クローゼットにある下着は、ブラジャーとショーツ、そして汗を吸収するためや、防寒用に着る肌着類。それが私たち一般的な女性の下着に対する認識なのではないでしょうか?

しかしながら、下着の種類は実はもっとたくさんあり、「その種類と活用法を知れば、下着のおしゃれも楽しくなるし、洋服の着こなしもぐんと美しくなって、快適に過ごせます」と、下着のプロであるランジェリー・ライターの川原好恵さんは言います。

そこで、まずは下着の種類にはどのようなものがあるのか?を、改めて学んでまいりましょう。

大人のたしなみとして知っておきたい「ランジェリー」の役割とその楽しみ方

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下着の種類は主に、この4つのカテゴリーに分けられます。

■1:ファンデーション

肌のベースを作る化粧品のファンデーションと同じで、ボディーラインを美しく整えるための下着。ある程度の強度や伸縮性が必要で、サイズ選びがとても重要です。

アイテム:ブラジャー、ガードル、ボディースーツ、スリーインワン、ボディーシェイパーなど。

■2:ランジェリー

ファンデーションの上に着る下着で、装飾性に富んでいるものが多いので下着のおしゃれを楽しめるだけでなく、服のすべりを良くしたり、ファンデーションが透けたりするのを防ぐ、などの機能性もあります。

アイテム:スリップ、キャミソール・、ペチコート、ボディーなど。

■3:ニットインナー

吸汗や保温を目的として着用する肌着類。半袖・長袖のニットトップだけでなく、五分丈パンツやレギンスのようなニットボトムも含みます。

■4:ショーツ

デリケートな部分を衛生的に保つ下着。デザインも豊富で、パンツやパンティーなどとも呼ばれます。

最近では国内外含め、下着全般を「ランジェリー」と呼ぶことが増えましたが、下着の業界では、その役割によって細かくカテゴリーが分けられているのですね。

機能性も、下着のおしゃれも楽しめるのが「ランジェリー」の魅力

この4つのカテゴリーの中でも、大人の女性に活用していただきたいのが「ランジェリー」。その理由として……

・薄手の服を着た時にも、ブラジャーやショーツが透けないので安心。
・ブラウスやスカートが肌にまとわりつくのを防いで、服のすべりが良くなる。
・汗や皮脂が直接服に付くのを防ぎ、服が傷みにくい。

などがあげられます。

ブラジャーやショーツの上に直接服を着るより、一枚ランジェリーを重ねた方が、シルエットもスッキリ整うだけでなく、下着が透けたり、ラインが響いたりするなどという、大人の女性にはあってはならない失敗も回避できるというわけです。

そして、もうひとつの「ランジェリー」の魅力が、下着のおしゃれを存分に楽しめる装飾性と優雅さです。

光沢感のある生地やレースで作られたスリップやキャミソールは、それを身につけるだけで高揚感が増し、華やいだ気分に。服と違って他人の目に触れるものではないため、思いっきり自分好みのセレクトができるのも魅力です。

(参考文献/「IA TEXT BOOK」一般社団法人日本ボディファッション協会)

代表的な「ランジェリー」のアイテムとその活用法

そんな「ランジェリー」の代表的なアイテムを見ていきながら、その役割と活用法を紹介しましょう。

■1:見えないからこそ大胆なおしゃれが楽しめる「スリップ」

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スリップ ¥36,000/リズ シャルメル(リバコ)

ワンピース型のランジェリーで、スタイルもヒップが隠れるくらいの丈からくるぶしあたりまでの丈までさまざま。服のすべりを良くしたり、透けるのを防止したりするほか、海外ではネグリジェとして着られることも多く、お揃いのガウンを展開するブランドも。色やデザインもバラエティーに富み、華やかな物はドレスのような存在感を放ちます。

■2:パンツスタイルに便利、見せる着こなしもおすすめの「キャミソール」

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女性を美しく魅せてくれるキャミソールとキュロットのセットアップ
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キャミソール¥18,000/オーバドゥ(オーバドゥ ジャパン)
キュロット¥14,000/オーバドゥ(オーバドゥ ジャパン)
キュロット¥14,000/オーバドゥ(オーバドゥ ジャパン)

用途はスリップと同じですが、こちらはトップのみなのでパンツスタイルに便利。デザインによってはジャケットやブルゾンの下にインナーとして着たり、シアーなトップスの下に着たり、見せる着こなしも楽しめます。写真のようにお揃いのフレアパンツ(キュロット)が販売されることも。

■3:ボトムに合わせて数タイプそろえておくと便利な「ペチコート」

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ラピア ペチコート50cm丈 ¥1,980/ピッシェル(美光)

もっともベーシックなペチコートがこのスカート型で、ブランドによってさまざまな丈がそろっています。薄手素材のスカートをはくときに、裏地がわりに着用しておくと透け防止になって安心。薄手のスカートは、家の鏡の前では大丈夫でも、太陽の光の下では透けることもあるので注意しましょう。

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ベガ キュロット60cm丈¥3,850/ピッシェル(美光)

最近、人気急上昇なのが、このロングタイプのキュロットペチコート。ロングスカートはもちろんのこと、ワイドパンツやガウチョパンツにも合わせられて便利。トイレに行く際、ボトムスの裾をキュロットペチコートの裾と一緒に巻き上げることで、裾が床につくのを防げる優れモノです。

■4:これからの季節は防寒にもなるトレンドアイテム「ボディー」

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ドルジア ボディブリファー¥15,000/ランジェリーク(カドリールインターナショナル)

レオタードのように上下が一体となったボディーは、以前もこの企画内の記事【「ヒップが綺麗に見える下着」とは?タイトスカートやパンツの強い味方になる「ボディー」3選】で紹介したように、トレンドアイテムとしても注目されているランジェリー。

ウエストまわりがもたつかないので、細身のボトムスをはくときにおすすめです。これからの季節は、お腹の冷え防止にもなります。

ブラジャーやショーツのように必需品ではないけれど、機能性もあり、下着のおしゃれも楽しめる「ランジェリー」は、大人の女性の”使える”アイテム。次回のショッピングでは、ブラジャー&ショーツと一緒にスリップやキャミソールをそろえてみてはいかがでしょうか?

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この記事の執筆者
文化服装学院卒業後、流通業界で販売促進、広報、店舗開発を約10年経験した後、フリーランスとして独立。下着通販カタログの商品企画などを経て、現在はランジェリーを中心に、雑誌、新聞、ウェブサイトなどで執筆・編集を行なう。モットーは「ラグジュアリーからプチプラまで」。国内外の展示会・店舗を幅広く取材する。
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PHOTO :
Getty Images(Image)
WRITING :
川原好恵
EDIT :
石原あや乃