人それぞれに考え方が異なり、多彩なファッションを楽しむように、「どう暮らすか?」も千差万別。住まう部屋は生き方の鏡そのもの、人生経験を重ねてきた大人の女性だからこそ見えてくる、豊かな暮らしを総力取材しました。

本記事でご紹介するのは、計7名のお宅を取材した中の5人目。ミラノに住み、家具ブランド「モルテーニ」に勤務する、ジュリア・モルテーニさんのご自宅と暮らしを拝見します。

ジュリア・モルテーニさんの「フレキシブル」な家を拝見

ジュリア・モルテーニさん
Molteni&C/Dada マーケティング&コミュニケーションディレクター
(Giulia Molteni)ニューヨークにて4年間「ロロ・ピアーナ」に勤務。帰国後、「モルテーニ」グループに入社、Molteni&CおよびDadaのリテールディレクターを経て、2014年よりマーケティング&コミュニケーションディレクターとして活躍中。

ジュリア・モルテーニさんのHouse DATA

間取り…4LDK 家族構成 …5人(夫と子供3人) 住み始めて何年? …6年

「仕事、子育て、夫婦の時間。忙しい日々を快適にするのは機能的で美しい家具と愛着のあるインテリアです」

「住まいとは、ライフスタイルの変化に応じて、そのとき何が必要かを夫婦で考えながら少しずつつくり上げるもの」と語るのは、ミラノを象徴する家具ブランド「モルテーニ」社に勤務するジュリア・モルテーニさん。ふたりの育児に奮闘しながら、2019年5月、第3子を出産したばかり。

■1:大きなソファが印象的、家族と友人とゆっくり過ごすための「リビング」

ゆったりとしたソファは、ハンス・ウエッツスタインデザイン『リベルシ』。センターテーブルはガラスと繊細な木組みが美しい、奇才ロン・ジラッドの『グラード』。壁のガラスに印刷されたスカラ座の写真は、クラシック音楽が好きな夫のニコロさんがチョイス。本棚前の折りたたみ椅子は1970年代のジオ・ポンティデザインの作品を復刻した『D. 270.2』で、読書の際に愛用。
ゆったりとしたソファは、ハンス・ウエッツスタインデザイン『リベルシ』。センターテーブルはガラスと繊細な木組みが美しい、奇才ロン・ジラッドの『グラード』。壁のガラスに印刷されたスカラ座の写真は、クラシック音楽が好きな夫のニコロさんがチョイス。本棚前の折りたたみ椅子は1970年代のジオ・ポンティデザインの作品を復刻した『D. 270.2』で、読書の際に愛用。

デザインやアートの拠点にもなっている、ミラノのブレラ地区のアパートメントをリノベーションした家には、ジュリアさんが幼いころから親しんできた「モルテーニ」の名作家具や、最新のキッチンシステムなどが、機能的に配置されています。

■2:お皿は見せる収納、「キッチン」は使いやすい導線のアイランドキッチン

キッチンへと続く廊下の壁一面には「モルテーニ」の代表的収納家具『ピロスカフォ』が。
キッチンへと続く廊下の壁一面には「モルテーニ」の代表的収納家具『ピロスカフォ』が。
「ダーダ」のアイランドキッチン。ジュリアさんが最も好きな場所。
「ダーダ」のアイランドキッチン。ジュリアさんが最も好きな場所。

「忙しい朝でも使いやすい動線のキッチンや、常に美しい状態が保てる食器収納、家族や友人とゆっくりくつろげるソファなど、過ごし方や使い方に応じて家具を選び、全体のトーンやバランスを考えています。

同時に、夫や私の趣味を反映したアートなど、愛着あるものも取り合わせ、部屋づくりを楽しんでいます」

■3:バルコニーに抜けられる「ダイニング」はモダンとクラシックの融合に

ダイニングのガラステーブルは『アーク』、照明はノスタルジックな印象の『マミ』。「トラディショナルなものもバランスよく取り入れています」
ダイニングのガラステーブルは『アーク』、照明はノスタルジックな印象の『マミ』。「トラディショナルなものもバランスよく取り入れています」
自然光がたっぷり差し込むところに惚れ込んだアパートメント。バルコニーでは夫のニコロさんが盆栽を育てている。
自然光がたっぷり差し込むところに惚れ込んだアパートメント。バルコニーでは夫のニコロさんが盆栽を育てている。

機能的に優れた家具を暮らしに取り入れながら、いかに自分らしさの詰まった「愛すべき場所」にするのか。そのヒントが隠されています。


ミラノのマダム流、今すぐ取り入れられるインテリアのヒント

ベッドルームに大きなアートでアクセントを

ジュリア・モルテーニさんの美しく暮らすヒント
ジュリア・モルテーニさんの美しく暮らすヒント

真っ白で統一されたシンプルなベッドルームに、インパクトあるアート作品が印象的。

「飾っているのは、18歳の誕生日にプレゼントしてもらった、ロイ・リキテンスタインのリトグラフ作品。クラシックなものとモダンなものを組み合わせると、インテリアに幅が出ます。

ニューヨークのMoMAやロンドンのTateなどのコンテンポラリー美術館、ベネチアのヴィエンナーレなどアートフェアやイベントが大好きで、日ごろから刺激を受けています」

PHOTO :
木村金太
EDIT&WRITING :
田中美保、古里典子(Precious)