銀座5丁目に建つ「アルマーニ / 銀座タワー」の10F・11F「アルマーニ / リストランテ」では、北イタリアと日本の冬の食材を使ったコースメニューをランチ・ディナーともに味わえます。

今回ご紹介する「ASAGGIランチコース(4,500円)」は「アルマーニ / リストランテ」のランチコースを気軽に楽しんでもらうために設定されたもの。前菜・パスタ・メイン・デザート・カフェ&プティフールがいただけます。冬の味覚を存分に味わえるメニューについて、詳しくお伝えします。

日本とイタリアの冬の食材を融合させた「アルマーニ / リストランテ」のお手頃ランチコース

■1:チーズフォンデュ風の温かな前菜

前菜は「根セロリとタレッジョのクリーム ホッキ貝 ロマネスコ アンディーブのサラダ」。チーズフォンデュをイメージした温かいサラダです。

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根セロリとタレッジョのクリーム ホッキ貝 ロマネスコ アンディーブのサラダ

北イタリア発祥のチーズ「タレッジョ」と根セロリの香りが感じられるクリームは、バーニャカウダのような趣も。ホッキ貝のコリコリとした歯ごたえも楽しめます。

■2:燻製香と柚子風味、それぞれの個性が光る2種類のパスタをお好みで

パスタは「タリアテッレ 黒キャベツのソース グアンチャーレ リコッタアフミカータ」と「リガトーニ 柚子風味のカチョエペぺ ボッタルガ」から選べます。

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タリアテッレ 黒キャベツのソース グアンチャーレ リコッタアフミカータ

北イタリアのパスタのタリアテッレは、程よく苦味のある黒キャベツのソースと絡めていただきます。味のアクセントになるのは、豚の頰肉を塩漬けにしたグアンチャーレ。風味豊かな味わいで、リコッタアフミカータ(リコッタチーズを燻製したもの)の燻製香ともよく合います。

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リガトーニ 柚子風味のカチョエペペ ボッタルガ

「リガトーニ 柚子風味のカチョエペぺ ボッタルガ」には、もちもちとした食感のショートパスタ「リガトーニ」を使用。イタリアの伝統的な料理「カチョエペぺ」に柚子を使い、和の要素を加えています。柚子の酸味とさわやかな香りが、ペコリーノチーズと絶妙にマッチ。まさにイタリアと和のコラボが楽しめる味わいです。

■3:やわらかな牛ほほ肉と焼き方にこだわった鰆、迷える2種類のメイン

メインディッシュも2種類。「国産牛ほほ肉の赤ワイン煮込み ジャガイモとポレンタのスプーマ 冬野菜」と「鰆のソテー カブ ムール貝とコラトゥーラのソース イカ墨のマヨネーズ」から選べます。

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国産牛ほほ肉の赤ワイン煮込み ジャガイモとポレンタのスプーマ 冬野菜

驚くのは牛ほほ肉のやわらかさ。ナイフを入れると力を入れなくてもスッと切れて、口の中でほどけるようです。牛ほほ肉とバローロソースの旨味が感じられる重厚な味わい。クリーミーなジャガイモとポレンタのスプーマともよく合います。

タワーのようにあしらわれた冬野菜のなかでも印象的だったのが、芯まで甘くやわらかい白菜。秘密は低温調理にあるそうです。白菜を真空にした状態で、80℃のスチームの中に2時間入れて加熱したとのこと。ニンジンは生のまま、玉ねぎは丸ごとグリルするなど、それぞれの特徴を生かした調理がされています。

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鰆のソテー カブ ムール貝とコラトゥーラのソース イカ墨のマヨネーズ

「鰆のソテー カブ ムール貝とコラトゥーラのソース イカ墨のマヨネーズ」は、和のテイストが感じられるスタイリッシュな一皿。鰆の皮は香ばしく、身はふっくらと焼かれています。それもそのはず、50℃のサーキュレーターで加熱した鰆を焼き、仕上げに備長炭の炭火で香りづけしたそう。

シェフが数種類の焼き方を試した末に行き着いた方法で、信じられないほどの身のやわらかさを楽しめます。

■4:鮮やかな赤に心奪われるデザート

見た目のインパクトに圧倒される「ベリーとルビーチョコレートジェラートの赤いデザート」。目にした瞬間に歓声をあげてしまうほど鮮やかな赤が印象的です。

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ベリーとルビーチョコレートジェラートの赤いデザート

ラズベリーの甘酸っぱさとローズの香りが感じられるラズベリーと、ライチを使ったローズのパンナコッタにルビーチョコレートのジェラート。フリーズドライのラズベリーが添えられています。

さまざまな食感を楽しめるのもこのデザートの特徴です。

赤い木の実のようなスイーツは、グラニテやラズベリーでコーティングされたシリアル。サクサクとした歯ざわりがアクセントになっています。頂上に添えられているのはラズベリーのチップ。ラズベリーピューレと砂糖、コンスターチをペースト状にして薄く伸ばし、70℃のオーブンで一晩乾かしたものだそう。パリパリとした食感に遊び心を感じます。

食後には、カフェと3種のプティ・フールをいただいて料理の余韻に浸ります。

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プティ・フール

中央のチョコレートは、アルマーニ / 銀座タワー1Fの「アルマーニ / ドルチ」でも購入可能。手土産にしても喜ばれそうです。


胃袋がはちきれんばかりのボリュームというよりは、料理をおいしくいただけるちょうどいい満足感を得られるコース。ラグジュアリーな空間で、おいしさを最大限に引き出された冬の食材を堪能する……新たな冬の過ごし方として、取り入れてみてはいかがでしょうか。

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この記事の執筆者
フリーランスのライター。企業の採用サイトやパンフレット、女性向けの転職サイト、親向けの性教育サイトなどで取材記事を執筆。好きなもの:中村一義、津村記久子、小川洋子、マンガ、古いもの、靴下など
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WRITING :
畑菜穂子