成繊維、中敷とアッパーの縁取りはレザー。「Arizona Il Dolce Far Niente Raffia Brown」¥60,480(税込)
イタリアのソーシャライト、マリー=ルイーズ。
ホテルをイメージしたオリジナル・カクテルも供された。
伝説のホテルらしく書籍も出版されている。

カジュアルだが、ほかとは違うこだわりがある一品なだけに、男の足元をより自由にお洒落にしてくれる「ビルケンシュトック」は手放せなくなるに違いない。

この記事の執筆者
某女性誌編集者を経て2003年に渡仏。東京とパリを行き来しながら、食、旅、デザイン、モード、ビューティなどの広い分野を手掛ける。趣味は料理と健康とワイン。2013年南仏プロヴァンスのシャンブル・ドットのインテリアと暮らし方を取り上げた『憧れのプロヴァンス流インテリアスタイル』(講談社刊)の著者として、2016年から年1回、英語版東京シティガイドブック『Tokyo Now』(igrecca inc.刊)を主幹として上梓。
公式サイト:Tokyo Now