これまで、あたりまえに旅行を楽しめていたことのありがたさを実感する日々ですが、この時間を有効活用して、次に訪れたい場所をリストアップしておくのはいかがでしょうか?

フィリピンの首都・マニラは変化が激しい大都会。さまざまなライフスタイルやカルチャーが生まれるなか、わかりやすく進化を遂げているのが、食の世界です。まず紹介したいのが、「トーヨー・イータリー」。

2019年版の「アジアのベストレストラン50」にてランクインを果たしている実力派レストランです。

フィリピンで美食と美容と美景を堪能【vol.1】

見ているだけでも豊かな気持ちになれる!フィリピン・マニラの美食&美容スポット4選

■1:世界の美食家が注目! コスパの高いマニラのモダン・ガストロノミー「トーヨー・イータリー」

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すべてコースでの提供。サービスの際に食材などが説明される。

「トーヨー・イータリー」のシェフは、イギリスや香港で研鑽を積んできたジョーディ・ナバラ氏。彼が大切にしているのは、「フィリピンのフレーバーをプレゼンする」ということ。一見モダンに見えて、すべての皿にフィリピンの、そしてシェフのアイデンティティが落とし込まれています。

たとえばスペシャリテのひと皿は、シェフが幼少のころによく歌ったという「バハイクボ」という歌にインスピレーションを受けているもの。18種類もの野菜が歌詞に登場する歌で、土のように盛られたゴマとナスのパウダーを掘り起こすと、それらすべての野菜が現れるという仕掛けです。

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フィリピンの家庭料理を、モダンにプレゼンテーションするスタイル。

アミューズからデザートまで驚きのプレゼンテーションが続き、すべてが優しい味わいなのも特徴。欧米のダイニングを思わせる空間で、食トレンドを味わう。それが今のマニラの過ごし方なのです。

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■2:マニラの中心地区にある「ザ・スパ」で歴史深い伝統医療、ヒロット・マッサージを堪能

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モダンオリエンタルなアプローチの「ザ・スパ」。

最新美食の次は、最新美容アドレスへ。マニラの街中には、ラグジュアリーホテルのスパに勝るとも劣らない、リラクゼーションスパが点在しています。

なかでもぜひ体験したいのが、フィリピンで古くから伝統医療として伝承されてきた「ヒロット・マッサージ」。「体が冷えるとバランスが崩れ、体調も崩す」という考えのもと、温かい状態に戻して心身をケアするトリートメンです。

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マニラ内に数店舗構えている。

マニラの中心地、マカティ地区にある「ザ・スパ」では「トラディショナル・ヒロット」を提供。施術前に温めたバナナの葉で体のバランスをチェックするのが特徴で、ココナッツオイルを使い、指全体で圧力を加えながら、筋肉やリンパが滞った場所を探し出し、徹底的に揉みほぐしていきます。

フィリピンの国花であるサンバギータ(ジャスミン)をふんだんに使うスパもあるそう。滞在中、何度でも体験したくなる、フィリピンならではのエレガントなトリートメントです。

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■3:クラシックホテル「ペニンシュラ・マニラ」の「ザ・ロビー」で、優雅なアフタヌーンティーを

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天井が高く、開放的なムードの「ザ・ロビー」。

モダン料理が花を咲かせる一方で、クラシカルなハイティー文化も根付いています。昼下がりの「ペニンシュラ・マニラ」の「ザ・ロビー」は、富裕層が集い、ゆったりとした時間が流れていました。

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アフタヌーンティメニューはイベントとのコラボレーションも多い。

マニラマダムが楽しんでいたのは、やはりアフタヌーンティー。広々としたロビーは、フィリピンのナショナルアーティストの作品が飾られ、優雅なムード。正統派のスタイルを寛いだ気分でいただくことができます。

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「Cラウンジ」は海の風を感じられるテラス席もある。

数々のラグジュアリーホテルがアフタヌーンティーを提供する中で、今、大人の女性が訪れるべきは、「コンラッド・マニラ」内の「Cラウンジ」です。大規模な埋め立て開発が進むベイエリアに位置し、最新マニラを堪能できる旬のスポット。ラウンジは一面ガラス張りのシービューで、雄大なマニラ湾を眺めながらいただくハイティーは、味わい、ムードともに格別なものなのです。 

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■4:マニラステイは、サンセットが美しい「コンラッド・マニラ」が正解

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海の目の前という贅沢なロケーションで、夕陽が美しく見える。

その昔、マニラ湾に沈む夕日は“世界3大夕日”と言われていたそう。サンセットの時間には、地元の人々はもちろん、欧米のビジネスマンたちがゆったりとアペリティフを楽しむ姿も見られました。

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心地よくくつろげるムードある室内。

ちなみに室内は、モダンかつラグジュアリー。香り高い「SHANGHAI TANG」のアメニティが、リッチなムードを盛り上げます。このベイエリアは、巨大なショッピングセンターや統合型リゾートが次々とオープンし、今なお開発が進行中。

経済成長著しい大都市でありながら、心地よい風が吹き抜け、どこかリラックスできるのは、南国であるがゆえでしょう。最先端のムードとみずみずしいエネルギーをチャージしに、出かけてみてはいかがでしょうか?

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発展途上のエネルギーを感じるマニラには、たくさんの魅力があふれていました。若き才能がエネルギーを爆発させる一方で、古くからの伝統も美しいオーラを放っています。そのバランス感と奥行きこそが、フィリピンを魅惑の都市たらしめる理由なのです。

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この記事の執筆者
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WRITING :
本庄真穂
EDIT :
石原あや乃
取材協力 :
フィリピン観光省(https://mottotanoshiiphilippines.com)