IT時代でますます深刻化！シワ、まぶたや目の下のたるみ･･･目元老化の原因や対策の極意とは？

「老化は目元から始まる」といわれるのは、見た目年齢を決定づける悩みがアイゾーンに集中しているから。シワ、たるみ、むくみ、くぼみ、黒ずみを生む慢性乾燥。これらが複雑に絡み合い、目の存在感の弱さに愕然としてしまう…。

アイケアをしているのに、アイメイクも忘れていないのに･･･。いったい何が足りないのかスキンケアとアイメイクの両方向から解き明かす、目元若返り講座を開講します！

今回は、複雑化する大人の目元老化の原因やケアの極意をご紹介いたします。

10年前の目元を取り戻せ！「アイケア」徹底見直し

目元の老化は、目の下や目尻の小ジワだけでなく、上まぶたが凹む、肉が落ちる、間延びする…など顔立ちの変貌と密接な関係が。これらは肌表面だけでなく、肌の奥の筋肉や脂肪が大きく関与。まずは私たちの目元には何が起こっているのか、理解することが大切です。

目元老化は広範囲に。「アイゾーンは顔の上半分」と40代後半から認識すべき

トラブルは目元周りを超えた顔の上半分と広範囲に。

この写真で示したように、大人の目元トラブルゾーンはこんなに広範囲。目元周りを超えた顔の上半分で、これらをすべて網羅してこそ、結果がついてきます。額までケアするの？と思うかもしれませんが、重力は上から下に負荷がかかる自然の摂理ゆえに、額は重要な場所。

今まで見逃していましたが、上まぶたのたるみの原因のひとつに額が関わっています。まぶたがたるみで重くなると視界が狭くなるため、無意識に額の筋肉＝前頭筋を使って強引にまぶたを上げるようになる、すると前頭筋が凝って、硬く収縮する→額がたるむ→皮膚が下がる→その皮膚が目にかぶるから、さらに目が小さくなるという悪循環…。

さらに目尻のくっきりジワは、目の周りをぐるりと囲んでいる眼輪筋が硬く縮むことでハリが減少。表情の動きで折りジワができ、それがシワの溝となって定着。加えて上まぶたの凹みと下まぶたの涙袋がぷくっとふくらむ現象は、脂肪のズレによるもの。

このように目元の老化は複雑。だからこそ、広範囲の手厚いケアが必要なのです。

■１：人相が悪く意地悪顔に…。眉間の縦ジワ＆横ジワ

眉間にできる縦ジワは眉の上にある表情筋「皺眉筋」が凝り固まっているのが原因。眉を寄せてしかめっ面をするときに使う筋肉で、ここが凝り固まると眉間の縦ジワがどんどん深くなることに…。

また鼻の付け根にできる横ジワは「鼻根筋」という、眉間から鼻筋のほうに向かって縦に存在する筋肉が表情のクセで収縮すると、横ジワが入ってしまうのです。

■２：頭皮から雪崩のように落ちて額の肉が下がり、まぶたにかぶさる

頭皮にコリがあると、筋膜でつながっている額の筋肉＝前頭筋に影響を及ぼすことも。前頭筋が硬く縮むと、額の皮膚がたるんで下がる→肉が下に押されてまぶたが重くなる→目が小さくなるということに。

頭皮も顔も一枚皮でつながっているので、目元の老化は目周りだけの問題ではなく、頭皮、額のケアも必要なのです。

■３：目尻の表情ジワが固定化し、消えなくなる

カラスの足跡と呼ばれる目尻のシワ。若いころならひと晩寝たら消えていたもの。これが笑わなくても残っているなら、深刻なしぼみとたるみが始まっている証拠と思って。

乾燥によるちりめんジワとは次元が違い、ハリの衰えと目周りをぐるりと囲んでいる眼輪筋が硬く縮んで柔軟さを失うことが原因。笑ったときの表情ジワが、折りジワのクセとなって定着してしまうのです。

■４：ハリが衰え、肉がずり落ち、間延びしたまぶたに

老化が進むと眼輪筋が衰え、目周りを支えている脂肪が落ちる。すると上まぶたのふっくらとしたハリを支えているものがなくなるので、皮膚がズルッと下へと下がります。

そうすると眉と目の距離が広くなり、間延びしたまぶたに…。顔全体の印象も間延びして見えます。上まぶたの肉が重くかぶさり、アイラインが引きづらいと感じているなら、この現象が起きていると考えて。

■５：目元の脂肪がズレて下まぶたがプクッとふくらむ

イラスト提供／ヘレナ ルビンスタイン

目周りには眼窩脂肪という、眼球をぐるりと囲んでいるクッションの役割をしている脂肪があり、まぶたのふっくらとしたハリがあるのはこの脂肪のおかげ。

ところが加齢によって筋肉と皮膚が衰えると、イラストのように、まぶたの眼窩脂肪はズルッと眼球の裏側へと落ちてしまう。さらに裏側を通り抜けて下まぶたに移動。すると涙袋が大きくなったように下まぶたがぷくっと飛び出てしまい、たるみの影が出現。

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いかがでしたでしょうか？ 次回は、「『目力復活！』集中講座Vol.2 アイテム編」をお届けします。お楽しみに！