カーテンは、お部屋の印象を決定づけるインテリアアイテムとして、とても重要なものです。

そんなカーテンをお手入れしたり、洗濯して美しくすることで、お部屋が新築のようによみがえります。

そこで本記事では、カーテンのお手入れや洗濯法、干し方、収納方法を解説。さらに、おすすめの高級カーテンもご紹介します。 

■カーテンを自分でお手入れ・洗濯する準備

カーテンを自分でお手入れ・洗濯する準備
カーテンを自分でお手入れ・洗濯する準備

カーテンをセルフでお手入れ・洗濯する場合、どのくらいの頻度で行えばよいのでしょうか。

洗濯前の準備も合わせて解説しましょう。

カーテンのお手入れ・洗濯頻度は?

カーテンを洗う頻度は、ドレープカーテンであれば年1回、レースカーテンなら年2回程度にしましょう。

洗濯回数が少ないのには理由があります。それは、カーテンを洗いすぎて、生地を傷めてしまうのを避けるためです。

ですので、カーテンは頻繁に洗えません。そのため、普段からのお手入れが大切です。

普段のお手入れは、カーテンについたホコリを掃除機やハンディワイパーなどで取り除くようにします。このとき、上から下方向に向かってホコリを取るようにしましょう。

掃除機をかけるときは、パワーは弱めに。強く吸引すると、カーテンを傷めてしまうこともあるので注意してください。

洗濯前の準備1:洗濯表示をチェック

カーテンを洗濯する前には、必ずカーテンについているタグの洗濯表示をチェックするようにしましょう。

カーテンの素材によっては、洗濯不可のものもあります。

家庭洗濯の記号で×マークがついていないものであれば、お家で洗濯可能です。

洗濯前の準備2:色落ちしないか確認を!

色や柄物のカーテンは、色落ちしてしまうこともあります。

洗濯をする前に、乾いた布に、少量の衣料用洗剤(中性洗剤)を含ませ、カーテンの目立たない部分をポンポンと軽く叩いてみてください。

布に色がついたら自分で洗濯すると、色落ちする可能性があります。自分で洗濯せず、クリーニング店におまかせしましょう。

洗濯前の準備3:素材に合った洗剤・洗い方で

洗濯表示で気をつけたいのが、家庭洗濯の記号に下線があるときです。

下線があるマークは「弱い洗濯」を意味します。下線が1本であれば「弱い」、2本であれば「非常に弱い」洗濯が可能という意味です。

「液温は30℃を限度とし、洗濯機で洗濯ができる(左)」と「液温は30℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯ができる(中)」と「液温は30℃を限度とし、洗濯機で非常に弱い洗濯ができる(右)」の洗濯表示記号マーク
「液温は30℃を限度とし、洗濯機で洗濯ができる(左)」と「液温は30℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯ができる(中)」と「液温は30℃を限度とし、洗濯機で非常に弱い洗濯ができる(右)」の洗濯表示記号マーク

「おしゃれ着用洗剤」などの衣料用中性洗剤を使い、洗濯機の手洗いモードなどを使用して、優しく洗うようにしましょう。

■カーテンのお手入れ・洗濯方法

それではここで、カーテンのお手入れ・洗濯方法をご紹介しましょう。

カーテンの洗濯法1:つけおきしてカビを除去

結露などにより、カーテンにカビが生えることがあります。

軽度のカビならば、カビの部分の反対側に布をあて、中性洗剤をつけた歯ブラシを使ってカビた部分を叩くようにして落とします。その後、ぬるま湯を含ませたタオルで叩くように拭き取ってみてください。

それでも取れない場合は、クリーニング店に依頼しましょう。

カーテンの洗濯法2:洗濯機で洗う方法

洗濯機なら、簡単にカーテンを洗うことができます。

基本的な洗濯方法は以下のとおりです。

1. カーテンレールからカーテンをはずし、フックもはずします。
2. カーテンのプリーツに沿ってジャバラ状に折り畳み、洗濯ネットに入れましょう。
3. 2を洗濯機に入れ、電源を入れます。脱水設定は30秒以内にしてください。

フックを全部外すのが面倒という方には、フックを外さず、そのまま洗う方法もあります。

やり方は、カーテンのフックが内側になるように半分に折り畳み、くるくると丸めて、ヘア用の太いゴムで束ねてから洗濯機で洗います。

この方法のメリットはフックを外さないで済むことですが、カーテンの内側の汚れが落ちにくいというデメリットもあります。

カーテンの洗濯法3:手洗いの方法

手洗いは、洗濯機よりも労力はかかりますが、優しく洗うことができます。

1. 大きなバケツやキッチンのシンクなどに水を溜め、パッケージの表示にしたがった分量の中性洗剤を入れます。
2. カーテンを洗濯ネットに入れてから、1に入れ、優しく押すようにして洗いましょう。
3. 溜めていた水を捨て、再度水を溜めてカーテンをすすぎます。すすぎは、泡が出なくなるまで2〜3回繰り返してください。
4. 脱水は、洗濯機の脱水モードを使いましょう。脱水時間は30秒以内にします。

大きなカーテンはコインランドリーで洗濯を

幅が大きい、長いなどのボリュームのある大きなカーテンは、お家で洗うのは少々困難です。

そのような場合は、コインランドリーを使いましょう。コインランドリーなら、大物洗いができる洗濯機があります。

ただし、乾燥機にはかけないようにしましょう。乾燥機にかけると、カーテンが縮んだり、生地を傷めてしまうことがあります。

キレイなカーテンを保つお手入れ法

日常的で行いたいカーテンのお手入れ方法は、カーテンのホコリを取ることです。

厚手の生地のドレープカーテンは、ブラッシングや掃除機をかけてホコリを取ることにより、汚れの定着を防ぐことができます。

簡単なお手入れ方法なので、床に掃除機をかけるついでに行うようにしてみてください。

■カーテンの干し方・収納法

カーテンの干し方・収納法
カーテンの干し方・収納法

カーテンを干し方や収納法について、注意点とともに解説します。

カーテンの干し方

カーテンを干す前に、やっておきたいのがカーテンレールの掃除です。

カーテンをかけるところが汚れていては、せっかくきれいに洗ったカーテンを汚してしまう可能性があります。

床に新聞紙などを敷き、カーテンレールのホコリや汚れを掃除機やハンディワイパーなどで取り除きます。そのあと、水拭きしておくとよいでしょう。

また、窓ガラスもきれいに拭いておくと、窓にカーテンが触れて汚れるのを防げます。

カーテンレール周辺の掃除が終わったら、いよいよカーテンを干します。元のカーテンレールに洗ったカーテンをかけ、乾かしましょう。

元の位置にかけて干すことで、シワや型崩れすることもありません。また、屋外に干す際は、陰干しに。形を整えてから干してください。

なお、カーテンを乾かすのに、乾燥機は使わないほうがベター。縮みや傷みの原因になることもあります。

カーテンの収納法

カーテンを収納するときには、洗えるカーテンであれば必ず洗濯をしてから収納します。そうすることで、カビや虫食い防止につながります。

カーテンのたたみ方は、ヒダ山に沿ってプリーツ状にたたみ、その後収納ケースに合わせて二つ折りか三つ折りにするとよいでしょう。

ヒダ山がないフラットなカーテンであれば、収納しやすいようにたためば問題ありません。

たたみ終わったらビニール袋に入れてください。ビニール袋に入れると、湿気を防ぐことができます。

なお、圧縮袋で収納するのは避けたほうがよいでしょう。圧縮するとカーテンにシワがついてしまい、そのシワがなかなか取れにくいためです。

■カーテンのお手入れ・洗濯の注意点

カーテンのお手入れ・洗濯する際に注意したいポイントがあります。そのポイントに気をつけて、お手入れしましょう。

洗濯表示がない場合は?

カーテンに洗濯表示がなかったり、タグに印字された部分が日焼けして見えなくなってしまうことはよくあります。

その場合、お手入れや洗濯はどうしたらよいのでしょうか?

自分で洗濯したいというのであれば、カーテンのメーカーや購入したお店に問い合わせてみてください。

問い合わせても不明だった場合には、クリーニング店を利用する手段もあります。ただし、縮みや変形のリスクがあることを理解しておいてください。

または、カーテンに付着したホコリを掃除機などで取り除くのみのお手入れにする、もしくは買い直すことを検討するのもアリかもしれません。

縮みが心配な場合は?

カーテンを洗うと心配なのが「縮み」です。カーテンの素材のなかでも、綿、麻、レーヨンは、水分によって縮んでしまうという特性があります。

それを防ぐためには、ドライクリーニングがおすすめです。ドライクリーニングは水を使わずに洗うため、カーテンの縮みを回避できます。

レースカーテンの黒ずみは洗濯で落ちる?

真っ白なレースカーテンは、きれいで気持ちがよいものです。しかしながら、長い間お手入れをせずにいると、黒ずみが気になることもあるでしょう。

洗濯表示で漂白処理が可能な場合は、酸素系漂白剤を使ってつけおき洗いをしてみてください。

「塩素系及び酸素系の漂白剤を使用して漂白ができる(左)」と「酸素系漂白剤の使用はできるが、塩素系漂白剤は使用禁止(中)」と「塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止(右)」の洗濯表示記号マーク
「塩素系及び酸素系の漂白剤を使用して漂白ができる(左)」と「酸素系漂白剤の使用はできるが、塩素系漂白剤は使用禁止(中)」と「塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止(右)」の洗濯表示記号マーク

レースカーテンをネットに入れ、酸素系漂白剤を溶かしたぬるま湯につけおきします。

その後、洗濯機で手洗いコースやドライコースなどを使って洗うと、黒ずみがきれいに取れます。

■さまざまなタイプのカーテンのお手入れ・洗濯方法

カーテンには、遮光カーテンやシェードカーテン、麻のカーテンなど、さまざまな種類があります。それぞれのカーテンのお手入れ・洗濯方法をご紹介しましょう。

遮光カーテン

遮光カーテンの普段のお手入れは、ハンディワイパーや掃除機を使って、ホコリを取るようにしましょう。

床に掃除機をかける前に行うのがおすすめです。ホコリを取っておくことで、汚れの定着を防ぐことができます。

デリケートな遮光カーテンを洗濯する際は、優しく洗うようにします。洗剤は、おしゃれ着用の衣料用洗剤を使うとよいでしょう。

洗濯ネットに入れ、洗濯機の手洗いコースで洗うようにしてください。

脱水は1〜2分程度にとどめます。脱水後はすぐにもとのカーテンレールに干しましょう。すぐに干すことで、シワを防ぐことができます。

シェードカーテン

布製のシェードカーテンの普段のお手入れも、遮光カーテンと同様です。

布地に付着したホコリを、掃除機やハンディワイパーで取り除きます。ひどい汚れがあるようならば、水で薄めた中性洗剤(食器用洗剤など)を乾いた布などにつけ、叩くようにして拭いてみてください。

洗濯機で洗う場合は、昇降コードやコードアジャスター、ウエイトバーなどの装置を外します。また、機械を操作して昇降・開閉する「メカもの」の場合は、その装着部分からカーテンを取り外します。

その後、カーテンを洗濯ネットに入れてから、おしゃれ着用の衣料用洗剤を使ってください。

洗濯機の設定は、水量を最大にし、手洗いコースやドライコースなどを使って洗うようにしましょう。脱水時間は1分程度にします。

手洗いの場合も洗濯ネットにカーテンを入れ、30℃以下のぬるま湯で押し洗いをしてください。洗剤は、洗濯機で洗うときと同様でかまいません。

汚れがひどい場合は、おしゃれ着用の衣料用洗剤を入れたぬるま湯に30分〜1時間つけおきしてから、洗濯機や手洗いで洗いましょう。 洗濯後は、日陰に干し、しっかり乾燥させます。 

麻のカーテン

麻のカーテンも、ホコリ取りが重要です。日常的に掃除機やハンディワイパーでホコリ取りを行いましょう。

麻のカーテンを洗うときに気をつけたいのが縮みです。麻は、水を含むと縮む特性があります。

縮んでも構わないというのであれば、洗濯ネットに入れ、おしゃれ着用の衣料用洗剤を使って、洗濯機や手洗いで洗ってもよいでしょう。洗濯機は、手洗いモードなどを使うようにしてください。

手洗いの場合は、優しく押し洗いしましょう。 干すときは、手でパンパンと叩いてシワを伸ばし、形を整えます。その後、もとのカーテンレールにかけて自然乾燥させましょう。

縮みを防ぎたいというのであれば、ドライクリーニングするとよいでしょう。

■高級カーテンのおすすめ

お部屋の印象を決定づけるカーテン。ぜひ、高級カーテンでお部屋をスタイリングしましょう。

おすすめの高級カーテンを、ドレープ、遮光、シェード、レース、麻のジャンル別にご紹介します。

カーテンの買い替え時期は?

素材や使用する場所などで異なりますが、カーテンの寿命は、年2回洗濯すると仮定して、5年程度といわれています。5年を目安に買い替えするのがおすすめです。

特に、西日が当たる場所のレースカーテンは、ダメージが大きいため、もう少し早いスパンで買い換える必要があるかもしれません。

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シェードカーテン「東リ オーダーカーテン fuful」

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レースカーテン「レースカーテン・マドラス・ソングバード 100%コットン」

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175cmの幅広サイズのコットンオーガンジーレース生地を使用。なかなかない天然素材のレースカーテンです。

カーテンには、お花に囲まれ優雅に飛び回る小鳥が刺繍されています。

刺繍は機械で簡単にできますが、同素材の糸で織りだされたレースは、近年ではオートクチュールなどのドレスでしか見ることない、貴重なものです。

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麻のカーテン「Mar ナチュラル アイボリー ベージュ」

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麻の中厚地生地を使用した天然素材100%のオーダーカーテンです。

麻といえば、独特の光沢や清涼感、自然なシワの風合いなどが、ナチュラルな雰囲気を醸し出す素材。

窓辺ではためく麻のカーテンは、ナチュラルテイストのダイニングや、春夏シーズンの風と光がよく似合います。

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お手入れしたきれいなカーテンで、素敵なお部屋に

今回は、カーテンを自分でお手入れ・洗濯する準備から、カーテンの手洗い・洗濯機洗いの方法や干し方、収納法の注意点や、遮光カーテン・シェードカーテン・麻のカーテンのお手入れ法、カーテンの買い替え時期、高級カーテンのおすすめをご紹介しました。

日頃からカーテンのお手入れをすることで、長く愛用することができます。カーテンをきれいに保ち、素敵なお部屋をキープしましょう。

この記事の執筆者
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