日本の研究者に占める女性の割合は、16.2%(2018年3月31日現在)。世界と比較すると低く、研究開発プログラムなどへの女性研究者の参画も少ない状況です。

そんな状況を打破するため、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が、「輝く女性研究者賞(ジュン アシダ賞)」を創設。その「第1回  輝く女性研究者賞(ジュン アシダ賞)」表彰式&トークセッションが、日本科学未来館で開催されました。

「輝く女性研究者賞(ジュン アシダ賞)」第1回目の表彰式が開催に!

デザイナーの故・芦田 淳氏が、1994年に青少年育成を目的として設立した芦田基金。女性の研究者を対象に活躍を推進するというJSTの主旨に賛同し、サポートすることで設立されたのが、この「輝く女性研究者賞(ジュン アシダ賞)」です。

受賞者には「ジュン アシダ」のメッセージが込められたトロフィーを贈呈

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受賞者に贈られるトロフィーに刻まれた“信じる道を一筋に進む。たとえそれが「人通りの少ない道」であろうとも。”というメッセージは、故芦田淳氏によるもの

その、記念すべき「第1回 輝く女性研究者賞(ジュン アシダ賞)」の表彰式&トークセッションが、日本科学未来館で開催されました。

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祝辞を述べる芦田多恵氏

多くの優秀な応募者のなかから、バルセロナで「生物種により時間スケールが異なる仕組み」という独創的な研究に従事する戒家美紀さんが受賞。芦田多恵氏より記念のトロフィーと副賞100万円が贈られました。

また「輝く女性研究者賞(科学技術振興機構理事長賞)」には、深澤愛子さん、「輝く女性研究者活躍推進賞(ジュン アシダ賞)」には、国立大学法人九州大学が選ばれました。

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左から 菱山豊氏(文部科学省科学技術・学術政策局長)、芦田多恵氏、山東昭子氏(参議院議長 元科学技術庁長官)、久保千春氏(九州大学 総長)、戒家美紀氏(European Molecular Biology Laboratory Barcelona グループリーダー)、深澤愛子氏(京都大学 高等研究院 物質―細胞統合システム拠点 教授)、濵口道成氏(国立研究開発法人科学技術振興機構 理事長)、鳥居啓子氏(テキサス大学 Johnson and Johnson Centennial 冠教授)、渡辺美代子氏(科学技術振興機構 副理事 / ダイバーシティ推進室長)

表彰式&トークセッションには100名を越える人たちが来場し、大盛況のうちに幕を閉じました。次回はどんな方々が受賞されるのか、注目が寄せられます。

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WRITING :
津島千佳
EDIT :
石原あや乃