実は、職業によって選ぶ下着の傾向があった!キャリア20年以上の「ベテラン販売員」が告白

社会的な立場、家庭での役割がある大人の女性にとって、他人に「どう見られるか」がファッションやヘアメイクに大きく影響するのは、当たり前のこと。

「それに比べ、本当に好きな物を身に着けられるのが下着であり、それが下着のおしゃれの醍醐味」と語るのは、ランジェリーライターの川原好恵さん。

クールなファッションの人が乙女チックな物を選んだり、上品なエレガンスファッションの人がセクシーな物を買い求めたり…といったケースも少なくないようで、機能面では職業によっても傾向があるそう。

その真意を探るべく、20年以上のキャリアを持つ、ランジェリーブランドのベテラン販売員Yさんに、看護師や保育士、インストラクターや、編集者、学校の先生などの「ランジェリーの選び方」を伺ってきました。

白衣の天使が実はランジェリーマニア!?疲れた心を癒す華やかなランジェリー

下着を選ぶ金髪女性
下着選びは、女性にとってのストレス発散でもある!?

川原好恵さん(以下、川原):実は私、下着の販売のアルバイトをした時に、ファッションやヘアメイクのテイストと購入する下着のテイストのギャップに興味を持った事が、ランジェリーライターになるきっかけなんです。下着って、女性の本当の姿、内面を表現していると思いました。

ベテラン販売員Yさん(以下、Yさん):確かに、下着にはそういう面がありますよね。私が強く印象に残っているのは、看護師さんです。近くに大きな病院がある店に勤務していた頃、仕事帰りの看護師さんがよく来店されていました。普通、下着というのはブラジャーとショーツを買って、よほど下着が好きな方はおそろいのスリップやキャミソールも購入されるというパターンがほとんど。

ただ、看護師さんは最初にスリップやキャミソールを選び、次にブラジャー・ショーツを購入、それも華やかな物を好まれる方が、本当に多かったですね。つまり、機能性よりも下着のおしゃれを楽しんでいらっしゃるということ。

お話を聞くと「勤務時は白衣でアクセサリーをつけることもなく、ヘアメイクも最低限。かといって仕事がハードだから休みの日は疲れを癒すだけで精一杯。おしゃれして賑やかな場所へ出かける気力も体力もなく、お金を使う時間もない」とおっしゃって。

彼女たちにとって、そんな日常での気分転換・ストレス発散となるのが下着のおしゃれなんですね。「休みの日にきれいな下着を着けて、近所に出かけるだけで女心が満たされる」と。

同じような理由で、学校の先生なども下着にお金をかける方が多いと感じます。引き出しに並んだ色とりどりの下着が癒しになっているかと思うと、うれしいですね。

いちばん気になるのは、パートナーではなく女性の視線?

赤い下着
女性からの視線が気になるという、女性の真意

川原:華やかな下着は「勝負下着」と思われがちですが、美しい物は女性の心を癒しますよね。

Yさん:「勝負下着」というとパートナーの目を意識した物と捉えがちですが、女性が新しい下着を購入するきっかけって、年齢を問わず「女性同士の旅行」がすごく多いんですよ。これもある意味「勝負下着」ですよね。

ブラとショーツのセットで購入されるのですが、少し派手な色やデザインだと「これは私らしくないから」「これを着けていたら友人が驚くから」などとおっしゃることが多く、選ばれるのは少し控えめのもの。すごく人の目を気にされます。

川原:そうなると下着は自分だけのおしゃれではなく、ファッションと同様「他人にどう見られるか」が第一になるんですね。

時には価格を気にせず、「好き」という気持ちに正直になって

ピンク系下着を選ぶ金髪女性
好きな下着を着ることで、女性としての喜びを感じて

川原:機能で見ると、職業でも傾向がありそうですね。

Yさん:保育士さんは、とにかく動きやすさ重視。抱っこした時にブラジャーのワイヤーが押さえつけられることが多いようで「激しい動きでも肩ヒモが落ちてこないノンワイヤーブラ」がベスト。

CAさんは席に座ったお客様の目線近くにお尻がくるため、ヒップラインを気にされます。ラインがひびかないショーツや軽いはき心地のガードルを、よくおすすめしていました。

ジムのインストラクターさんはスポーツタイツをはかれるので、Tバックは必須ですね。

ライターさんや編集者さんには下着の傾向ってあるんですか?

川原:職業柄、常にネタ探ししていますから、デザインや機能など何か新しさを取り入れた物は知りたいし、試しているのではないでしょうか。自分の経験値がそのまま仕事に生かせますから。これはもう職業病ですね(笑)。

最後に、女性の下着選びについてアドバイスいただけますか?

Yさん:女性は堅実なので、まずは価格をチェックしてから選びがち。でも一度、値札を見ずに、「好き」という感性だけで選んでみて欲しいです。もしかしたら予算オーバーの場合もあるかもしれませんが、最初に話した看護師さんのように、下着は心をときめかせ、女心を満たしてくれる物。

本当に好きな下着、美しいと思える下着は、価格以上の物を与えてくれると思いますよ。


今回は、自身も「販売のアルバイト時代、見た目と購入する下着のギャップに興味を持った事がランジェリーライターになるきっかけ」という川原好恵さんが、キャリア20年のベテラン販売員Yさんにインタビューし、職業によって選ぶ下着の違いやその真意に迫りました。

女心の裏側が垣間見えるエピソードを参考に、ぜひ、自分にあう下着選びを楽しんでくださいね。

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この記事の執筆者
文化服装学院卒業後、流通業界で販売促進、広報、店舗開発を約10年経験した後、フリーランスとして独立。下着通販カタログの商品企画などを経て、現在はランジェリーを中心に、雑誌、新聞、ウェブサイトなどで執筆・編集を行なう。モットーは「ラグジュアリーからプチプラまで」。国内外の展示会・店舗を幅広く取材する。
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PHOTO :
AFLO
WRITING :
川原好恵
EDIT :
石原あや乃