「HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE」で見つけた、既存の「女性の価値観」をアップデートさせてくれる本

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「HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE」の店内

「女性のための本屋」というコンセプトを掲げる「HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE」。「昨年、話題になったフェミニズム本は、地道に紹介していきたい分野でもありましたが、一過性ではなく今も売れ続けていて、いい意味で予想外でした」とキュレーターの花田菜々子さん。

「#Metooをきっかけに、あちこちでくすぶっていた、女性だから感じる違和感がメリッと地上に顔を出した印象があって。そこに、女性だから○○であるべき…と、既存の常識を盾に思考停止せず、真剣に取り組んだ本が女性に支持されるのはとても共感できます。『美容は自尊心の筋トレ』は美容の本質をとらえた画期的な一冊」。

著者の長田杏奈さんの言葉を借りるとすれば、私たちは「何か間違ったOSがインストールされてしまった」部分が大いにある。今こそ、自尊心をアップデートさせるときなのだ!

■1:凝り固まって狭くなった美意識のストレッチに! |『美容は自尊心の筋トレ』

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『美容は自尊心の筋トレ』著=長田杏奈 Pヴァイン ¥1,480(税抜)

モテようとも、若返ろうとも、綺麗になろうとも書いていない、化粧品も少ししか載っていない美容本。自分自身を大切にする習慣を身につけ、自尊心を育む方法を提案してくれる、今までにない美のとらえ方が新鮮に心に響く。

■2:髪を通じて交差してゆく3人の女性の物語|『三つ編み』

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『三つ編み』著=レティシア・コロンバニ 訳=齋藤可津子 早川書房 ¥1,600(税抜)

インドでダリットというカーストの外に生きる少女スミタ、カナダに住むシングルマザーの弁護士サラ、イタリアで家業の工場が閉鎖の危機に見舞われるジュリア。理不尽な人生と闘う3人の女性から、勇気と元気をもらえる一冊。

■3:夫婦のあり方を考えさせられる傑作コミック|『1122 いいふうふ』

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『1122 いいふうふ』著=渡辺ペコ 講談社 1〜5巻¥570~610(税抜)

セックスレスで子なし、結婚7年目になる仲よし夫婦が選択したのは「婚外恋愛許可制」。ところが、そう簡単に割り切れるものでもなく…。お互いの幸せを諦めず、自分の行きたい道を探ることに真摯に向き合った内容に、共感必至。

「HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE」

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「HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE」の外観

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※本記事は2019年11月7日時点での情報です。

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PHOTO :
よねくらりょう
EDIT :
本庄真穂
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