今季注目の黒コーデは靴とデニムが鍵！

今季、メンズファッションで賑わっているのが黒だ。カジュアルでは定番の色であっても、黒となるとその着こなしはモードが主流であり、歳を重ねると着こなしは難しく感じる。そこで鍵となるのが、デニムと靴だ。取り入れやすいからこそコーディネートの幅が広がるというものだ。

全身黒のコーディネートにおいて、トップスに比べるとバリエーションが少ないパンツや靴は特に気をつける必要がある。あくまでもシンプルに、そして同じ黒であってもグラデーションをつけることがコーディネートのポイント。デニムと靴さえ抑えてしまえば、難しいコーディネートも簡単に挑戦できる。

黒コーデのポイントはデニムと靴！

デニム界不屈の名作、1993年モデルの復刻版「リーバイス501®︎」

パンツ¥12,000（リーバイ・ストラウスジャパン〈リーバイス®〉）

デニム界の頂点とも言える不屈の名作、リーバイス501®︎。現在流通しているモデルに比べ、93年モデルはウエストや腿周りにゆとりがあり緩やかなラインを描くストレートシルエット。コットンにポリウレタンを混紡し、ストレッチの効いた柔らかいフィット感とウォッシュ加工による色落ち感がカジュアルすぎない雰囲気を醸し出す。

究極のシンプルにして最高峰の名作靴「180シグニチャーローファー」

靴¥100,000（ジェイエムウエストン青山店）

美しい艶を放つきめ細やかなボックスカーフを使用したジェイエムウエストンの「180シグニチャーローファー」は、やや丸みのある美しいトゥにすっきりとしたフォルムが品行方正さを感じさせる一足。そんな見た目とは裏腹に、グッドイヤーウェルト製法により屈強なつくりで幾度履いてもへこたれることはない。

ゆったりシルエットで余裕ある着こなしを

コート¥280,000（アンシングス〈ヘリル〉）ニット¥36,000〈ザノーネ〉・スカーフ¥28,000〈ロイデュラック〉（ともにビームス六本木ヒルズ）パンツ¥12,000（リーバイ・ストラウスジャパン〈リーバイス®〉）靴¥100,000（ジェイエムウエストン青山店）

全身黒のコーディネートをするときは、グラデーションだけでなく、リラックスしたシルエットや上品なアイテムや素材を入れることがポイント。カシミヤ100%のゆったりとしたダッフルコートにウールのニット、そこに同系色のスカーフを合わせれば、黒でもモードにならずエレガントなスタイルが生まれる。上記で紹介したストレッチの効いたデニムに同じくエレガントなローファーを合わせれば、フレンチアイビー的な着こなしが完成する。

ポイントさえ抑えてしまえば比較的真似しやすいのが黒コーデだ。黒は引き締め効果のあるカラーだけに、ライダースなどハードなアイテムを合わせるとイカつい印象になってしまう。あくまでも、優しく、大人らしい黒の着こなしを楽しんでいただきたい。

※価格はすべて税抜きです。