2010年代のアナ・ウィンターのスタイル変遷を紐解きます

今、トレンドはシルエットを中心に大きく動いています。「丈」が圧倒的に長くなり、「身幅」もゆったり。適度なボリューム感がないと洗練されて見えません。

本記事では、そのわかりやすい例として、米『VOGUE』の編集長で、ファッショニスタとして世界中から注目されている、アナ・ウィンターのベーシックはどう「更新」されてきたのか?を研究します。

アナ・ウィンターはワンピース派なので、丈を変えるのは簡単。でもマキシ丈にロングブーツという最旬の足元バランスも心得ているようです。

似合うものをベースに潔く!時代の空気は「丈と質感」で

ボブとサングラス、ネックレスのセットで不変の存在感を放つ、米『VOGUE』編集長の定番は、華やかな色柄のワンピース。20年来、マノロ ブラニクのヌーディなサンダルを愛用する徹底ぶり。ワンピースのシルエットひとつで、いち早く変化に対応するのは見事!

■2011年

セレブ_1,大人コーデ_1
©Splash/AFLO

シンプルなアンサンブルニットに柄のふんわりスカートも、アナのベーシック。この時期はひざ丈で。

■2015年

セレブ_2,大人コーデ_2
©Backgrid/AFLO

パーティが多いこともあり、10月でもノースリーブにサンダル。ファーやカーディガンを添えて。

■2016年

セレブ_3,大人コーデ_3
©Splash/AFLO

ワンピースもコートもすでにミモレ丈に。颯爽と歩く美しさは、荷物をコンパクトにする潔さにあり!

■2018年

セレブ_4,大人コーデ_4
©Runway Manhattan/AFLO

ワンピースの丈の推移に注目したい。マキシ丈にロングブーツを合わせるあたりに、今どき感が!

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EDIT&WRITING :
藤田由美、喜多容子(Precious)