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カトリーヌ・ドヌーヴ。美しすぎて、損をした人

映画史上「絶世の美女」という賛辞を、欲しいままにした大女優がふたりいる。ひとりはハリウッドの女王ともされたエリザベス・テイラー、もうひとりがフランス映画界の至宝、カトリーヌ・ドヌーヴである。

ふたりの美貌は見事に対照的で、エリザベス・テイラーは、ゴージャスそのもの。

良くも悪くも『クレオパトラ』が最大の当たり役と言ってもいい人だったが、カトリーヌ・ドヌーヴはフレンチエレガンスの申し子みたいな人。『シェルブールの雨傘』から『インドシナ』まで代表作もさまざまあって、フランス映画界の象徴なのは間違いないが、一方で常に謎めいた存在であり続けた。出ずっぱりなのに、 何だか摑みどころがない。女優としての輪郭がはっきりしないのだ。

おそらくは美しすぎるうえに、本当のカトリーヌ・ドヌーヴは、私たちがこの人に抱いているイメージとは大きく違っていたからなのだろう。

人形のように美しい……かつてこの人は、そう言われた。『シェルブールの雨傘』でも『昼顔』でも、ほとんど笑わない、無表情の美しさから彫刻的と言われ、蝋のような肌の美しさと手脚の細さから、マネキンのようとも言われた。ともかく人間離れした美しさをたたえていたのは、確かなのだ。

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『シェルブールの雨傘』の1シーン
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『昼顔』の1シーン

20世紀の映画界は、美人女優と実力派女優を明快に分けて考えたから、そういう意味で常に「美人女優」の筆頭にあげられてきたこの人は、美しさが邪魔して、実際の個性が見えにくいタイプだった。何しろ常に「美人」の役を演り続けてきたのだから。

でも改めて見直してみると、この人が演じた美人は、みな単なる美人ではなかった。美しいけれど、心に一種の闇を抱えたただならぬ女。キャリアとポジションの割には出演作が多くないのも、そういう闇を持つ美女だけを選んで演じてきたからなのではないだろうか。

透明感の中に、美しい毒がある

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『昼顔』の1シーン

例えば『昼顔』では、上流階級の恵まれた人妻が、昼間だけ娼館に通い娼婦になるという、ある種の問題作。それをわずかの厭らしさも如何わしさもなく、むしろ高貴に演じられるのは、カトリーヌ・ドヌーヴ以外にいなかった、それだけは確か。

ちゃんと官能的なのに透明感があり、でもそれは単なる清らかさではなく、でもわかりやすい悪女とも違う、まさにこの人だけが演じられる美しき毒があった。だからこそ映画史に残るレジェンドとなったのだと言っていい。

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『昼顔』の1シーン
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『昼顔』の1シーン

象徴的なのは『ひきしお』という映画。

ヨットでエーゲ海の無人島に漂着した美貌の女リザ。彼女はそこで孤独に暮らす中年男と出会い、共に暮らし始めるが、その関係は女が男に犬のように従うという、異様なもの。

男の妻が島にやってきてリザを罵倒すると、男は「この関係は君にはわからない」と言い放つ。カトリーヌ・ドヌーヴは、ここでも完璧に美しいまま、男が飼う犬に嫉妬して、自らも犬のように男の手を舐める「ただならぬ女」を演じているのだ。

後に、『流されて』という映画にリメイクされたが、上流階級の女でありながら野性的に男を愛し、それでも気高さを失わない難解な役は、やはりカトリーヌ・ドヌーヴでなければできないものだったのだと確信をした。

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『ひきしお』

愛人の身で、正妻にアドバイスした

ちなみにこの人は、結婚は1度きり。しかし籍を入れていないふたりの男性との間に、それぞれひとりずつ子どもがいる。

ひとりめの男は、ブリジット・バルドーやジェーン・フォンダをも妻にした稀代のプレイボーイ、ロジェ・ヴァディム。彼にとっても、入籍していないのはドヌーヴひとり。ドヌーヴは、自分を捨ててジェーン・フォンダの元に走った男への当てつけに、愛のない結婚したとも囁かれているが、実際には、ヴァディムに女として溺れなかったのは、唯一ドヌーヴだけだったと言われる。

ある時、深夜に帰宅したヴァディムを、いつも通りに迎え入れたドヌーヴが事もなげに告げたのは、まだ離婚が成立していない正妻が、ヴァディムとの復縁を望んで帰ってきて、自分たちのベッドで眠っていること。

当時、まだ18歳だった"愛人"は「それが最善の道なら、今からでも遅くないと思うわ」と正妻にアドバイスをしたという。驚くべき10代は、この後『シェルブールの雨傘』で一気にスターダムに乗っていく。

もうひとりの子どもの父親は、それこそ犬となった『ひきしお』で共演したマルチェロ・マストロヤンニ。こちらも生涯たくさんの女優と浮き名を流したモテ男だったが、本当に愛した女はふたりだけと語っていて、そのうちのひとりがドヌーヴであった。マストロヤンニの最後を看取ったのも、ドヌーヴである。

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『ひきしお』でのカトリーヌ・ドヌーヴとマルチェロ・マストロヤンニ

カトリーヌ・ドヌーヴという人が、だんだんわかってきたはずだ。人形のように美しかった若い頃から、この人はあくまで思慮深く、情緒的であり、哲学的でもあった。

極めてフランス人的であると言ってもいいが、要は私たちがイメージとして持っているより、この人ははるかに複雑。だからこそ美人女優の定義に当てはめにくいのだ。

60代後半からむしろ出演本数を増やす、極めて稀有な「美人女優」

もし本人が女優を武器に女優をやってきたのなら、70代半ばの今に至るまで、現役で映画に出演し続けることはなかっただろう。「歳を重ねて容姿が変化するのを、残念には思っていない」ときっぱり言い、不思議なことにこの人は、60代後半からむしろ映画への出演頻度を増やしているのだ。

2019年秋に公開された『真実』を、カトリーヌ・ドヌーヴありきで製作した是枝裕和監督が、非常に興味深いことを語っている。

この人は、自由奔放、そして毒舌家。でも、クランクアップの時には皆この人を大好きになっていると。そしてその自由さや毒舌ぶりの根源となっているものが、晩年の活躍があまりにも鮮烈だった、樹木希林に非常によく似ていると語ったのだ。何となくでも、この人の本質がわかった気がした。

樹木希林の生き方や残した言葉は、あらゆる年代に響いたはずだが、カトリーヌ・ドヌーヴも昔から発言の鋭さは女優の中でもピカイチだったと言われる。

18歳で不倫相手の妻にアドバイスしたように、世の中を2周も3周も回ってきたような達観の仕方をしている人なのかもしれないと思う。その辺がなんとも樹木希林的であると。

「トップにはなりたくはないわ。いつも自分より上にある何かを見上げていたいから」。 例えばこういう言葉を残している。

そういう中身と、世界一の美貌を謳われたことが、どうにもアンバランスで、若い頃は生きにくかったに違いない。ようやくその容姿と中身が合ってきたのが、今のこの70代であるということなのだ。

美人は歳をとるのが苦手だ。美人ほど、歳を重ねたときのギャップが激しくなるから。従って、美人女優で鳴らした人がこの年齢まで活躍するのは、大変稀有なこと。

でも、もともとの美しさに溺れずに、ずっと上を目指して歩いてきたから今がある。それどころか「絶世の美女」から解放され、むしろ昔よりも生き生きと自己表現をする。そういう人なのだ。

セカンドステージにもう一度活躍し、人生にふたつのピークを持つ女、素晴らしいと思う!

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この記事の執筆者
女性誌編集者を経て独立。美容ジャーナリスト、エッセイスト。女性誌において多数の連載エッセイをもつほか、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザー、NPO法人日本ホリスティックビューティ協会理事など幅広く活躍。『Yahoo!ニュース「個人」』でコラムを執筆中。近著『大人の女よ!もっと攻めなさい』(集英社インターナショナル)、『“一生美人”力 人生の質が高まる108の気づき』(朝日新聞出版)ほか、『されど“服”で人生は変わる』(講談社)など著書多数。好きなもの:マーラー、東方神起、ベルリンフィル、トレンチコート、60年代、『ココ マドモアゼル』の香り、ケイト・ブランシェット、白と黒、映画
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戸田嘉昭、池田 敦(パイルドライバー)、AFLO