寒い時期になると、出番が増えるのがダウンジャケット。

ヘビーに着ているうちに、汚れたり、羽毛が飛び出たりというアクシデントに見舞われることも…。

そこで本記事では、ダウンジャケットのお手入れや洗濯方法を解説しましょう。

また、セルフケアをするメリット・デメリット、クリーニングの相場、お手入れアイテムもご紹介します。

■ダウンジャケットを自分でお手入れ・洗濯するメリット・デメリット

ダウンジャケットを自分でお手入れ・洗濯するメリット・デメリット
ダウンジャケットを自分でお手入れ・洗濯するメリット・デメリット

ダウンジャケットをご自身でお手入れしたり、洗ったりするときには、メリットはもちろん、デメリットがあることも知っておきましょう。

ダウンジャケットのセルフケアのメリット

ダウンジャケットを自分で上手に洗ったりケアできるようになると、当然、クリーニング代のコストダウンになります。

また、少し汚くなったな…と気づいたらすぐに自宅で洗濯ができ、汚れた状態を長くキープしないため、ダウンジャケットがきれいなまま長持ちします。

そして何より、セルフケア、クリーニングのいずれの方法でも、ダウンジャケットを「お手入れ・洗濯する」ことこそ、暖かさをキープできるポイント! これが最大のメリットと言えます。

ダウンジャケットには羽毛が入っており、着用していると、汗や外気に含まれる湿気を羽毛が吸ってしまいます。そうなると、カビや臭いの原因に。

また、湿気を含むと羽毛はあまり膨らまず、暖かさが半減してしまいます。

洗濯して、汚れなどを取り除くことで、保温性を維持できるのです。

ダウンジャケットのセルフケアのデメリット

自分でお手入れ・洗濯するデメリットは、ダウンジャケットの縫い目が少しずつ広がってしまう点でしょう。

広がった縫い目から、羽毛が飛び出したり、抜けたりして、羽毛がわずかずつ減っていきます。

また、自分で洗濯したときに羽毛が偏ってしまい、もとの位置に戻らないこともあります。

■ダウンジャケットの普段のお手入れ

ダウンジャケットのデイリーケアは、何をすればよいのでしょうか。着用後と長期間着ないときのお手入れ方法を解説します。

ダウンジャケットの着用後

外出先から帰宅したら、まずはダウンジャケットの湿気を逃がします。

これは、湿気がカビや臭いの原因となってしまうためです。

具体的には、ダウンジャケットをハンガーにかけ、風通しのいい場所に一晩置いておくとよいでしょう。その後、クローゼットのしまいます。

また、すぐに着る機会があるのであれば、畳んだりせず、肉厚のハンガーにかけておくのがベストの方法です。

ダウンジャケットをしばらく着ないときは

長期間着ないようなら、通気性のある不織布などの大きめの袋に入れて保管します。

保管場所の湿気にも要注意。クローゼットや押し入れなどの収納スペースにも、除湿剤を使うようにしましょう。

ポイントは、膨らませた状態で収納することです。その状態であれば、羽毛の保温性を維持できます。

圧縮袋などはなるべく避けるようにしてください。

■ダウンジャケットのクリーニング料金の相場

ダウンジャケットのクリーニングの相場
ダウンジャケットのクリーニングの相場

ダウンジャケットを自分で洗う時間がない、ホームクリーニングできないなどの場合は、クリーニング店へお願いしましょう。

ダウンジャケットのクリーニング料金の相場は、およそ2,500〜3,000円程度です。

もちろんクリーニング店や、ダウンジャケットの汚れ具合、大きさによっては料金が前後することもあります。

ダウンジャケットをクリーニングに出す場合は、年に1〜2回ぐらいの頻度で問題ありません。

シーズン終わりの保管する前に出すようにしましょう。

■ダウンジャケットを自分で洗濯する準備

ダウンジャケットを自分で洗う前に、しっかりと準備をしてから洗濯しましょう。 

ダウンジャケットのお手入れ・洗濯頻度は?

ダウンジャケットの洗濯頻度は、シーズンに1回程度でかまいません。クリーニングに出すとき同様、シーズン終わりの保管する前に洗うのがベストなタイミングでしょう。

ダウンジャケットの洗濯表示をチェック

ダウンジャケットの内側についているタグをチェックしてください。そこに洗濯表示が記載されています。

家庭洗濯マークがあれば、手洗い可能です。ただし、家庭洗濯マークに×がついている場合は、家庭洗濯不可ですので、クリーニングに出しましょう。

「液温は40℃を限度とし、手洗いができる(左)」と「家庭での洗濯禁止(右)」の洗濯表示記号マーク
「液温は40℃を限度とし、手洗いができる(左)」と「家庭での洗濯禁止(右)」の洗濯表示記号マーク

ダウンジャケットの表地の素材

タグに記載されている素材も確認してみてください。

表地にウールが使われている場合は、家庭で洗うと縮む可能性があります。

また、レザーのダウンジャケットも自分で洗うのは難しいため、そのような素材が使われている場合はクリーニング店におまかせしましょう。

■ダウンジャケットを手洗いで洗濯する方法

ここでは、ダウンジャケットを手洗いする方法をご紹介します。

ダウンジャケットの洗い方

1. 洗う前に、ダウンジャケットの前ボタンやファスナーをしっかり閉め、形を整えて半分に折りたたみます。
2. 大きめの桶に、30℃以下の水を張り、ダウン用の洗剤を適量入れ、混ぜます。
3. 折りたたんだダウンジャケットを水の中に入れ、2、3回やさしく押し洗いしましょう。
4. 桶の水を入れ替え、ダウンジャケットをやさしく押し洗いしながらすすぎます。水が透明になり、泡が出なくなるまで行いましょう。

ダウンジャケットの脱水法

1. ダウンジャケットは絞ってはいけません。桶に軽く押すようにして脱水しましょう。
2. ある程度脱水できたら、大きなバスタオルでダウンジャケットを挟み、水気を取っていきます。バスタオルがびしょびしょになったら、取り替え、再び水分を取りましょう。
3. 水分が取れたら、羽毛のかたよりをなくすため、ダウンジャケットの肩の部分を持って軽く振りさばきます。その後、形を整えるようにしてください。

ダウンジャケットの干し方

1. ハンガーにかけ、風通しのよい日陰で陰干しします。
2. 表面が乾いたら、ダウンジャケット全体を両手で軽く叩き、羽毛をほぐしておきましょう。

■ダウンジャケットを洗濯機で洗濯する方法

ダウンジャケットには、洗濯機で洗えるものもあります。その手順を解説しましょう。

ダウンジャケットは、ドラム式洗濯機やコインランドリーでも洗えるの?

洗濯機で洗えるダウンジャケットは、ドラム式洗濯機やコインランドリーでも問題なく洗えます。

ドラム式の洗濯機は、通常の洗濯機にくらべて、ダウンジャケットが水に浮かないため、しっかり汚れを落とすことができるでしょう。

ダウンジャケットの洗い方

1. ダウンジャケットの前ボタンやファスナーをしっかり閉め、形を整えて半分に折りたたみ、洗濯ネットに入れます。
2. 全体が浸るぐらいの水を入れ、ダウン用の洗剤を適量入れます。
3. 1を洗濯機に入れ、数回押すようにして水の中へ沈めます。それでも浮いてしまう場合は、バスタオルなどにくるんで、沈めてみてください。
4. 「手洗い」「ドライ」モードなどで、洗いましょう。

ダウンジャケットの脱水法

洗濯機の脱水時間を1分以内に設定します。

長い時間脱水にかけると、羽毛がかたより、生地が傷むことがあるので注意してください。

ダウンジャケットの干し方

1. 洗濯槽から取り出し、ダウンジャケットの肩の部分を持って軽く振りさばきます。
2. その後、形を整えてからハンガーにかけ、風通しのよい日陰で乾燥させましょう。

■失敗しない!ダウンジャケットのお手入れ・洗濯の注意点

失敗しない!ダウンジャケットのお手入れ・洗濯の注意点
失敗しない!ダウンジャケットのお手入れ・洗濯の注意点

部分汚れやダウンが飛び出るなど、ダウンジャケット特有の困りごとがあります。

そこで、ダウンジャケットをお手入れ・洗濯する際の注意したいポイントを解説していきましょう。 

ダウンジャケットが部分的に汚れていたら?

ダウンジャケットは、肌に触れる部分がどうしても汚れてしまいます。それは、汗や皮脂が原因です。

とくに、首周りや袖口はよく汚れてしまうので、洗う前に処理をしておくとよいでしょう。

ダウン専用の洗剤を水で薄め、タオルにつけ、汚れた部分を軽く拭き取ります。

その後、固く絞った濡れタオルでしっかり拭き取り、洗剤が残らないようにしてください。

ダウンジャケットのダウンが飛び出たら?

ダウンジャケットは使っているうちにダウンが飛び出してきます。

飛び出したダウンはけして引っ張り出さないようにしましょう。どんどんダウンが減ってしまいます。

ダウンジャケットのダウンが飛び出したら、以下の様に対処しましょう。

1. 裏側からつまんで中に戻すようにする。
2. ダウンについている軸を折り、飛び出しを軽減する。
3. 羽毛の飛び出しが気になる部分に防水スプレーを吹きかけ、隙間を埋める。

防水スプレーを使用する際は、目立たない部分で試してみてから使ってください。

ダウンジャケットがぺちゃんこになったら?

洗った後、ほぐさないまま干してしまうと、羽毛同士がくっつき、ぺっちゃんこになってしまいます。

そうなった場合は、無理やりほぐそうとせず、もう一度ダウンジャケットを水に浸してください。

その後、水分を切ってからハンガーにかけ、均一になるように両手で叩いてほぐし、形を整えるようにしましょう。

ダウンジャケットを爆破させないためには?

ダウンジャケットは洗濯表示通りに洗わないと、爆発することがあると言われています。

これは、二層式の洗濯機で脱水させると短時間に圧力がかかるため、と考えられているのが一般的のようです。

そうなると、洗濯機自体も故障してしまうこともあるため、必ず洗濯表示に従い、洗濯機での脱水時間は1分以内にするよう、注意をしたほうがよいでしょう。

■ダウンジャケットのお手入れアイテム

ダウンジャケットのお手入れにぴったりなおすすめのアイテムをセレクトしてご紹介します。

ダウン専用洗剤ニクワックス「ダウンウォッシュダイレクト」

ダウン専用洗剤ニクワックス「ダウンウォッシュダイレクト」
ダウン専用洗剤ニクワックス「ダウンウォッシュダイレクト」

ダウンジャケットは、ダウン専用の洗剤で洗うことをおすすめします。

ダウン専用なら、羽毛や生地へのダメージが少なくなります。

この洗剤は、撥水ダウン・通常のダウン両方に対応する優れもの。羽毛に必要な油分を残したまま、表生地の汚れまでパワフルな洗浄力で除去します。

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「Mainetti マイネッティ サルトリアーレハンガー」

「Mainetti マイネッティ サルトリアーレハンガー」
「Mainetti マイネッティ サルトリアーレハンガー」

ダウンジャケットは、細いハンガーだとスルリと落ちてしまいます。そこでおすすめなのが厚みのあるハンガーです。

1961年から続くイタリア最大級のハンガーメーカー「Mainetti(マイネッティ)」のハンガーは、外資系ラグジュアリーブランドでも採用されているハンガー。

木のような風合いをもち、重量感ある見た目でありながら、軽くて丈夫なのがポイント。

また、人体工科学に基づいて独自に研究した設計で、有機的な丸みを帯びたフォルムが、大切なジャケットの肩周りをしっかりキープします。

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「EZOWare 洋服カバー」

「EZOWare 洋服カバー」
「EZOWare 洋服カバー」

ダウンジャケットを長期保存する際には、通気性に優れた素材のカバーを使いましょう。

「EZOWare 洋服カバー」は、不織布製なので、通気性はもちろん、耐久性にも優れた洋服カバーです。

大切な洋服をホコリ、カビ、虫、汚れからしっかり守ってくれるので、安心して保管できます。 

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お手入れでダウンジャケットの暖かさをキープ!

今回は、ダウンジャケットをセルフケアするメリット・デメリットや、着用後としばらく着ないときのお手入れ法、クリーニング料金の相場、ダウンジャケットを自分で洗濯する準備から手洗い・洗濯機での洗濯方法や部分汚れの落とし方、ダウンの飛び出し、ぺちゃんこ、爆発などの失敗を防ぐ注意点、ダウンジャケットのお手入れアイテムのおすすめをご紹介しました。

ウィンターシーズンのアウターは、暖かく、気持ちよく着たいもの。

ダウンジャケットをお手入れ・洗濯することで、購入時同様の暖かさをキープしてくれます。

この記事の執筆者
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