立ちはだかる壁を破って自分らしい働き方を実践する日本人女性の「働き方」改革

ラグジュアリーマガジン「Precious」では、2004年の創刊以来、世界で活躍するキャリア女性たちの「今」を毎号追いかけ、彼女たちがどのように仕事や人生を輝かせているのか?を見続けてきました。

仕事への情熱や楽しむ気持ちなど、15年間変わらないものがある一方で、働く場所や時間などの制限がはずれ、「働き方」は今、大きく変わってきています。

本日より10日連続で、時間、場所、職種などにこだわらない、柔軟で自由な発想の働き方を実践している女性を1人ずつ、ご紹介しています。未来の「幸せな働き方」を考える一助になれば幸いです。

東京で夫が経営する会社の役員する傍ら、自身も地元・釧路で起業!東京×釧路の二拠点経営の鍵は「チャットを中心としたウェブ会議」

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四宮琴絵さん
「ジョイゾー」執行役員、「Hokkaido Design Code」代表社員、「学校地域協働センターラポールくしろ」理事
(しのみや ことえ)42歳。北海道釧路出身。地元で事務職に就いた3年後、東京へ。長く働ける技術者を志望してシステムエンジニアに。2004年退職、子育てをしながら専業主婦。2014年、夫が起業した「ジョイゾー」に入社。対面で業務改善のシステム開発を中心に行っている。「10年間のブランクが心配でしたが、ITが発展して、どこでも働きやすい環境がある」。2017年、北海道でのイベント企画とウェブメディアを運営する合同会社を設立。2018年、学校の教員にプログラミングなど教える、社団法人の理事に就任。

どこにいても充実した仕事を、場所を選ばず自由に働く

「東京に次いで、地方に拠点をもって3年に。私の役割は"情報の横流し"です。北海道のIT推進に利用してもらうために、東京のビジネストレンドを伝えています

ふだんは東京で、企業向けに業務改善システムの開発をしている四宮琴絵さんは、2017年に出身地である北海道釧路に合同会社を設立しました。

きっかけは、起業希望者と応援したい人を結ぶ"地域クラウド交流会"の開催。自らも「釧路に税金を払いたい」と女性3人でウェブメディアの運営を中心とした会社を設立し、東京と釧路での"デュアルワーク"がスタート。

キャリア_1,インタビュー_1
四宮琴絵さん

「釧路の人は"釧路には何もない"と言いますが、自然が豊かで、夜には星空が広がる。人もおせっかいで温かい。人間が生きるうえで素晴らしい場所なのだと意識を変えたい」

釧路のメンバーとは、日ごろはチャットを中心としたウェブ会議でコミュニケーションし、2か月に1度のペースで現地を訪れる生活を送っています。

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PHOTO :
豊島正直、石川浩太郎、森本真哉
EDIT :
樋口 澪(HATSU)、喜多容子(Precious)
取材・文 :
三村路子
取材 :
佐々木恵美