タイ発ナチュラルスキンケアブランド「THANN(タン)」が、タイ・アユタヤにデスティネーションスパをオープン! そこで、現地に向かい取材をしてきました。

現代を生き抜く大人のための極上スパが誕生! タイ発ナチュラルスキンケアブランド「THANN(タン)」とは?

2002年にタイ・バンコクに誕生したナチュラルスキンケアブランド「THANN(タン)」。「THANN」というブランド名は、植物や穀物を意味する「TANYA」からきているそうで、すべてのプロダクトに、植物由来の成分をふんだんに使用しています。

そこへアロマテラピーと、現代皮膚科学を融合。五感を満たす極上の使用感に、エレガントかつシンプルなブランドの世界観がマッチし、現在では、アジア圏、北米、ヨーロッパで直営店およびデイスパを擁するグローバルブランドに成長。

今年の10月25日に新登場した「THANN」のイースタンオーチャードライン。
2019年10月25日に新登場した「THANN」のイースタンオーチャードライン。

世界各国の航空会社やラグジュアリーな宿泊施設…、日本国内でも香川県の「ベネッセアートサイト直島」や石川県の「和倉温泉 加賀屋」などの名だたるホテルや旅館で、アメニティとして採用されているので、手に取ったことがある人も多いのではないでしょうか。

タイの古都・アユタヤを選んだ理由

そんな「THANN」がタイ本国の古都・アユタヤに初のデスティネーションスパをオープン。

美しく整備された敷地内に贅沢に立ち並ぶヴィラ。石畳の両脇には「THANN」のプロダクトにも使用されているハーブが育てられている。 
美しく整備された敷地内に贅沢に立ち並ぶヴィラ。石畳の両脇には「THANN」のプロダクトにも使用されているハーブが育てられている。 

ノイ川のほとりの約40,500㎡に及ぶ広大な敷地には、リバービュースイートやプール付きヴィラなどラグジュアリーな46室の宿泊施設のほか、15室のトリートメントルームにアロマセラピーバスやフィットネススタジオなどを備えた1,500㎡ほどのスパ複合施設などが建ち並んでいます。

施設の横を流れるノイ川では、水上バイクなどのアクティビティを楽しむこともできる。

「THANN」創設者のトニー・スパトラノン氏は、この施設を設立した理由を「プロダクトの販売とデイスパでのトリートメントの提供だけで終わらせないため」だと言います。表面的なサービスだけにとどまらず、顧客のライフスタイルに寄り添い、食や睡眠、エクササイズに至るまでをサポートし、真の美と健康を提供するためです。

創始者のトニー・スパトラノンさん。ブランドに対する愛情やスパ施設のコンセプトなどを長時間にわたり、しっかり語ってくれた。
創始者のトニー・スパトラノンさん。ブランドに対する愛情やスパ施設のコンセプトなどを長時間にわたり、しっかり語ってくれた。

施設を訪れた人たちにリラックスできる空間を提供するためには、人が密集し、交通渋滞も激しい首都・バンコクから離れることがマストでした。しかし、交通の便を考えると、バンコクから遠すぎるのも不都合…etc.

トニー氏が家族旅行で訪れた際に気に入ったアユタヤでは、バンコクから車で1時間ほどの距離に位置し、自然も豊かで交通渋滞もありません。求める条件にぴったりでした。ちなみにバンコクからハイスピードトレインの開通が決まっているので、さらにアクセスしやすくなるようです。

アユタヤは、1351年から400年余り、アユタヤ王朝の都としてタイの中心であり続けた都市です。17世紀はじめには、ヨーロッパと東アジアを結ぶ国際貿易都市として繁栄。その貿易で得た莫大な利益で多くの寺院(ワット)を建築したといわれています。

現代にも残るその遺跡は、1991年にユネスコ世界遺産にも登録されました。

アユタヤの街全体に広がる遺跡の数々。その壮大な景色に思わず息を飲む。
アユタヤの街全体に広がる遺跡の数々。その壮大な景色に思わず息を飲む。

アユタヤの活性化への貢献

そんなアユタヤで広大な敷地を探すのはもちろん容易なことではなく、結局、所有者が違う3つの土地を購入してつなぎ合わせたのだとか。

広大なリゾート施設のオープンは、この地に与える影響もかなりのもの。「アユタヤにどのような貢献できるかを課題にしている」とトニー氏は言います。

現在、施設内で提供する食事に使用する食材をローカルコミュニティから仕入れるようにしています。いわゆる「地産地消」によって、生産者の収益向上だけでなく、より新鮮で安全な食材の調達が可能に。

サスティナブルな取り組みにも前向きで、まず、ペットボトルなどのプラスチック容器は不使用。提供される飲み物についているのも紙ストローです。

ブレスレットタイプのルームキーを電気のスイッチにすることで電気のつけっぱなしを防ぎ、エネルギーの節約に。残った食材は捨てずに、敷地内の肥料として再利用する…など、日本のオーガニック団体から受けたアドバイスを実践しています。

この施設で生まれた新たなコミュニティは、アユタヤの活性化に確実に貢献しているのではないでしょうか。

次回Vol.2では、「THANN(タン)」のスパで堪能できる絶品料理についてご紹介します。お楽しみに!

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EDIT&WRITING :
新田晃与