TBS日曜劇場『グランメゾン東京』は木村拓哉さんが天才シェフ・尾花夏樹を演じて今期注目のドラマ。アラフィフの大人たちが3つ星レストランを目指すストーリーで、視聴率は初回から7話までずっと2桁をキープ。8話も11.0％を記録し、お茶の間の関心を集めています。
パリで2つ星レストラン「エスコフィユ」を経営していたオーナーシェフ・尾花夏樹（木村拓哉さん）。天才シェフと呼ばれ、順調な料理人人生を送っていましたが、3年前に重要な会食の場でアレルギー事故と傷害事件を起こしてしまいます。その後、店は閉店し、仲間も失います。尾花は職人気質な面に加え、慢心もあり、人当たりがきつく、かばう人がいなかったのです。
3年後、そんな尾花がフランス・パリで偶然出会ったシェフ・早見倫子（鈴木京香さん）は、尾花の料理のファンでした。そして、かつては自分の店を持っていたものの、手が届かなかった3つ星レストランをつくってみたいと夢見ています。
味を見る舌と情熱はピカイチな倫子に、尾花は「東京で世界最高の3つ星レストランをつくろう」と持ち掛けるのでした。
一度挫折した大人たちの、青春をかけるヒューマンストーリーです。
京野の告白から尾花失踪疑惑が生まれた第８話
＊ネタバレを含みますので、気になる方は飛ばして次回のあらすじをお楽しみいただければと思います。
京野陸太郎（沢村一樹さん）の感情に任せた告白の翌日。尾花が買い出しにも仕込みにも現れなくなります。みんなが心配している間に、倫子と京野の様子がおかしいことに気づく相沢瓶人（及川光博さん）京野は、昨晩のことを打ち明けるのでした。隠し事ができない間柄なのですね。
尾花は料理の最初の師匠である潮卓（木場勝己さん）の病院へ行っていたのでした。治療を受け付けない頑固な潮の説得を、潮の娘の凪子（伊藤歩さん）に頼まれていたのです。そして、そのまま潮を「グランメゾン東京」に連れてくる尾花。今の自分の料理を食べてもらおうというのです。
いつも通りの料理をいつも通りにサーブしていきますが、潮の顔はすぐれず。しまいにはほとんど残して帰ってしまいます。「特に京野が最悪だ」と言い残して。
倫子は店の料理が悪いと言われて、そんな酷評する人の料理がどんなものなのかと、浅草にある潮の洋食屋に食べに行きます。
店構えからして、「下町の昭和の味が出てきそう」という倫子でしたが、潮のビーフシチューに脱帽。中途半端なレストランより、手間暇かかった丁寧なビーフシチューだったのです。しかし、尾花はその味に微妙な変化を感じているのでした。
一方、芹田公一（寛一郎さん）から尾花がいなくなったと聞いて落ち着かなくなる「gaku」の平古祥平（玉森裕太さん）。3年前の事件の時に店を放り出して失踪したのは、自分をかばうためだったのではないかと言いにきた平古に、京野はハッとします。
今回は結局、尾花は芹田（寛一郎さん）のスマホに留守電を入れていたのに、気づかなかっただけのよくある話。つまり、京野の疑心暗鬼が生んだ失踪騒動だったのでした。京野は、一方的に尾花を責めるだけだった自分の心にも気が付きます。
その様子を見ていた久住栞奈（中村アンさん）。少し、気持ちが切り替わったような表情をしていましたね。
倫子の家を出て、昔のように潮の家に転がり込んだ尾花。潮の店の仕込みを手伝いますが、その最中に潮が倒れて、また入院してしまいます。病院で潮は、家賃代わりに昼の営業をしてくれと、尾花に頼みます。楽しみにしている常連さんにランチを提供してほしいというのです。
しぶしぶ営業する尾花でしたが、キッチンとホールをひとりで回すことができず、急遽、京野を呼び出します。
かけつけた京野は上着を脱ぐ暇もなく、ホールで注文を聞いたり、料理をサーブしたりし始めますが、常連さんからは「これは違う」というクレームが。実は潮はお客さんそれぞれの好みに合わせた料理を提供していたのでした。
それを聞いて顔を見合わせる尾花と京野。「グランメゾン東京」に足りなかったのは、お客様とのコミュニケーションだと気づいたのでした。
再び、潮が退院する日。「グランメゾン東京」に潮を招待します。今度は、要望を細かく聞き、食べる様子を細かく観察する京野。いつものメニューに少しアレンジを加え、みごと潮に完食させたのでした。
実は潮は心臓が悪いだけでなく、味覚障害も起こしており、「グランメゾン東京」で提供されているメニューでは塩味がきつく、おいしく感じることができなかったのです。それなのに、京野が聞き取ろうともせず、一方的に料理を提供する姿に潮は怒っていたのでした。
遠くからでも尾花を心配していた潮の最後のレッスンとしてのランチ営業の依頼だったのかもしれませんね。
潮は体を考え、店をたたむつもりだと言います。10人ちょっとの常連さんのために料理をつくるという星も楽しかったと語る潮。それを聞いて、尾花は昔、教えてもらっていたお客さんのために料理をするという思いを、星ばかり見ていて、忘れてしまっていたと語ります。
一方で、店をやめるという潮に、あきらめるのが早すぎると発破をかける尾花。師匠から弟子に一方的に教えるだけでなく、弟子から師匠への激励も見られたのでした。
潮の家も出た尾花。次に転がり込んだのは、なんと京野の部屋。シャワーを浴び、当然のようにベッドにもぐりこむ尾花に吹き出した方も多かったのではないでしょうか。
一方で「トップレストラン50」にランクインしたことで、「マリ・クレール ダイニング」の取材を受ける倫子。リンダ・真知子・リシャール（冨永愛さん）の厳しい質問にも惑わされることなく、3つ星をとる宣言をします。
取材後のリンダは怒り心頭。3年前の事故で自分の顔に泥を塗ることになった「グランメゾン東京」メンバーと平古祥平をつぶすと宣言するのでした。
師弟愛と京野の部屋にときめくSNS
毎回、放送中にTwitterのトレンドワード入りする「グランメゾン東京」ですが、今回は尾花と潮の師弟愛にコメントが殺到しました。「尊敬する師匠に自慢の弟子って言ってもらえたね」「師弟の絆、泣ける」「『俺があんたの舌になってやる』って愛じゃん」と号泣コメントがたくさん！
また、尾花が潮にペティナイフを買ってもらう回想シーンでは、「自分がしてもらったように、芹田にしてあげてたのか！」「昔の尾花、芹田と同じ行動してるじゃん！ エモい」といった投稿がみられました。あのシーンは、芹田にナイフを買ったときと同じ店舗で、同じようにロケをしたんだそうですよ。
そして、「ということは、芹田が尾花みたいになるってこと？」と期待する方も。「潮にしてもらったことが、祥平や芹田にしてあげることにつながっていて、実は尾花は面倒見がいいのではないか？」と考える方もいらっしゃいました。
最後は京野の部屋に転がり込み、自分の家のようにふるまう尾花。今回は冒頭が険悪なムードだったこともあり「結局は仲よしじゃん！」とツッコミを入れる方が多数。
ベッドをめぐってふたりがじゃんけんをする姿に、「男子高校生みたい（笑）」「もう、一緒に寝たらいいのに！」と、みなさんほのぼのしていました。「じゃんけんはアドリブなんじゃない？ めっちゃ楽しそう」と推理する方も。
各所で木村さんのアドリブが披露されているというグランメゾン東京。アドリブシーンを推測しながら見るのも楽しそうですね。
お気づきですか？キャラクターの名付けの秘密！
実は登場人物の名前にちょっとした秘密があるのですが、お気づきですか？
その秘密とは……フルネームの名前に食材の名前が隠されているんです！
尾花夏樹は「おばななつき」で「バナナ」が、早見倫子は「はやみりんこ」で「みりん」が隠されています。
同様に相沢瓶人には「わかめ」が、京野陸太郎には「のり」が隠されています。
視聴者の中には、早い段階で気づいている方もいたようですが、つい最近、公式SNSでも認めていました。
こんなところにも、『グランメゾン東京』のちょっとした遊び心が隠れているんですね。他の登場人物や新しく登場する人物も、ぜひフルネームでチェックしてみてください。
それでは、TBSさんの協力のもと、気になる第8話のあらすじをご紹介します！
12月15日（日）放送 TBS系ドラマ『グランメゾン東京』第９話あらすじ
栞奈が「グランメゾン東京」を辞め、再びフードライターに戻るといいます。そんな中、尾花は彼女の履歴書にある違和感を抱くのでした。
一方、ミシュランの審査開始時期まであと1か月となり、倫子はコース料理をリニューアルすることを決めます。同時に、尾花は前菜に合うようにワインも変えたいと提案。栞奈に、最後の仕事として試飲会を開くことを依頼します。
その頃、「gaku」で働く祥平のもとに、フランス大使館のフェルナン・文則・ベルナール（マイケル富岡さん）が訪ねてきます。3年前のアレルギー事件について、真犯人を見つけたというのです。
そんな中、「グランメゾン東京」で開かれたワインの試飲会で、パティシエの松井萌絵（吉谷彩子さん）が突然体調を崩し、病院に運ばれてしまいます……。
アレルギー事故は単純な祥平のミスではなかったのでしょうか？ 栞奈はいったい何を企んでいるのか、気になりますね。第9話の「グランメゾン東京」も見逃せません！
気になる物語の詳細は、本放送でチェックしてくださいね。
番組詳細
- グランメゾン東京
- 12月15日午後9時スタート予定 TBS系
