「自然と大地の恵みに感謝を込めて、誠意を持って大地を耕す園でありたい」。このような願いを込めて名づけた園地で、約5,000本のオリーブと14種類の柑橘を育てている、小豆島の井上誠耕園。

香川県小豆島産の新鮮な食材を使った、オールハンドメイドにこだわったオリーブオイルは、売り切れ続出になる程の人気です。品種や熟度によって何万通りにもなるオリーブオイルの味わい。三代目園主の井上智博さんは、オリーブオイルの新たな魅力を発信するために、日々色々な素材や作り方にチャレンジしているといいます。

今回は、井上さんの新たなチャレンジが生み出した、2019年9月に発売したばかりのオリーブオイル2品をご紹介します!

今年も期間限定で登場!井上誠耕園のフレーバーオリーブオイル2選

■1:時間をかけた超熟製法で驚くほどフルーティ!「超熟オリーブオイル・林檎」

最初にご紹介するのは、井上誠耕園が3年もの間の試行錯誤の末に完成させたという「超熟オリーブオイル・林檎」。オリーブと青リンゴを一緒に熟成させ、独自の製法で甘い香りを引き出した、これまでにないオリーブオイルです。

「超熟オリーブオイル・林檎」117g ¥2100・117g <箱無>¥2,000(税抜)
「超熟オリーブオイル・林檎」117g ¥2100・117g <箱無>¥2,000(税抜)

新鮮なオリーブと芳醇なリンゴを一緒に熟成

甘いオイルがたっぷり搾れるオリーブと、南オーストラリア産の風味豊かなリンゴ。このふたつの果実を一緒に寝かせて熟成させることで、果実の熟度が急速に進み、芳醇で絶妙な味のオリーブオイルに。この「超熟製法」は、熟練した農家の手作業だからこそ実現できるそうです。

「早摘みで爽やかな香りが特徴のオイルが注目される なか、あえて時間をかけて熟成させました。そうすることで、熟した優しい風味のオリーブオイルに林檎の甘い香りが重なり、なんとも言えないまろやかな味となるのです」と、井上さんは話します。

写真左から、搾油責任者の大坪康祐さんと井上誠耕園三代目園主の井上智博さん
写真左から、搾油責任者の大坪康祐さんと井上誠耕園三代目園主の井上智博さん

「超熟オリーブオイル・林檎」 を口に入れると、その甘くフルーティな味と香りにうっとり。フレッシュな“リンゴそのまま”の自然な甘さに、オリーブとリンゴはこんなに相性が良かったのかと驚くはずです!

「爽やかなリンゴの風味が感じられるので、朝食などに特におすすめです。『モーニングオリーブオイル』という別名もつけたくらいです。まずはシンプルにトーストやサラダ、ヨーグルトにかけて味わってみてください」と井上さん。

果実を熟成させた“超熟オリーブオイル”をつくるのは、長年の夢だったとも続けます。

「超熟オリーブオイル・林檎」をトーストやヨーグルトにかければ、爽やかな朝食メニューが完成!
「超熟オリーブオイル・林檎」をトーストやヨーグルトにかければ、爽やかな朝食メニューが完成!

【レシピ】人気食材の鶏胸肉にオイルをオン!りんご風味のサラダチキン

「超熟オリーブオイル・林檎」を使った、ヘルシーなメニューも教えていただきました! ごく簡単なレシピなので忙しくて料理の時間があまり取れない人の強い味方。ぜひトライしてみてください。

素材の味を際立たせるフレーバーオイルを使用した料理
素材の味を際立たせるフレーバーオイルを使用した料理

材料
鶏胸肉 1枚 
超熟オリーブオイル・林檎 サラダチキン用 大さじ2 
超熟オリーブオイル・林檎 仕上げ用 大さじ2 
塩 小さじ1と1/2 
コショウ 適量 
砂糖(あれば、きび砂糖) 小さじ1と1/2 
ローリエ 1枚(あれば) 
アスパラガス 4本 
お好みの葉野菜 適量 

つくり方
1. 鶏胸肉に塩コショウと砂糖をよくすりこむ。
2. 保存袋に1と超熟オリーブオイル・林檎を入れて、なるべく空気を抜いて口を閉める。(袋を二重にすると安全です)
3. 鍋に湯を沸かし、沸騰したら2を入れて火を止め、蓋をして30分置く。取り出して、粗熱が取れたら完成。
4. スライスした3と、茹でたアスパラガス、葉野菜を皿に盛り付ける。
5. 仕上げに超熟オリーブオイル・林檎をかける。

■2:スイーツにもマッチする香り豊かなフレーバーオイル「完熟ネーブルオリーブオイル」

次にご紹介するのは、完熟したネーブルオレンジとオリーブの生搾りからできた「完熟ネーブルオリーブオイル」 です。

ネーブルオレンジとオリーブの果実を同時にペースト状にし、撹拌。果汁ではなく果皮を使用しているため、柑橘の果実が持つ甘くて爽やかな香りがオリーブオイルに溶け込みます。

香料を一切使用せず、天然素材だけでできた爽やかな香りが堪らない、フルーツフレーバーオイルです。

「完熟ネーブルオリーブオイル」117g ¥1,550・117g <箱無>¥1,500(税抜)
「完熟ネーブルオリーブオイル」117g ¥1,550・117g <箱無>¥1,500(税抜)

ベストバランスな攪拌により、甘い香りのオイルに

オリーブやネーブルオレンジは、その年の天候などにより、毎年少しずつその出来栄えが変わります。そのため、その年その年のオリーブとネーブルオレンジの特徴をふまえ、園主がその配合や作業にかける時間を試行錯誤しながら決めています。

ネーブルオレンジの品質を確認する井上園主
ネーブルオレンジの品質を確認する井上園主

「今年は、より香り高いオイルに仕上げたいという想いから、オリーブとネーブルオレンジをペーストにして混ぜ合わす時間を昨年よりも長く約2倍に調整しました。この“攪拌”という作業が長ければ長いほど、オレンジの新鮮で甘い香りがしっかりとオリーブオイルに移るのです。ただし、攪拌の時間が長すぎるとオリーブオイルが酸化してしまうため、試作をいくつも作り、ベストなバランスを見つけ出しました」と、井上さんは話します。

井上さんの試行錯誤の結果、ネーブルオレンジの香りがオリーブオイルにしっかりと移り、柑橘の華やかな香りがより際立った仕がりとなりました。

「爽やかさのある甘い香りなので、お食事だけでなくスイーツにもマッチすると思います。バニラアイスやフルーツヨーグルト、またコーヒーゼリーにかけるのも人気です!」(井上さん)

バニラアイスやコーヒーゼリーに大さじ1ほど完熟ネーブルオリーブオイルをかけるだけで、いつもと一味違った絶品スイーツに
バニラアイスやコーヒーゼリーに大さじ1ほど完熟ネーブルオリーブオイルをかけるだけで、いつもと一味違った絶品スイーツに

【レシピ】カフェ風朝食を簡単に作れる!ネーブルフレンチトースト

最後に、「完熟ネーブルオリーブオイル」を使ったオススメメニューもご紹介。いつものフレンチトーストも、このオイルを加えることでお洒落カフェメニューのような一品に。ゆっくり過ごせるウィークエンドのブランチなどにいかがでしょう?

毎日の料理がカフェ風にレベルアップ!
毎日の料理がカフェ風にレベルアップ!

材料
完熟ネーブルオリーブオイル:適量 
食パン(4枚切り):2枚
卵:2個
オレンジジュース:100cc
砂糖:小さじ4

つくり方
1.  卵とオレンジジュース、砂糖を混ぜる。
2. 1に食パンをひたす
3. ネーブルオイルをひいたフライパンで弱火で5分ほど焼く
4. ネーブルオイルを仕上げにかけて完成


今回は、井上誠耕園の新作「超熟オリーブオイル・林檎」と「完熟ネーブルオリーブオイル」 に注目しました。

フレーバーオイルは、オリーブとオリーブに合わせる様々な食材の香りや栄養素を一緒に摂ることができ、体にもうれしいオイルです。夏の疲れが出てくる今の季節、ぜひ食卓に取り入れて、ヘルシーな毎日を過ごしてみてはいかがでしょうか?

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この記事の執筆者
TEXT :
Precious.jp編集部 
2020.3.9 更新
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WRITING :
高橋京子
EDIT :
石原あや乃