体のラインを拾いすぎない「ざっくりニット」は年々、ファンが増える一方のトップスです。着心地が楽なうえに、伸びやかな着映えに仕上がるから、休日のおしゃれ気分を盛り上げるのにもってこいのアイテム。世界のセレブリティの中にも、プライベートで愛用している方が多くいらっしゃいます。

スナップ写真を見比べてみると、ニットトップスの裾を、正面だけゆるくウエストインするような小技を操って、味わい深い着こなしに整えるのがセレブ流、ということがわかります。ボリューミーなニットの量感を逆手に取る格好で、スタイルアップを実現しています。

彼女たちセレブリティのテクニックを参考にすることで、私たちのざっくりニットの着こなしにも、磨きがかかりそう! さっそくその着こなしを拝見していきましょう。

細見え効果を狙える!海外セレブ流「ざっくりニットをウエストイン」するテクニック5選

■1:上下の色をずらして、メリハリもくっきりさせた女優プリヤンカー・チョープラー

ピンクのニットを着こなすPriyanka Chopra(プリヤンカー・チョープラー)氏
サングラス、バッグ、パンプスをベージュでそろえて、上品シックな雰囲気に

上手なウエストインは、トップスの裾を、空気を含ませるような感じで少しだけたるませ、ボトムスに収めるのがコツです。上下のコントラストが一段とくっきり。トップスの色が映える整え方です。

ブルー系のデニムをフェミニンに着こなすうえで、ピンクは頼れる「相棒色」。インド出身の女優、Priyanka Chopra(プリヤンカー・チョープラー)が、色味の濃いくすませピンクのケーブル編みニットで、ランチデートへ赴く際のコーディネートです。色落ちを効かせた細身デニムと合わせて、上下でメリハリを生んでいるのがわかりますね。ウエストの上で少し余った感じのトップス裾は、ボディラインを適度にぼかしてくれます。

■2:異なる質感の黒で、引き締めイメージを強調!した女優のエヴァ・ロンゴリア

黒のニットを着こなすEva Longoria(エヴァ・ロンゴリア)氏
バッグのゴールドチェーンがレザーの風合いと好相性

黒のざっくりニットは重宝なトップスですが、表情に乏しいのが玉にきず。でも、質感の異なるボトムスを合わせれば、ニットの風合いが引き立ちます。光沢を帯びたレザーパンツはうってつけのパートナーです。

女優のEva Longoria(エヴァ・ロンゴリア)はレザーパンツを選んで、ニットトップスとの素材違いを際立たせていました。どちらも黒1色なのに、コントラストが強まって、こなれた着映えに。トップスの裾をウエストに無造作っぽく差し込んで、きれいなドレープを生んでいるのがお見事。

パンツにかぶせすぎず、黒革の質感を生かすのが、着こなしのポイントだとわかります。パンツ裾をブーツインして、さらに脚長イメージをアップしているのも特徴です。

■3:白ニットで、休日デニムをワンランク格上げ!名女優・シャーリーズ・セロン

白のニットを着こなすCharlize Theron(シャーリーズ・セロン)氏
白ニットと白スニーカーで切りっぱなしデニムをサンドイッチ

トップスの裾を、正面の一部分だけウエストインすると、残りの裾がボトムス上にあふれて、のどかな見え具合に。正面だけウエストが高く映るおかげで、腰から下がすっきり見えます。

冬の王道ニットといえば、色はやはり白。ざっくりニットの風合いともマッチして、大人の休日ルックにぴったり。女優のCharlize Theron(シャーリーズ・セロン)は、ソフトに毛羽立ったニットでご近所に買い物へ。袖をたくし上げてエフォートレスな雰囲気に。バッグの斜めがけは、長めのストラップが縦落ちイメージを強めてくれます。デニムを小粋に着こなした、見事なカジュアルコーデです。

■4:袖コンシャスと脇ドレープで、ほっそりレッグを演出した女優・ダコタ・ジョンソン

ボリュームのあるニットを着こなすDakota Johnson(ダコタ・ジョンソン)氏
大きめバッグを服に重ねると、ウエストが細見え

たっぷりした量感のニットトップスは、着痩せメリットを引き出せる点で、秋冬コーデの救世主的な存在です。ボトムスにウエストインすると、さらにボリュームの「引き算」が叶います。

女優のDakota Johnson(ダコタ・ジョンソン)がまとっているのは、人気の続く「袖コンシャス」のざっくりニット。過剰な膨らみを持たせた袖が目を惹きますね。トップス裾の一部だけをウエストインすると、両脇にドレープが生まれて、優美な着映えに。パンツにかぶさった裾の効果で、レッグラインがスレンダーに見える仕掛けがお上手です。

■5:あふれさせレイヤードで別ムードを添えて

アート風の編模様ニットを着こなすオリビア・パレルモ(Olivia Palermo)氏
ニットと異質な生地を選ぶのが、ドラマティックなずれ感を生む秘訣

ざっくりニットの表情をより深くするには、レイヤードという手段があります。ニットを、まったく質感の異なるシフォン系ブラウスに重ねると、優しげな印象や、エレガントなエッセンスが加わります。

ソーシャライトのOlivia Palermo(オリビア・パレルモ)は、透け感を帯びたブラウスの上から、ざっくりニットを重ね着。ひじから先にブラウスがたっぷりあふれて、レディー感を印象づけています。

ニットのアート風の編み地模様が、パンツのチェック柄と響き合い、動きのあるアクティブなスタイリングに。ニット正面のウエストイン部分を広めにとっているせいで、きちんと感も演出されているのがおわかりいただけるでしょうか?


以上、セレブリティに見る、ざっくりニットでスタイルアップして見せる着こなし実例を5つ、ご紹介しました。

たっぷりした量感を生かして、ざっくりニットの裾をウエストにゆるくインすると、きれいなドレープや豊かな立体感が生まれます。色・素材のコントラストや、袖のたくし上げ、表情の深いレイヤードも生かしやすいので、お好みでアレンジを楽しんでみてください。

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この記事の執筆者
多彩なメディアでランウェイリポートやトレンド情報、着こなし解説などを発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かした解説が好評。自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い。著書に『おしゃれの近道』『もっとおしゃれの近道』(学研パブリッシング)がある。
PHOTO :
AFLO
WRITING :
宮田理江
EDIT :
石原あや乃