会社の昼休みは、午後の仕事に向けてパワーチャージする貴重なひととき。あなたは毎日どのように過ごしていますか?

ひとりでマイペースに過ごす人。同僚とランチに行く人。あるいは、食事もそこそこにパソコンに向かい仕事に打ち込む人……。60分弱の使い道は人それぞれですが、実は、女性起業ブランディングの専門家である後藤勇人さんによれば、仕事のできる人とそうでない人とでは、昼休みの過ごし方にも大きな違いがあるようです。

今回は、後藤さんから成功者は絶対にやらない昼休みの残念な習慣について教わりました。

成功者は絶対にやらない「昼休みのNG習慣」6選

■1:午前中のミスを引きずるのはNG

ミスを引きずると午後の仕事に悪影響も
ミスを引きずると午後の仕事に悪影響も

午前に仕事で失態を犯すと、昼休み中もそのことが頭から離れず、ランチを楽しむどころではありませんよね。しかし、ミスをいつまでも引きずると、午後の仕事にまで悪影響を及ぼしかねないようです。

「昼休み中、午前にやってしまったミスをくよくよ悩むと、午後の仕事のモチベーションが上がりません。また、失敗したことに対するネガティブな感情にとらわれると、午後にも連鎖的なミスを引き寄せてしまうおそれもあります。

もちろん、ミスについて自分なりに冷静に分析するのはいいのです。ただ、いくら悔やんでも過去は変えようがないのに、ただただ自分を責めるばかりでは前進がありません。

午前中に大きなミスをして落ち込んだ場合、午後からどうリカバリーショットを打つのか改善策を考えるのが得策です。失敗した過去の自分にフォーカスするのではなく、最悪の状態を脱するにはどうすればいいのか、思いつく限りピックアップしてみましょう」(後藤さん)

職場にこもったままだと、どうしても視野が狭くなりがち。午前中にミスをしたときほど、オフィスを出て散歩でもしながら、アイデアを練ってみては?

■2:デスクで一人飯するのはNG

「デスクで一人飯」は近寄りがたい雰囲気
「デスクで一人飯」は近寄りがたい雰囲気

あなたはランチを職場で食べる派? それとも外食する派? もしも前者であれば、避けたいことがあります。それは、デスクで一人飯すること!

「オフィスのデスクで黙々とご飯を食べていると、本人はその気がなくても、まわりからは人を寄せ付けないバリアを張っているように見えてしまうおそれがあります。

会社というのはチームプレイが求められる場。“とっつきにくい人”というレッテルを張られると、仕事を進めるうえで支障が出てしまうかもしれません。お昼休みをオフィスで過ごすのであれば、周囲と談笑しながらランチをとるのが望ましいでしょう。

とはいえ、ランチを一人でリラックスして食べたいときもあるはず。そういうときは、オフィスのデスクで食べるのではなく、外で食べるのをおすすめします」(後藤さん)

一人飯すること自体がNGなのではなく、あくまでそういう姿を人に見せるのがよくないということなのですね。

■3:いつもグループでランチを食べるのはNG

外で一人でリラックス
外で一人でリラックス

オフィスで一人飯するのもよくありませんが、逆に、ランチを誰かと食べるのが常習化しているのも考えもの。

「いくら職場の人間関係が良好であっても、気心の知れた友人ではないので、やはりずっと一緒にいると緊張感がとれず、知らず知らずのうちにストレスをためこむおそれもあります。

お昼休みは午前中にたまった心身の疲れをリフレッシュする機会。いつも無理にまわりに合わせるのではなく、『今日はちょっと気疲れしているな』というときには、誰にも気兼ねしないで済む一人飯をおすすめします。

もし、職場内でランチはみんなで食べるのが習慣化している場合、誘いを断るのは気が引けるかもしれません。その場合、『取引先にすぐに連絡する必要がある』『緊急で片付けなければいけない案件がある』など、仕事を口実にすれば角が立ちにくいのではないでしょうか」(後藤さん)

本当はひとりでリラックスしたいのに、まわりに合わせて無理していませんか? 午後の仕事のパフォーマンスを上げたいなら、自分の感情を大切にしましょう。

■4:噂話や悪口で盛り上がるのはNG

悪口・噂話に巻き込まれそうになったら?
悪口・噂話に巻き込まれそうになったら?

ランチタイムは、職場の人とコミュニケーションをはかる良い機会。とはいえ、会話には人間関係にとってプラスになるものとマイナスになるものもあります。噂話や悪口は後者の典型例。もしも昼休みの談笑中にその手の話題が上がったら、速やかにその場を離れたほうがいいと後藤さんは主張します。

「噂話や悪口がよくない理由は2つ。まず、ネガティブな話題はマイナスのエネルギーを引き寄せるため、噂話や悪口で盛り上がるほど、仕事で十分なパフォーマンスを発揮できなくなるおそれがあります。

もう1つ、人間関係のトラブルに巻き込まれないためにも、ネガティブな話題からはできるだけ距離をおくべきでしょう。

噂話や悪口でタチが悪いのは、ただその場で話を聞いているだけでも、同調したように扱われるおそれがある点。それどころか、『あの人がこう言っていた』と首謀者にされてしまうことすらあります。

実際に、自分の知らないところで、勝手に悪口の発生源とされていて、人間関係にヒビが入り、仕事がうまく進まなくなるようなケースは枚挙にいとまがありません。

とはいえ、ネガティブな話題に対して、『私はそうは思わない』『そんな話は聞きたくない』などと、あからさまな拒否反応を示しても角が立つもの。ですから、噂話や悪口の類が始まったら、とにかくその場を速やかに離れることです。

ランチの誘いを断るのと同様で、取引先などを口実にして、さりげなく席を立つようにしましょう」(後藤さん)

噂話や悪口に参加するのは百害あって一利なし! 場を共有しないことを心がけることで、余計なトラブルに巻き込まれるリスクをかなり減らすことができるでしょう。

■5:ゆっくり休まず仕事を詰め込むのはNG

昼休みに仕事に没頭する人は空気が読めていない
昼休みに仕事に没頭する人は空気が読めていない

お昼休み中、食事以外の時間をあなたはどのように過ごしているでしょうか? スケジュールが押している状況では、なるべく食事は手短に済ませるか、あるいは、食事をしながらでもパソコンに向かう……なんて人もいそうですが、昼休み中にむやみに仕事を詰め込むのはNGとのこと。

「一流のビジネスパーソンは、オン・オフの切り替えが上手。“私、仕事をがんばっています”感を周囲に見せつけることはしません。

昼休み中、みんなが休んでいる中、ひとりだけ一心不乱に仕事に打ち込むのも、周囲に余計な気遣いをさせることにもつながりますので、食事が終わったら、リラックスして過ごすほうがいいでしょう。

ただ、リラックスといっても、あまりにも素を出し過ぎるのも考えもの。たとえば、疲れているからといって、堂々と机につっぷして居眠りしたり、不機嫌モード全開だったりするのも体裁がよくありません。

あくまで周囲から見られていることは意識しつつ、午後からの仕事に向けてエネルギー回復に勤めましょう」(後藤さん)

チーム全体が昼休み返上で仕事しているような状況を除いては、リラックスモードで!

■6:昼休み終了間際にデスクに慌ただしく戻るのはNG

余裕をもってデスクに戻ろう
余裕をもってデスクに戻ろう

さきほど昼休みは仕事を詰め込まず、エネルギー回復にあてるべきだとお伝えしました。とはいえ、昼休み終了間際までのんびりと外で過ごし、慌ただしくオフィスに戻ってくる……という有様では、午後からの仕事をスムーズに始めることができません。

「午後の始業の5~10分くらい前からは、少しずつ仕事モードに切り替えていくといいでしょう。たとえば、手帳をざっくりとチェックして、午後からのタスクやスケジュール、仕事の流れを頭の中でイメージするなどですね。複雑な案件は、手順を細分化して優先順位をつけましょう。

そして、午後に苦手な仕事が控えている場合、そこから目を背けるのではなく、タスクをいかにうまく処理するのかポジティブな視点で考えること。取引先に堂々とプレゼンする自分の姿など成功をイメージしながら作戦会議を行うのが、午後からの仕事のパフォーマンスを高めるコツです」(後藤さん)

午後の始業開始前の5~10分間は、自分のための作成会議。「さあやるぞ!」と気合を入れ、わくわくした気分で午後からの仕事に臨みましょう。

以上、昼休みのNG習慣をご紹介しましたが、あなたにも当てはまるものがありましたか? 午後からの仕事のパフォーマンスや職場の人間関係を向上させるためには、NG習慣を改め成功者の習慣を取り入れましょう!

後藤勇人さん
女性起業ブランディングの専門家
(ごとう はやと)専門学校卒業後、24歳でヘアサロンをオープン、その後、32歳でヘアサロン・日焼けサロンなどグループ4店舗に拡大し、年収2,000万円や1億円の自社ビル建設など、次々と夢を実現。また、元ミスワールド日本代表のビジネスブランディングサポートをしたことをきっかけに、女性起業ブランディングの専門家として活躍。現在は、世界の4大ミスコンテストの一つ、ミス・グランド・ジャパン2019キャリアアドバイザーも務めながら、国内外問わず世界中の多くの女性起業家のブランド構築のサポートをしている。著書は『人生を変える朝1分の習慣』、『なぜ「女性起業」は男の10倍成功するのか』など。最新刊は『女性が仕事で夢を叶える! 心磨き7レッスン』。
この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
WRITING :
中田綾美
TAGS: