真冬の寒さをしのぐには、もふもふした毛足の「ボア素材」を使ったアウターが重宝します。近頃は素材開発がさらに進んで、暖かさと軽さの両方を叶えてくれるボア素材も登場。ますます使い勝手がよくなってきました。

ぬくぬく気分で過ごせるのに加え、上手に使えば、着痩せ効果まで引き出せるから、世界のセレブは着こなしテクニックの研究に抜かりがありません。

ボアの色で全体的なイメージを演出しながら、ボトムスでほっそり感をアピールするのがセレブたちのお得意技。ウインタールックをバージョンアップするために、その着こなしを拝見していきましょう。

温かくて着痩せ効果も抜群!ぬいぐるみのように愛らしい、海外セレブの「ボアコート」スタイル6選

■1:【ブラウンカラー編】大人のベーシックカラーで、上品に着痩せも叶える!

ニッキー・ヒルトン

ブラウンのボアコートのニッキー・ヒルトン
自然な華奢感を引き出す、オーバーサイズのアウター

穏やかな雰囲気のブラウンカラーは、ボアのやわらかい風合いを受け止めてくれる色です。全体をブラウン系でまとめつつ、ボトムスに別ムードの色を迎えると、全体にメリハリが出ます。

デザイナーのNicky Hilton(ニッキー・ヒルトン)は、ブラウンの丸首ニットトップスに、ボアのコートを重ねました。バッグとバレエシューズの色もトーンを合わせてあります。しかしながらボトムスまでは色を統一しないで、あえてデニムを投入。気負いを見せない、大人の上質カジュアルコーデに仕上げていました。

ロージー・ハンティントン=ホワイトリー

全身をボアコートで包んだ、ロージー・ハンティントン=ホワイトリー
脚のスレンダー感を印象づける、オーバーサイズのコート

もこもこしたボアの風合いは、クールでスムーズなレザーの質感と好対照です。肌にぴったりしたレギンスやブーツなら、脚の細感を際立たせてくれます。

全身をボアコートで包んだのは、女優のRosie Huntington Whiteley(ロージー・ハンティントン=ホワイトリー)。インナーをまったく見せない「くるまれルック」で、寒いニューヨークの街へ。レザーのレギンスをブーツインして、レッグラインをいっそうシャープに見せています。「ブラウン×ブラック」のコンビネーションが効いて、引き締まったイメージが一段とアップしていますね。

■2:【ホワイトカラー編】オールマイティーカラーでトレンディーに遊んで

ケイト・デヴィッドソン・ハドソン

オールホワイト・コーデのケイト・デビッドソン・ハドソン
顔周りが明るく映るのも白ボアの魅力

オールホワイト・コーデの人気が衰えを見せません。クリーンでノーブルな着映えにまとまるから、地味色が増える冬ルックでも貴重です。ボアの表情を生かしやすいコーデでもあります。

エディターのKate Davidson Hudson(ケイト・デヴィッドソン・ハドソン)は、オールホワイトの装いでパリコレに来場しました。コーデの主役は、ライダースジャケット風のボアアウター。ボトムスにはプレーンな膝丈スカートを選び、アウターの主張の強さを中和。ボアアウターとスムーズ生地スカートのずれ具合が、白に動きを添えています。ロングブーツもホワイトでそろえて、凜々しい印象に。

ホイットニー・ポート

白ボアのジャケットを羽織るホイットニー・ポート
タイトなレギンスがボアアウターの量感を朗らかに演出

白のボアアウターは、ボトムスの色や柄を引き立てる使い方も可能です。明るいカラーや元気なモチーフを、ボトムスに迎えれば、冬ルックがポジティブに華やぎます。

リアリティーショータレントのWhitney Port(ホイットニー・ポート)がはおっている白ボアのジャケットは、メンズライクな仕立て。でも、ボアのやさしい質感のおかげで、ソフトな雰囲気に見せています。赤が主体の総柄レギンスを引き合わせて、ハッピーな着こなしに。スニーカーを添えてアクティブ感を高めていますが、「シャネル」のキルティングバッグで全体を格上げ。L.A.セレブらしいスタイリングです。

■3:【パウダーカラー編】 帽子で縦長効果 やさしげキャラを演出

ソフィア・ブッシュ

薄いパウダー系モスグリーンのボアコートのソフィア・ブッシュ
自然界を思わせる色使いが、装いのムードにナチュラル感をプラス

ボアは毛足が長いので、淡い色にも深い表情を与えてくれます。たとえば、パウダーカラーで染めたタイプ。光の当たり具合や、ドレープの加減に応じて、味わい深い雰囲気が生まれます。

女優のSophia Bush(ソフィア・ブッシュ)が、薄いパウダー系モスグリーンのボアコートに身を包みんでいるシーン。ナチュラルテイストがトレンドになりつつあるなか、象徴的な色であるグリーンは、これからのキーカラーの有力候補。エコな装いを演出できます。

キャスケットの色味とも合わせて、ヴィンテージライクなムードに。コートとの縦長相乗効果も期待大。ボトムスはスキニージーンズをブーツインして、スレンダーに見せているのがお上手ですね。

エヴァ・チェン

パウダーピンクのボアコート姿のエヴァ・チェン
浅い色にも適度な陰影を加えてくれるボアの素材感

パステル系の淡い色なら、春までずっと着られます。やさしげなキャラクターを印象づけやすいのも、ほんのりカラーの特徴。

パウダーピンクのボアコートを選んだのは、インスタグラム社のファッション・パートナーシップス部門のディレクターであるEva Chen(エヴァ・チェン)。ロング丈でも重たく見えないのは、カラートーンが薄いおかげ。ニット帽の色も合わせて、ワントーン寄りの着映えにまとめ上げています。

同系色のピンクのニット帽で、顔周りも明るく盛り上げて。ライトグレーのオフタートルニット、白のクロップドパンツで、上品に整えているのが印象に残ります。


ボアコートは抜群に暖かいから、冬本番では頼れる存在になります。着こなしのポイントは、かさばって見えないコーデ。細身のボトムスや、異素材のミックス、帽子との色あわせで縦長効果を活用するなどで工夫すれば、ボアアウターの出番は、さらに広がりそうです。

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この記事の執筆者
多彩なメディアでランウェイリポートやトレンド情報、着こなし解説などを発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かした解説が好評。自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い。著書に『おしゃれの近道』『もっとおしゃれの近道』(学研パブリッシング)がある。
PHOTO :
AFLO
WRITING :
宮田理江
EDIT :
石原あや乃