TBS日曜劇場『グランメゾン東京』は木村拓哉さん主演で人気のドラマ。フレンチレストランの料理人を演じていますが、バラエティ番組などで料理の腕を披露してきたこともあり、さすがの料理シーン! と話題になっています。

一度は挫折したアラフィフの大人たちが再生を目指して奮闘するストーリーは、大人の視聴者の注目も集めているようですよ。

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11話の尾花夏樹(木村拓哉さん) ©TBS

パリの2つ星レストラン「エスコフィユ」の天才シェフ・尾花夏樹(木村拓哉さん)。己の慢心から、3年前の日仏会談の会食の場で、アレルギー事故と傷害事件を起こし、すべてを失います。

早見倫子(鈴木京香さん)は星を取るレストランを目指したシェフでしたが、アラフィフにして星を目指す最後の奮起をするも願い叶わず。尾花と倫子が事故から3年後にパリで偶然出会ったことから、物語は始まります。

倫子は尾花の料理のファンで、味を見る舌と情熱は確かなものでした。そんな倫子に、尾花は「東京で世界最高の3つ星レストランをつくろう」と、持ち掛けます。

この物語は、一度挫折した大人たちが、自分の3つ星をつかむために奮闘するヒューマンストーリーです。

 祥平を仲間にするために画策した第10話

*ネタバレを含みますので、気になる方は飛ばして次回のあらすじをお楽しみいただければと思います。

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11話の京野陸太郎(沢村一樹さん)、早見倫子(鈴木京香さん) ©TBS

3年前のパリでの事故の元凶であることが報道され、「gaku」を辞めてアパートを引き払おうとしていた平古祥平(玉森裕太さん)を、「グランメゾン東京」に誘う尾花。

店に迷惑がかかるからと断る祥平ですが、改めて、「エスコフィユ」にいたメンバーにも謝罪します。が、事故の責任はシェフだった自分にあるという尾花。「見習いが責任を取ろうとするなんて100万年早い」というのです。

今の「グランメゾン東京」には祥平の力が必要だと感じている京野陸太郎(沢村一樹さん)は、おもむろに厨房に立ち、祥平やグランメゾンメンバーに料理をふるまいます。実は京野は元料理人。パリの3つ星レストラン「ランブロワジー」で、尾花と一緒に修業をした仲なのです。

しかし、京野のつくった料理は倫子いわく「ぼんやりした料理」でした。とうてい星を狙えるものではありません。

どんなにがんばっても才能がない自分にはこれが限界で、だから一流の料理を届けるギャルソンへ転向したという京野。逆に「人の心を動かすことのできる料理」がつくれる祥平は、フレンチの料理人を辞めるべきではないと説得します。

パティシエの松井萌絵(吉谷彩子さん)のアイディアで、“ゴーストシェフ”として、仕込みとメニュー開発を担当することになった祥平。ミシュランの審査に向けて、メインと前菜の新たなメニュー開発が行われていきます。

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11話での丹後学(尾上菊之助さん) ©TBS

一方、祥平が去った「gaku」でも、ミシュランの審査に向けたメニュー開発が行われていました。祥平を失い、行き詰まる丹後学(尾上菊之助さん)でしたが、湯葉を使った料理を完成させ、オーナーの江藤不三男(手塚とおるさん)を感嘆させます。

しかし、江藤はその料理を食べる前に、丹後の限界を感じて、パリの2つ星レストランから新しいシェフ・結月(馬場徹さん)を引き抜いていました。

それを知り、丹後は「gaku」をその場で辞め、去っていくのでした。

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11話での蛯名美優(朝倉あきさん) ©TBS

「グランメゾン東京」では、伝説のハンター・峰岸剛志(石丸幹二さん)が持ってきたジビエから、キジバトをメインに据えることにした尾花と祥平。日本ではなじみのない食材ですが、フレンチでは一般的な食材なのだそう。

そんな中、祥平の元婚約者の蛯名美優(朝倉あきさん)が現れます。父に交際を反対されて、「『グランメゾン東京』以外で料理人を続けるなら、父を説得できるから、やり直してほしい」と祥平に告げていた美優。

尾花にコースをごちそうされ、そのおいしさに涙を流します。そして、もう父のことはいいから、祥平は「グランメゾン東京」で働くべきだと思っていることを告げて欲しいというのでした。

世界に影響を持つ食の雑誌の編集長であるリンダ・真知子・リシャール(冨永愛さん)は、しつこく祥平のその後を調べています。

部屋を引き払ったものの、実家に帰らずに京野の部屋に転がり込んでいた祥平の足取りがつかめるはずもなく、ついには「グランメゾン東京」に乗り込んできます。厨房の奥まで確認するほどの執念でしたが、間一髪、尾花により隠されていた祥平は難を逃れたのでした。

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11話での「グランメゾン東京」メンバー ©TBS

その最中にリンダに新作のメインの試食を頼む尾花。メンバーは危惧しますが、尾花は敵に試食してもらい、評価してもらう方が意見が聞けるとひょうひょうとしたもの。しかし、祥平は、店に迷惑をかけるから、メインが完成したらやはり辞めると言い出します。

そうこうするうちに、みんなで手分けしてメイン料理である「キジバトのドゥミ・アンクルート」が完成します。

いよいよリンダの試食の日。隠れる祥平に尾花は、祥平自身がサーブすることを要求します。驚く祥平ですが、これは祥平を「グランメゾン東京」に残すためにあえてとった作戦だったのです。

リンダも驚く中、祥平によりサーブされたメイン料理。リンダは酷評しますが、それは、ミシュランの星は一皿で判断するものではなく、店全体の総合的な判断だからというものでした。

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11話での平古祥平(玉森裕太さん)、相沢瓶人(及川光博さん)、尾花夏樹(木村拓哉さん) ©TBS

怒ったリンダが去ったあと、やはり辞めると言い出す祥平。尾花はフレンチはチーム戦だと言います。全員で力を合わせれば、3つ星にも手が届くと。周りのことよりも、祥平がどうしたいのかと問う尾花。そして、祥平はついに「グランメゾン東京」で働きたいと、涙ながらに本当の気持ちを明かすのでした。

祥平が正式にスタッフとなったことで「最高のチームができたな」と尾花に話す京野。尾花の目には涙が……。

 「ぼんやりした料理」とリンダの気迫におののくSNS

毎回、放送中にTwitterのトレンドワード入りする「グランメゾン東京」。

前半では京野の料理シーンに「かっこいい」という投稿が見られたものの、その出来上がりが微妙だったことで、「ぼんやりした料理」と倫子が発言したことにコメントが殺到しました。

「好きな人に渾身の料理を『ぼんやりした料理』って言われちゃうの、つらすぎる」「ちょっ、倫子さん!!(笑)」「少し気を使ってあげて~」などの投稿がたくさん。一方で「京野さんがいなかったら、このレストランはできていないからいいんだよ」という声も。

京野の自宅アパートのキッチンが貧弱なのは、二度と料理をしないと決めたことによるものだったのかもしれません。そんな京野の料理はある意味「人の心を動かす料理」だったとも言えますね(笑)。

また、ライバルの丹後が「gaku」を辞めてしまったシーンには、「丹後さぁぁぁあん」「丹後シェフを救ってあげて」「丹後にも前向きな結末がきてほしい」と、丹後の救済を求める声が多数! 「一度しか言わねーぞ、丹後、グランメゾンに来い!」と前回の尾花のセリフを借りる方も(笑)。

ライバルでありながら、真摯に料理と向き合い、正々堂々と尾花と戦おうとする姿は多くの視聴者の心をつかんでいるようです。

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毎回ファッションも話題になるリンダ(冨永愛さん)。11話での様子 ©TBS

リンダが祥平を探しに「グランメゾン東京」に乗り込んできたシーンでは「ギャー」「リンダ怖い!!!!」「祥平逃げて~」と、まるで鬼でも来たかのような反応が(笑)。

尾花によって冷凍庫に隠されていた祥平。出てきたシーンでは「寒い」と大騒ぎしていましたね。「『冷凍祥平』かわいい」「ただでさえ肌が白いのに、より白くなってしまう!」「あれは『平古祥平』ではなく、素の玉森裕太さんなのでは?」と、緊迫感からの解放を楽しむ声がたくさん見られました。

そして、ラストシーン。祥平が泣きながら「グランメゾン東京」で働きたいと心情を吐露する様子に、一緒に号泣する人が多数! 「仲間っていいね」「少年漫画的な展開でワクワクする」などといった声も。今までも悲しい表情が多かった祥平なので「最終回では笑顔が見られるといいな」という声も見られましたよ。

 無事にクランクアップ!撮影を終えたキャストの写真が到着

最終回放送に向けて、当然ながら撮影は終了している「グランメゾン東京」。

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鈴木京香さん、木村拓哉さんのクランクアップの様子 ©TBS

木村拓哉さんは「これで撮影が終わってしまうということに少しがっかりしているし、まだ認めたくない。寂しく感じています。それだけ、この現場で過ごす日々がすごく楽しかったです」とコメント。

鈴木京香さんは「無事にクランクアップするのは嬉しいもので『終わりたくない』なんて思うことはなかなかないのですが、今は少し寂しい気持ちもあります。たとえ現場の時間が押して夜中になってしまったときも(笑)、心から楽しく、本当に幸せでした。そして、キャプテン・木村さんは最高のシェフです!」とクランクアップの率直な心境を話しました。

また、サプライズでクランクアップの現場に、撮影予定のない寛一郎さん(芹田公一役)が登場したそうなのですが、木村さんいわく「寛一郎が現場に駆けつけてくれたのですが、このシーンを撮り始める前に、現場の前をウロウロしているのを見てしまって」いたそう。何となく、芹田らしい行動ですよね(笑)。

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玉森裕太さんのクランクアップの様子 ©TBS

玉森裕太さんは「木村さんと今回初めてこうやって長い時間お仕事をさせていただいて、キャプテンの偉大さ、そして座長としての佇まいなども学ぶことができた場でした。忘れないように、今後の仕事にもちゃんと生かしていきたいと思います」と、同じジャニーズ事務所の先輩と共演した印象をコメントしています。

それでは、いよいよ最終回! TBSさんの協力のもと、気になる第11話のあらすじをご紹介します!

 12月29日(日)放送 TBS系ドラマ『グランメゾン東京』第11話あらすじ

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11話での倫子(鈴木京香さん) ©TBS

ミシュランの審査が近づき、新メニュー開発の大詰めを迎える「グランメゾン東京」。

そんな中、新しい魚料理をつくるため、フレンチにとって禁断の食材である「マグロ」に挑む尾花。寿司を超えるおいしさを出すことが難しく、他のジャンルの料理人が手を出したがらない食材なのだそう。しかし、逆にマグロをフレンチとして攻略すれば、唯一無二のものになるともいえるのです。

が、そんな尾花に倫子は不安を覚え、口論に。尾花は最後には「スーシェフを辞める」と言い出してしまいます。突然のことに動揺する中、倫子も魚料理をつくり、おいしい方をメニューに加えることを提案します。

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11話での結月(馬場徹さん) ©TBS

 一方、丹後がいなくなった「gaku」は、新しいシェフ・結月(馬場徹さん)の傍若無人な振る舞いで店はボロボロになっていきます。その矢先、ついに事件が起きてしまい……。

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11話での柿谷光(大貫勇輔さん)、江藤不三男(手塚とおるさん)、丹後学(尾上菊之助)。丹後が再合流するのでしょうか? ©TBS

そして、いよいよ運命のミシュランの審査が始まります。果たして「グランメゾン東京」は、3つ星を獲得することができるのでしょうか!?


とうとう行われるミシュランの審査と発表。尾花の行方は? 丹後の進退は? 最終回第11話の「グランメゾン東京」も見逃せません! 29日(日)の夜9時は、ぜひテレビの前で待機していてください。

また、京野を演じた沢村一樹さんは、クランクアップ時に「いつか、もしかしたらスペシャル放送があるかもしれない(笑)! それまで一生懸命この仕事を頑張って、またみなさんとお会いできることを楽しみにしています」と話していました。

最終回後、“グランメゾンロス”に陥る人が続出しそうですが、沢村さんの言葉を信じて、いつかまたグランメゾンメンバーに会えることを期待したいですね。

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