【目次】
ショート【スタイル7選】
【前髪なし#1】首やデコルテが美しく見えるショートヘア

もともとのクセもあり、汗や湿気で広がりやすいモデルさんの髪。「Cの字を描くところでカットすると、ちょうど毛先が内巻きになるので納まりがよくなります。S字を描く長さになると毛先がはねて、広がりやすくなるんです」(enfleurage青山 マネージャー 生井貴行さん)
さらにボリュームを出すところと絞るところとで、メリハリをつくるのもポイントなのだとか。「トップから後頭部にかけてボリュームを出し、襟足部分を絞っています。このメリハリ効果で正面はもちろん横から見ても、フェイスラインが引き締まって見えるんです」(生井さん)
<スタイリング方法>
トップと前髪を巻くだけで、メリハリのある立体的なスタイルに

■1:太めのカーラーでつむじの毛を巻き込みながら、頭頂部の髪を毛先から内巻きに

■2:太めのカーラーで前髪を毛先から巻く

<老け見えをくい止めるポイント3か条>
- ■クセやうねりはCカールに揃える
- ■ボリュームが不足しがちなトップの髪は根元から立たせる
- ■襟足部分はボリュームを抑えてメリハリをつける
「年齢を重ねると頬骨の下あたりが窪んだり、ハリ具合が変わってきますよね。頬にかかる髪をつくっておくと、その窪みが目立たなくなるので若々しい印象になります」(生井さん)

【前髪なし#2】レイヤーを入れすぎない「ショートボブ」でボリューム不足をカバー

「ショートレングスのボブはマニッシュでシャープな雰囲気になりそう…」と思う人も多いのではないでしょうか。
「前髪を長めにしてシルエットに丸みを持たせると優しいフォルムになるので、40代、50代の女性にオススメです。レイヤーを入れることで髪に厚みができるので、ボリューム不足を解消できるんです。レイヤーを入れるとスタイルに動きが生まれるメリットがあるのですが、入れすぎるとうねったり、広がりやすくなるので、控えめに入れるのがポイントです」(P-cott店長・白倉和則さん)
<スタイリング方法>
分け目をぼかすように乾かして、根元をふんわり立たせる

◾️1:髪を根元までしっかり濡らしたら、ハリがほしい部分を中心に「洗い流さないトリートメント」をなじませる

◾️2:指先で分け目をぼかすイメージで、指で地肌を擦りながらドライヤーの温風をあてる。髪が乾いたら、仕上げに冷風をあてるとキープ力がアップ

<老け見えをくい止めるポイント3か条>
- ◾️サイドとバックにレイヤーを入れて立体感のあるスタイルをつくること
- ◾️を根元から立たせたい部分はブローする前に地肌から濡らすこと
- ◾️風でしっかり乾かしたら、仕上げに冷風をあてる
「ご自宅のシャンプー&トリートメントも、ハリとコシが出やすいものに変えると、スタイリングしやすくなります。いつものお手入れから見直してみてください」(白倉さん)

「根元濡らしドライヤー」で薄毛に見えないボブスタイルに【40代女性の髪型】
【前髪なし#3】自然と視線が上がりリフトアップして見える「菱形ショート」

「縦スライスのショートレイヤー。あごの輪郭にあわせて、サイドのフォルムを作ることで、リフトアップして見えるようにしています。後頭部に向かって引き上げるようなイメージでシルエットを作っているので、横顔も美しく見えますよ」(imaii scaena x coloreのディレクター・石原治和さん)。
<スタイリング方法>
髪型がメンズライクなので、質感は柔らかさを意識して

■1:後頭部トップにカーラーを巻く

■2:前髪の分け目にカーラーを巻く

■3:ワックスでサイドをタイトに仕上げる

〈面長顔ショートヘア スタイリングのコツ3か条〉
- ナチュラルな仕上がりを目指して、さりげなく
- スタイリング剤は表面につけすぎない
- サイドは耳にかけて立体感アップ
「仕上がりのイメージは、菱形のフォルムを意識して。スタイリング剤はつけすぎるとペタンとしてしまうので注意。ふんわり仕上げましょう」(石原さん)。

【前髪あり#1】フェイスラインのエイジング毛を目立たせないように「前髪」をつくる

髪が細くて柔らかいので、ボリュームが出にくいモデルさんの髪。「フェイスラインにエイジング毛が多いので、どうしても寂しい印象になってしまいます。前髪をつくっておくとエイジング毛の多い生え際をカバーでき、雰囲気も明るくなります」(ACQUA aoyama ディレクター・伊藤和明さん)
<スタイリング方法>
「立ち上げすぎ?」と思うくらい根元を立ち上げる

■1:髪の根元をしっかり濡らす

■2:根元を立ち上げることを意識してドライヤーをあてる

■3:トップをつぶさないようにして、バームやワックスをなじませる

<老け見えを食い止めるポイント3カ条>
- 顔まわりの髪が細くなったら前髪をつくる
- スタイリング前に髪を根元から濡らす
- 『立ち上げすぎ』と感じるほど、根元からしっかり立ち上げる
「立ち上がりをキープしながらツヤ感も出すには、スタイリングもできるクリームやバームがおすすめです」(伊藤さん)
伊藤さんのおすすめは、『モイ バーム ウォークインフォレスト』¥2,600 37g(ルベル)。「トップを揉み込んだ後は、手に残ったバームで前髪をつまんで束感を出してください」 (伊藤さん)

時間が経っても髪がヘタレない、ドライヤーでの乾かし方2ステップ
【前髪あり#2】 隙間のある前髪が女性らしい。耳元もすっきりと出した「コンパクトショート」

「ポイントは束感のある前髪。ベタッと重すぎても扱いづらいし、薄すぎても寂しい印象になるので、その間をとった絶妙な量に調整しています。耳にかけられる長さにすることで、モードにも、女性らしい印象にも変幻自在。アレンジの幅も広がります」(BEAUTRIUM Aoyama St.副店長の大野愛郎さん)
<スタイリング方法>
たった2分と手間いらず。ドライヤーとワックスでさっと仕上がる!

■1: トップの根元をドライヤーで乾かす

■2:襟足は抑えながら熱を与える

■3: ワックスで束感をつくる

〈卵型ショートヘア スタイリングのコツ3か条〉
- ■つくり込みすぎない! 時間をかけずパパッと!
- ■トップは空気を入れるようなイメージでドライヤーを当てる
- ■前髪に束間を出して隙間をつくる
「隙間のないベタッとした前髪は、重く暗い印象になりがち。隙間をつくることで、ラフさ、無造作な印象に仕上がります」(大野さん)

【卵型×ショートヘア】モードも女性らしさも楽しめる。手間なく決まる大人のショートヘア
【前髪あり#3】「多毛&剛毛」でも似合うショートボブ

ただ短くカットすると、ハリがありすぎて膨らんでしまうモデルさんの髪質。「軽さを出すために、単純に短くしてはダメ。表面は上から順々に、中間から下部へとつながるようにカットし、毛量は内側で調節します」(enfleurage青山 店長代理 佐藤学さん)
<スタイリング方法>
黒目と黒目の間の延長線上にカーラーを巻いて膨らみを抑える

■1:頭頂部の髪を前後2つの毛束に分け、それぞれを毛先からカーラーで巻く

<老け見えをくい止めるポイント3か条>
- ■硬い髪は立ちやすいので表面の髪は短くしない
- ■骨格に合わせて毛量を調節すること
- ■分け目とつむじを意識してカーラーで巻き、立ち上がりを抑える
「骨格で出っ張っている部分は毛量を減らしていますが、後頭部は丸みが出るようにカットしてきます。スタイリングするときも、丸みを潰さないようにしてください」(佐藤さん)

多毛&剛毛でも似合う!「髪が膨らむからこそできる」ショートボブ
【前髪あり#4】すぐにペタッとする髪に!レイヤーをトップに入れた「丸みショート」

「レイヤーをトップに入れていますが、短くし過ぎるとメンズっぽいスタイルになってしまうので要注意。後ろに丸みをもたせ、縦長のシルエットをつくるようにカットしています」(sui店長 ヘアデザイナー・坂口勝俊さん)
<スタイリング方法>
縦長のシルエットをつくるようにトップの髪を根元から立たせる

■1:後頭部から前に向かって手ぐしでとかしながら、ドライヤーをあてる

■2:頭頂部の髪を長めのピンではさみ、ドライヤーを10秒あてる

■3:手のひらにのばしたワックスを髪の内側からなじませる

<老け見えをくい止めるポイント3か条>
- ■レイヤーは入れすぎず、縦長のシルエットを作る
- ■ブロー後は1~2秒はクールダウンさせてシルエットを定着させる
- ■ツヤが欲しいときはバーム系のワックスを使う
「シルエットをキープしながら、適度なツヤ感も与えられるのが、ルベルのバーム系のワックス『Moii』。オーガニックのスタイリング剤で、ハーブの香りも好評です」(坂口さん)

不器用でもできる!白髪を目立たなくするドライヤー技3ステップ
ボブ【スタイル6選】
【前髪なし#1】大人のボブは「ツヤ」が命!トップの「ボリューム」も叶える菱形ボブ

ハチから下にボリュームはあるものの、頭頂部のボリュームが少ないモデルさん。「何もしないと広がってしまうので、広がりやすいサイドを狭めつつ、ちょうどカチューシャをするあたりのボリュームが出るようにレイヤーを入れています。ボブはストンとしたシルエットになりがちですが、耳のあたりがふわっと膨らんで菱形ラインになるようにカットしています」(SUNVALLEY店長・忠本 功さん)
<スタイリング方法>
ドライヤーで根元、ストレートアイロンで髪の中間から毛先のツヤを出す

■1:頭頂部の毛束をつかみ、分け目とは逆方向に倒しながらドライヤーをあてる

■2:毛束の中間から毛先に向かってストレートアイロンを通す

■3:毛先は内側に丸めるようにアイロンを動かす

老け見えをくい止めるポイント3か条
- ■頭頂部は分け目と逆方向に毛束を倒してドライヤーをあてて根元を立たせる
- ■サイドや後頭部は毛束を軽く引っ張りながらストレートアイロンを通す
- ■毛先は内巻きにして全体のシルエットを菱形に仕上げる
「全体のスタイルを菱形に整えると、小顔効果があるだけでなく、頭頂部のボリューム感も出せます。頭頂部の根元を立たせて毛先を内巻きにするだけで、菱形シルエットは簡単にできます」(忠本さん)

大人のボブはツヤが命!綺麗にツヤが出る、簡単3ステップとは?
【前髪なし#2】「ボリューム」も「ツヤ」も手に入る、注目の韓流系ボブ

1本1本は細めだけれど、硬い髪質のモデルさん。トップのボリュームが出にくいのが悩みとか。「ワンレングスにすると髪の重さで膨らみを抑えることができます。ツヤも出やすくなるので、パサついた印象になりません」(Sui Nara ヘアデザイナー・冬木慎一さん)
<スタイリング方法>
前髪をやや太めのカーラーで巻いてトップのボリュームを出す

■1:前髪の根元を立ち上げるようにカーラーで巻く

■2:カールアイロンで顔まわりの髪を毛先だけ内巻きにする

■3:ところどころひとつまみずつ毛先を外巻きに

■4:手のひらに広げたワックスを毛先から揉み込むようになじませる

■5:ひとつまみずつ毛束をつまんでワックスをなじませる

<老け見えを食い止めるポイント3か条>
- 前髪を根元から立たせてトップのふんわり感をつくる
- 毛束感をつくってまとまりのあるスタイルを演出する
- 前髪は薄くし過ぎない
「薄い前髪にするなど流行を追いすぎると『若づくり』な印象になってしまうので、大人はほどほどで。毛束感と毛流れを出すだけで、今風の韓流系スタイルになります」(冬木さん)

ボリュームもツヤも出にくい大人髪は、今注目の韓流系ボブで解決!
【前髪なし#3】立体的な「菱形」フォルムで、輪郭をシャープに見せる

「やや前下がりのワンレンベース。後頭部から放射状にグラデーションを入れて、顔周りにいくにつれてリフトアップさせてレイヤーカットに。レイヤーを入れた毛束の落ちる位置を考え、ドライするだけで菱形フォルムを作れるようにしました」(MINX 銀座二丁目店 ディレクター/代表・木俣 翔さん)
<スタイリング方法>
毛先を巻くだけで、さらにふんわりボリュームアップ!

■1:サイドを上下にわけて内巻きに


■2:前髪をリバースに巻く

■3:トップを巻く

〈丸顔×ショートボブヘア スタイリングのコツ3か条〉
- 毛束を分けて巻き、ふんわりと
- 全体は内巻きにして、おさまりのよい菱形フォルムに
- オイルでツヤを出す
「スタイリング剤の量が多いとベタッとしてしまうので、少量を均一につけるイメージで。毛束を分けて巻くことでレイヤーが活きてくるので、ひと手間かけてみてください!」(木俣さん)。

【前髪なし#4】トップに自然なボリュームが生まれる「ふんわりニュアンスボブ」

毛量は十分だけれど、トップのボリュームがなく髪が細くて柔らかいモデルさん。「もともとクセがあるので広がりやすい髪質ですね。そんな髪はシルエットにくびれを作るように外はねにするといいですよ。クセや広がりを無理に抑え込まなくてもおさまりやすくなります」(Velvet on the Beach デザイナー・角園侑希さん)
<スタイリング方法>
ポイントは毛先ではなく根元。極小カーラーで立ち上げる

■1:分け目を境にして2~3つの毛束に分け、その根元に直径1㎝のカーラーを置く

■2:真上から30秒ほどドライヤーをあてる

■3:コームなどで分け目をジグザグにする

<老け見えを食い止めるポイント3カ条>
- ■分け目を中心に、頭頂部を山なりに膨らませて自然なボリュームをつくる
- ■毛先ではなく根元をしっかり乾かすことでクセとうねりを抑える
- ■分け目をジグザクにしてボリューム感を出しつつ白髪もカバー
「クセやうねりを真っ直ぐにのばそうとすると、変なところにボリュームが出てしまうし、スタイリングに時間がかかってたいへんですよね。根元にカーラーを置いて真上からドライヤーをあてるだけで、ブローをする手間が省けるのでおすすめです」(角園さん)

直径1cmのカーラーさえあればよい!ペタンコ髪が「ふんわりニュアンスボブ」に
【前髪あり#1】外ハネで小顔に!今っぽい「切りっぱなしボブ」

「面長顔を目立たせないためのポイントは、『外ハネにした毛先』と『幅広めの前髪』。毛先を動かすことで視線を横に分散しつつ、前髪で額を隠して顔のシルエットを菱形に。すると、面長顔が綺麗な卵型になります。小顔効果もバツグンです」(本木さん)
<スタイリング方法>
自然なハネ感を意識!やりすぎに気をつけて

■1:サイドの毛先をストレートアイロンでハネさせる

■2:バックの毛先も外ハネにする

■3:スタイリング剤を毛先につける

■4:サイドにも揉み込む

〈面長顔ボブヘア スタイリングのコツ3か条〉
- ■毛先のハネはさりげなく!
- ■スタイリング剤は根本につけすぎない
- ■耳周りはふんわり仕上げて菱形に
「ストレートアイロンは140度くらいの低温がベスト。さっとブローするように熱を通すだけで自然なハネ感に仕上がります。スタイリング剤はツヤと束感が同時に出せるオイルクリームがおすすめです。ベタッとした印象にならず、ある程度セット力のあるスタイリング剤を選んで」(本木さん)

マンネリボブが秒で今っぽく! ストレートアイロンで作る「切りっぱなしボブ」
【前髪あり#2】うねって広がる髪に!重みを残したツヤボブ

髪が太く硬いけれど、うねりやすく広がってしまうモデルさんの髪。「レイヤーを入れすぎると広がりやすくなってしまうので、重みで落ち着かせています。顔まわりには動きが欲しいので、レイヤーは顔まわりを中心に入れました。ある程度、重みでクセが押さえられるので、扱いやすくなりますよ」(Rougy ヘアデザイナー・二階堂雪さん)
<スタイリング方法>
ストレートアイロンでサッと通す。これだけでOK!

■1:前髪をカーラーで毛先から根元に向かって内巻きにする

■2:髪の中間から毛先にかけてストレートアイロンをサッと通す

■3:アイロンを通していない内側の長い髪の毛先を外はねに

<老け見えをくい止めるポイント3か条>
- ■レイヤーを入れすぎない。入れるのは顔まわりを中心に
- ■レイヤーの入った表面の髪はアイロンをサッと通すだけ、クセを生かす
- ■レイヤーの入っていない内側の髪は外はねにしてメリハリをつける
「襟足の髪を残すなど、スタイルの下の方にボリュームを持たせると雰囲気が明るくなります。スタイルに華やかさが欲しい方におすすめですね」(二階堂さん)

輪郭のたるみも解消!うねって広がる髪は、「ストレートアイロン使い」が一番
ミディアム~ロング【スタイル7選】
【前髪なし】顔まわりにレイヤーを入れ軽さを出す、大人のストレートロング

髪が硬くボリュームもあるモデルさんの髪。「毛量は髪の表面ではなく、内側で調整しています。クセもかなりあるのでストレートパーマをかけています。が、ピンと伸ばしすぎると大人の髪には不自然なので、ほどよくツヤが出る程度の強さがおすすめです」(FIX-UP銀座店 ディレクター・中山みほさん)
<スタイリング方法>
髪の内側と表面にヒートブラシを通すだけでストレートに!

■1:髪の内側から毛束の根元から毛先に向かってヒートブラシを通す

■2:髪の表面も同様にしてヒートブラシを通す

<老け見えをくい止めるポイント3か条>
- ■ストレートパーマをかけるときは、ピンと伸ばしすぎに注意
- ■野放図にただ伸ばすのではなく、顔まわりにレイヤーを入れて軽さを出す
- ■うねりが出やすくツヤが欲しい髪はヒートアイロンでケア
今井さんは白髪の量が全体の50%と多めなのに、カラーリングはしていないとか。「そう頻繁にサロンへいらっしゃれない方も多いですよね。濃いめの色で染めてしまうと根元との差がハッキリ出てしまうので、ブラウンの色味をベースにマニキュアをしています。白髪が伸びてきても、そんなに気になりませんよ」(中山さん)

大人のストレートロングヘア|年齢を重ねた髪でもレイヤーの入れ方次第で似合う!
【前髪なし×内巻き#1】「毛先のカール」でストレートをおば見えさせない!

サイドとトップにボリュームがなく、すぐにペタ~ッとなってしまうモデルさんの髪質。「シャギーを入れすぎるとツヤが出にくくなり、毛量も減ってしまうので、華やかに見せたい、顔周りだけに入れています」(Rougyヘアデザイナー・江良 栞さん)
毛先に動きを出すためには、ボディパーマをかけるとスタイリングが簡単とか。「毛先を1カール、内巻きにパーマをかけています。毎朝、毛先をこすりつけるように揉むだけでスタイリングが完了するので、おすすめです」(江良さん)
<スタイリング方法>
2種のスタイリング剤の使い分けで華やかヘアは完成

■1:手のひらにミルクタイプのワックスを広げ、擦り合わせるようになじませる

■2:指先にハードタイプのスプレーを吹きつける

■3:分け目に沿って後ろ・中間・前の3か所の髪の根元を立たせるようにつまむ

<老け見えをくい止めるポイント3か条>
- ■頭頂部をペタッとさせない
- ■グラデーションは顔周りだけ入れ、動きを出す
- ■ツヤならミルク、立たせるならハードスプレーと、スタイリング剤は使い分ける
「立ち上がりをキープするハードスプレーを髪全体に吹きつけると、せっかくの毛先の動きまで固まってしまいます。立ち上がりをキープしたい部分だけ、ピンポイントでなじませてください」(江良さん)

全体的に「ボリューム不足」な髪は、この3つのポイントで「華やかに盛れる」
【前髪なし×内巻き#2】丸顔カバーも叶う!古臭くない上品な「レイヤー」スタイル

髪が細く、ペタッとした印象になりやすいというモデルさん。
「毛量をしっかりと残しているので、ツヤ、まとまりのある印象に。髪が細い、ダメージが気になる髪質でも、広がりやパサつきが気になりません。レイヤーで段を作り、髪の表面に動きを与えることで毛束がしなやかに。上質な大人の女性にぴったりのレイヤースタイルです」(ZACC raffine副店長・馬場和浩さん)
<スタイリング方法>
顔まわりの毛束を動かし、軽やかに!

■1:根元をしっかりと乾かす

■2: 前髪をブローする

■3: 毛先をワンカール

〈丸顔ミディアムヘア スタイリングのコツ3か条〉
- ドライヤーで根元から髪を立たせる
- ブローでふわっと立ち上がる前髪を作る
- 仕上げにワックスをなじませるとツヤ感アップ
「髪のダメージや乾燥、広がりが気になる方は仕上げにワックスをなじませて。小指の爪くらいの量を手のひらによくなじませて、毛先を中心に揉み込む。ツヤとまとまりのある印象に仕上がります」(馬場さん)

【前髪なし×外巻き】面長が目立たない、菱形シルエットの「外ハネ」スタイル

もともと広がりやすく、うねる癖があるというモデルさんの髪質。
「ベースは肩ラインのワンレングス。レイヤーを必要以上に入れてしまうと、うねったり広がったりと収まりが効かなくなってしまうので、毛量を残しながら重めにカット。自宅でもスタイリングしやすいようにまとめています」(ROIデザイナー・関田康司さん)
<スタイリング方法>
縦巻きNG!「カールをつける」くらいの気持ちでチャレンジ

■1: 毛先をすべて外ハネにする

■2:耳横の毛束にカールをつける

■3:ワックスを揉み込む

〈面長顔ミディアムヘア スタイリングのコツ3か条〉
- ■カールをつけるのは耳横の毛束だけ!
- ■「巻く」のではなく「カールをつける」ことを意識して
- ■ウェットなワックスは使用しない!ドライなワックスが◎
「コテでカールをつけるのは耳横の毛束。これが下にズレると、フェイスラインが下がって見えるので気をつけて。耳横にカールをつけると、フェイスラインがグッと引き上がって見えます」(関田さん)

巻き髪は老け見えしがち!外ハネで作る「菱形シルエットのワンレンミディアム」が正解
【前髪あり×内巻き】うねって広がる髪は、「毛先だけ」内巻きにパーマをかけ動きをつくる

汗ばんだり湿度が高くなると、クセとうねりが出やすくなるモデルさんの髪。「シャギーコントロールをあまり入れず、髪の重みでうねりが出にくいようにしています。クセの出やすい前髪も厚めにとっているので、毛先はパーマをかけて動きを出す工夫をしています」(FIX-UPメイクアップアーティスト・高橋紀衣さん)
<スタイリング方法>
前髪を左右に引っ張りながらドライヤーをあてる

■1:前髪を指で挟み、左右に引っ張りながらドライヤーをあてる

■2:毛先を内巻きにしながらドライヤーを上から下に向かってあてる

<老け見えをくい止めるポイント3か条>
- ■クセやうねりのある髪はグラデーションを入れず、重さで抑える
- ■ブローするときは毛根の向きをそろえるように引っ張りながら、ドライヤーをあてる
- ■毛流れを整えるように、ドライヤーは上から下に動かすとツヤ感もアップ
「うねりが気になる部分は、毛根の位置が不ぞろいなケースも。前髪以外でも、引っ張りながらブローをすると髪が落ち着いてまとまりやすくなります」(高橋さん)

吉成暁子さん(40歳/自営業)の「うねって広がる髪」をまとまりやすくするテクニックとは?
【前髪あり×外巻き#1】剛毛でも楽しめる、毛先に動きを加えた軽やかミディアムヘア

髪が硬くボリュームもあるモデルさんの髪。「レイヤーは表面に入れてふんわりさせています。ただし、後頭部に入れすぎるとのっぺりして古くさくなってしまうので入れすぎには要注意ですね」(sui店長・坂口勝俊さん)
<スタイリング方法>
ストレートアイロンで根元から真っ直ぐに伸ばし、毛先に動きを出す

■1:髪の根元からストレートアイロンをかける

■2:頭頂部の毛束を根元からアイロンで挟み毛先を内巻きに

■3:ミルク状のスタイリング剤を毛先中心になじませる

■4:頭頂部の毛束を手ぐしで整えるようにスタイリング剤をなじませる

<老け見えを食い止めるポイント3カ条>
- 全体のシルエットを絞りつつ毛先だけ外ハネにして動きを出す
- 後頭部の丸みはトップの毛束を根元から立たせて膨らませる
- スタイリング剤はほどよい重さのミルクを使う
「毛量が多い人にはミルクタイプのスタイリング剤がお勧めです。バームやオイルだと髪がべたっとして軽さが出せません。ミルクはのびがよく、ウェット感も出せます」(坂口さん)
坂口さんのお勧めは『ジェミー ルフラン オイルミルク』¥2,000(ミルボン)。「ほんのり甘く爽やかな香りも評判がいいですね」(坂口さん)

【前髪あり×外巻き#2】「短め前髪」で縦長輪郭をカバー&若見え!

「ベースは髪の量を多めに残した重めのワンレングス。ハチ上の部分に段差を入れたレイヤースタイルで、表面の毛束に動きが出るのが特長です。やわらかい髪質の方や、ペタッとしがちな方にこそオススメです。前髪は短い髪に外側の長い髪を重ねたダブルバング。そのままでも、斜めに流すこともできるのでアレンジが効きますよ」(ROI・デザイナー関田康司さん)
<スタイリング方法>
ハチ上と下で巻き方を変えて、無造作に仕上げるのがコツ!

■1:毛先をすべて外巻きにする

■2: ハチ上の髪を後頭部の方向に巻く

■3: 頭頂部を持ち上げながらワックスをつける

〈面長顔ミディアムヘア スタイリングのコツ3か条〉
- ■アイロンは上に引き上げるように抜くと自然なカールに
- ■ハチ上と下で巻き方を変えると毛束に動きが出る
- ■ワックスをつけるときは、頭頂部の髪を持ち上げながらつける
「ワックスをつけるときは、根元を持ち上げながらつけてください。根元からワックスをなでるようにつけてしまうと、頭頂部が潰れて貧相な印象に。前髪もベタッと貼りつき清潔感がなくなってしまうので、注意しましょう」(関田さん)

40代は前髪を作った方が若く見える!短め前髪のお手本ヘアはコレ!
ミディアム~ロングにおすすめ!【アレンジ5選】
【1】うねり&パサつき解消!高級感ある「ハーフアップ」



パサつきやすく、すぐにペタッとなってしまうモデルさんの髪。「うねりやすい、クセが強いという方は、髪質をそのまま生かすことができるので、特にこのスタイルはおすすめです」(Rougyヘアデザイナー・江良 栞さん)
<スタイリング方法>

■1:両耳の先端を結んだあたりから髪をまとめ、ゴムで留める


■2:ゴムの結び目の上で、毛束を2つに分けて輪っかをつくる

■3:輪っかに毛束を通す

■4:緩んだ結び目を締めるように毛束を左右に引っ張る

■5:結び目を抑えながら、頭頂部の髪を少しつまんで引き出す

■6:ワックスを両手のひらになじませ、毛先を握ってカールをつける

「うねりやすくクセがあるので、束ねるプロセスから入りましたが、直毛で硬い髪質の方は、カールアイロンで髪の中間から毛先にかけて巻いておくと、アレンジしやすいですよ」(江良さん)

うねりもパサつきも解消!高級感ある「ハーフアップ」のつくりかた
【2】「三つ編み」にするだけで、目元も頬も引き締まって見える!



<スタイリング方法>

■1:両耳の上端で髪を上下に分けて、ピンで仮止めする


■2:下段の髪をきつめにゴムで束ねる

■3:上段のピンを外し、トップの髪を2つに分ける

■4:それぞれの毛束を時計方向にねじり、毛束の根元の髪をすくって持っている毛束に加える

■5:左右の毛束を交差させる

■6:下段の髪を束ねたあたりまで編み込み、ピンで仮止めする

■7:最初に編み込み始めた部分の両サイド2㎝ほど毛束を取り、時計回りにねじる

■8:残ったサイドの髪を、左右それぞれ時計回りにねじる

■9:「7」の毛束と「8」の毛束を1つのピンで仮止めする

■10:ゴムとピンを外し、三つ編みにする


「頭皮全体を引っ張るように、髪の根元から編んだり巻きこんだりしているので、緩んだフェイスラインがキリッと引き締まるフェイスリフト効果もあります。きちんと感をアピールしたい、フォーマルな席にもおすすめしたいアレンジです」(高橋さん)

三つ編みにするだけで目元も頬も引き締まる!?大人の「リフトアップまとめ髪」
【3】簡単にできる「大人のポニーテール」のつくり方

トップにボリュームを出し、毛先に艶と動きを出すことで、シンプルなポニーテールが、知的で清潔感が漂うスタイルにバージョンアップされます。きちんと下準備したぶん、髪をまとめるときは手グシでザクッとまとめることが、ラフさやこなれ感を生み出す秘訣です。
<スタイリング方法>
■STEP1:前髪の後ろ~後頭部を3つにブロッキングし、逆毛を立てる

■まずは太めのヘアアイロンで、髪の中央から毛先にかけて、挟んでスッと引っ張るようにして毛先を軽くカールする。こうすることで、髪に艶が蘇ります。
■前髪の後ろから後頭部までを3ブロックに分ける。根元から10cmくらいまでハードスプレーをかけ、上下に何度かコームを動かし、逆毛を立てていきます。
■後ろから前のブロックへと順に逆毛を立てていき、いちばん後ろの3つめのブロックは逆毛を立てた状態です。こうすることでトップがふんわりとなります。
■小指を小刻みに左右に動かしながら、ジグザグの分け目をつくる。分け目をはっきりさせないことで、無造作でこなれた雰囲気が生まれます。
■STEP2:ボリュームを出した髪を、サイドからひとまとめに

■ふんわりとしたボリューム感を出すために、サイドや襟足の根元に、内側から全体にまぶすようにざっとハードスプレーをかけていきます。
■髪をまとめる前の下準備が完了した状態。このくらい、立ち上がりやふんわりしたボリューム感を出すことが大前提です。
■手指を大きく開き、手グシでサイドから後ろへザクッと髪をひとまとめにする。まとめる位置は、耳上の延長線上から指2本分上の位置がベストです。
■まとめた髪を片手で押さえながら、もう一方の手で、トップの毛束を上に引き上げボリュームを出す。形が決まったらゴムで結びましょう。
■STEP3:前髪はキープ、トップの毛束を上に引き上げる

■前髪を毛の流れを生かしながらサイドに流し、ハードスプレーでキープさせる。べったりとタイトにしないのが、 このスタイルのポイントです。
■もう一度、ゴムの結び目を押さえながらトップの毛束を少しつかんで上に引き上げる。高さが出ることで小顔効果も期待できます。
■結んだ毛の上部から、少し毛束を取って、ゴムを隠すように根本にくるりと巻き付けていきます。
■アメリカピンを、ポニーテールの根元にグッと差し込むようにして、巻いた毛先を留め、ハードスプレーで固定する。ゴムが隠れることで洗練度がアップします。「洗練ポニーテール」の完成。
【4】3ステップでできる「ツイスト」アレンジ

両サイドの髪を3つに分けて、ねじって合わせていくだけ。髪のブロッキングをきちんとすれば、テクニックなしで失敗なく、アクセントのあるまとめ髪が完成します。毛束をとって結び目に巻き付け、ゴムを隠すことで、より洗練された仕上がりに。
<スタイリング方法>
■STEP1:髪を前後に分け、3つのパートにブロッキング

■左右の耳のラインから後ろの毛を後ろでひとつにゴムで結ぶ。
■中央の写真は横から見たところ。
■左のブロックの髪を、こめかみ上の分け目から前髪に向かって3パートに分けます。後ろの毛束からくるくると外向きにきつめにねじっていき、後ろにまとめた髪の結び目上の位置でダッカールピンで押さえましょう。
■STEP2:毛束をひとつずつくるくるとねじり、後ろの髪とまとめる

■真ん中のパートの毛束をSTEP1と同じようにねじり、押さえておきます。
■顔周りのパートの毛束も同じようにねじります。
■ねじった3本の毛束を押さえていたダッカールピンを外し、真ん中の毛束と合わせてゴムで結びます。
■STEP3:左右を同じようにねじってまとめ、仕上げに毛束をゴムに巻きつける

■右側ブロックの髪も左側ブロックと同様に3パートに分け、それぞれねじって押さえておきます。
■左側ブロックと同じく、右側ブロックも真ん中の毛束と合わせ、ゴムでひとつに結びます。
■後ろにまとめた髪から毛束を少しとり、ゴムを隠すようにくるくると巻き付け、毛先をピンで留めたら完成です!
【5】ヘアピン1つ、たった3ステップでできる簡単「フレンチシニヨン」

ふんわりとフェミニンなシルエットの秘密は、髪を上下に分けること。上下それぞれをまとめることで、全体をキュッとひっつめた感じがなくなり、ラフな雰囲気のシニヨンに仕上がります。一見難しそうですが、ピンでうまく押さえていけば、こなれた感じにまとめることができますよ。
<スタイリング方法>
■STEP1:アイロンで毛先にニュアンスを出し、髪を上下に分けブロッキング

■まとめた毛先にニュアンスを出すため、アイロンをかけてカールをつけます。
■あごと耳上を結んだ延長線上で、髪を上下に分けてブロッキング。
■下の部分の髪をひとつにまとめ、時計回りに毛先までねじり上げていきます。
■STEP2:ピンをうまく利用して、上下左右の髪を固定&ねじる

■シニヨンを固定するように、周りからピンを差す。ここではアメリカピンを3本使用します。
■ブロッキングしていたトップの髪を下ろし、左右を交差させながら矢印の方向にねじり、上部をピンで留めます。
■トップの髪の左右を交差させてピンで留めた状態は、右端の画像のようなイメージです。
■STEP3:ねじった毛先を束に入れ、残りはラフに留めて仕上げる

■トップの髪をピンで合わせた位置から、ねじりながら写真のように上に持ち上げます。
■中央は、右手をくるっと反転させ円を描いた状能(その後毛先をねじった束の中に入れ込む)。
■ねじって円を描いた部分をピンで留めて固定し、残った毛先をシニヨンに絡めながらラフに留めたら完成です!
- TEXT :
- Precious.jp編集部