ミラノマダムがお手本！ この秋は、「ワントーン」が最強です
この数年のトレンドのなかで、「ワントーン」という言葉をよく耳にします。着こなし全体をひとつの色調で統一することを指しますが、色に敏感なミラノマダムたちにとっては、すでに自然に身についたお得意のテクニック。
グレージュなどの淡色はもちろん、流行のグリーンやボルドーなどのコク色も、何を合わせたらいいか迷ったら、「ワントーン」にすれば間違いなし！ ただし、平板にならないよう、柄を投入したり、異素材ミックスで表情をつけたり、同色でいかに奥行きをつけるかが、粋を尊ぶミラノ流の奥義です。
上下を色でつなげることで、縦ラインが強調され、よりすっきり見える効果もあり。この秋は「ワントーン」で、色に対する苦手意識を克服してみませんか？
■１：プリントストールの華やかさで盛り上げる「ノーブルネイビー」の気品
トラッド調のきちんと感を程よくくずすストールのこなれ感
金ボタンが印象的なノーカラーコートを主役に、タートルニット、ワイドパンツ、そしてストールとネイビーで統一。
制服的な要素の強いベーシックカラーの「ワントーン」は、色の調子をくずさずに、まじめな印象を壊す工夫を。例えば、濃淡プリントのネイビーストールをさらりと肩がけしたら、リュクスなこなれ感が加わって大人のトラッドに仕上がります。
■２：都会をイメージさせる「ストーングレー」が、モードな感性を刺激する
３点のセットアップで完成度を高めたワントーンを
都会のビルを連想させる知的でクールな霜降りグレーは、触れてみるとソフトで温かいウールカシミヤのジャージ素材。
一見、3点とも同じ生地のセットアップに見えるが、ジャケットとパンツは縮絨をかけてしっかり、インのニットはふんわりと着心地を重視した異なる仕上がりに。今年らしいオーバーサイズをゆったり余裕で着こなしたい。
■３：芳醇なオーラを放つ「赤茶からテラコッタ」へとつなげた濃厚ワントーン
一見難易度の高いコク色も色をつなげれば取り入れやすい
シャカシャカとした軽量ファブリックのトレンチコートと、ふっくらなめらかなシルクカシミヤニット、シャンブレー風の織り地で表情のあるストレートパンツ。
流行のブリック（赤茶・レンガ）カラーでつなげた「ワントーン」は、異なる質感のミックスを堪能。ミラノの街に溶け込むような難易度の高いコク色を、一気におしゃれに見せてくれます。
■４：秋の流行色の筆頭「キャラメルベージュ」は、甘さを抑え小粋に
濃厚なベージュだからこそ辛口シルバーの迫力は必須！
カシミヤのリッチ感を見事に表現するのが、今シーズンの旬カラー＝キャラメルベージュ。黒やネイビーなどとのメリハリ配色もいいけれど、ほかの色をいっさい加えず、キャラメルで一体化すれば、さらにラグジュアリーなムードで満たされます。
仕上げはモダンなシルバージュエリーをきりっと加えること。甘さがあっても、老けない！ぼやけない！ ミラノ流テクニック。
■５：極上の温もり素材を重ねた「バニラホワイト」のラグジュアリーな世界
白の優しさをこわさずにグレージュ小物でアクセントを
オーバーサイズのワンピース×薄手タートルニットとのレイヤードに、ストールや帽子まで、白に近いバニラホワイトで統一。引き締め役として投入したグレージュ色は、靴とバッグで上下に分散。上品なホワイトトーンの一体感がくずれることなく、旬のカジュアル感が加わります。
■６：深い森をイメージさせるナチュラルな「グリーン」が大人カジュアルを更新
深い森をイメージさせるナチュラルなグリーンが 大人カジュアルを更新
カーキグリーンのジャケット×ブラウンがかったカーキのニット×オリーブグリーンのファースヌード×黒に近いディープグリーンのパンツ＆斜めがけバッグ。素材や発色によって微妙に異なるさまざまなグリーンを重ねて、深い森のようなワントーンが完成。
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