今も連日完売している、行列ができる高級食パン専門店「考えた人すごいわ」。ベーカリープロデューサーの岸本拓也氏がプロデュースを手掛け、その独特な店名と食パンのおいしさで一躍話題となった、高級食パン専門店ブームを牽引する店でもあります。

現在は全国で4店舗展開している「考えた人すごいわ」ですが、その新ブランドが、2020年1月18日(土)に千葉・行徳にオープンします。気になるお店の名前は、「だきしめタイ」。

パン_1,手土産_1,千葉_1,ショップ_1
ベーカリープロデューサーの岸本拓也氏(写真左)

「考えた人すごいわ」と同様、飲食店などを運営するオーネスティグループが岸本拓也氏にプロデュースを依頼してできたこの新ブランドは、商品や店名、そして店舗の内装から外装まで、今までにないエキゾチックさが全面に打ち出されています。

気になる「だきしめタイ」は一体どんなお店で、どのような食パンを販売しているのでしょうか? 詳しくレポートします!

「だきしめタイ」にはアジアの大都市・タイのバンコクのエッセンスを随所に

地下鉄東西線行徳駅から徒歩3分。駅前の賑やかさがまだ続く通りの途中、突如として紫のエキゾチックな外観が目を引く、「だきしめタイ」の店舗。

パン_2,千葉_2,ショップ_2,手土産_2
タイ出身の画家、タノン・チャンキン氏による壁画と豪華なシャンデリアが目を引く内装

小ぢんまりとした店舗の中に入ると、ますます異国情緒あふれる内装に「ここは本当にパン屋なのか?」と驚きます。壁面には、女性と猫が描かれた絵画や、タイの屋台などが撮影されたカラフルな写真がズラリ。

実はこの内装にも、岸本氏のこだわりがあふれています。

食パンの新たな価値を広げよう、食パンの価値を造成しようという想いで、今回の新たなチャレンジに踏み切った岸本氏。

食パンは欧米からの文化なので、「ブーランジェリー〇〇」のような、フランスに影響されたパン屋が日本では多い反面、パンの専門学校の生徒にはアジアからの留学生も多く、欧米から持ち込まれたパンが日本ナイズされて、アジアへと渡っていく流れが最近では多く見られるそうです。

「東南アジアに行く機会があったのですが、タイではアジアトップレストラン・ベスト5に入るようなレストランのセンスや色彩感は、我々にはないものを感じました。そういった、アジアから学べるエッセンスに、これまで培ってきた日本のものを融合させていけたらと。

いろいろな市場を回る中で、パンに使えそうな食材もまだまだたくさんありました。アジアには、我々がまだ知らない宝が眠っていると感じています」(岸本さん)

そうして、新しく立ち上げたブランド「だきしめタイ」には、3人のタイ人のイラストレーターを起用。購入したパンを入れる紙袋2種類と、先ほど触れた店舗内の壁の絵画を依頼しました。

パン_3,手土産_3,千葉_3,ショップ_3
左がアラック・オーンビライ氏、右がタイパック・スパワッタナー氏によるイラスト

新進気鋭のイラストレーターが手掛ける紙袋のイラストは、「象と花とパン」がテーマ。象に乗ったパンのキャラクターが、おいしさのあまり昇天する様子を描いています。どちらもセンスが独特で目を引く、けれどどこか親しみが持てるイラストですよね。

パン_4,手土産_4,千葉_4,ショップ_4
美しい女性のそばにちょこんと座る猫の絵にも心なごむ

店内の壁画は、岸本氏がタイを訪れたときに「この人にどうしても描いてもらいたい」と惚れ込んだ画家にお願いし、日本に来て描いてもらったという、美しい女性の絵。女性の傍らに座る、パンのかぶりものをかぶった猫も、とても愛らしいです。

パン_5,手土産_5,千葉_5,ショップ_5
壁にたくさん飾ってある写真にも注目してみて

壁に並ぶ写真も、タイ人の写真家に「カラフルなバンコクを撮影して」と依頼して撮影してもらったという写真です。“夜の屋台”もテーマだそうですが、この「だきしめタイ」も、夜に訪れるとまた美しいパン屋になるのだとか。仕事帰りなど、夜にも訪れてみたいですね。

パン_6,手土産_6,千葉_6,ショップ_6
こちらもすべてタイのもの

その他、店内のシャンデリアや置いてある小物も、すべてタイで買い付けてきたもの。店内に流れている音楽も、タイファンクなのだそう。随所にこだわりが詰まっているんですね。

まさにお店のすべてからアジアの、タイのエキゾチックなムードを感じられる「だきしめタイ」ですが、もちろん販売しているパンも、今までにない新しい食パンになっているんです!

「だきしめタイ」の食パンは2種!

パン_7,手土産_7,千葉_7,ショップ_7
食材にもこだわりが

「考えた人すごいわ」同様、食パンは2種類。ですが、一見同じように見えるプレーンタイプの食パンも、製法や食材は変えているのだとか。どんな食パンなのか、見てみましょう。

■1:さらにミルキーさが増した!「口どけタイ」(プレーン)

パン_8,手土産_8,千葉_8,ショップ_8
「口どけタイ」2斤(11×24×高さ11㎝)¥800(税別)

くちどけのよさを実現するために製粉方法にこだわったきめ細やかな小麦粉と、添加物不使用のフレッシュな生クリーム、芳醇な香りの国産バターなどを使用した、耳までやわらかく水を抱きかかえたように、しっとりふんわりした食パン。

ミルキーでやさしい甘さを感じる、絹のような舌ざわりのクセになる食パンです。焼きたてはもちろん、冷めてもしっとりとおいしいですよ。

隠し味はココナッツシュガー、ココナッツミルクなど。ここにも、タイのエッセンスが感じられますね。

■2:絶妙なペアリングのデザート食パン「バナナとぶどう」

パン_9,手土産_9,千葉_9,ショップ_9
「バナナとぶどう」1斤(1×19×高さ15㎝)¥780(税抜)

そして、他の食パン専門店ではまずないであろう「だきしめタイ」ならではの食パンが、こちら。

生のバナナを直接生地に練り込んでいるため、バナナの風味が香りや味わいからダイレクトに感じられます。卵もたっぷり使用しているので、バナナと卵で黄色い生地になっています。

そして、大きくてジューシーなサンマスカットレーズンもたっぷりと混ぜ込まれているので、レーズンの酸味がバナナの甘みを引き立てています。

また、パンの上部には生のバナナも乗っています。ビスキュイをかけているので、ここのカリカリした食感と、生地のふわっとした食感の違いもまた楽しめますよ。

練り込むバナナは皮が黒ずんで完全に熟したものを使用し、乗せるバナナはフレッシュなものを使用するなど、バナナの熟成度へのこだわりも。

バナナを混ぜすぎるとバナナブレッドになりますが、そうではなく、あくまでこれは食パンとしてつくられています。とっておきの朝に食べたいデザート食パンは、差し入れにも喜ばれそうですね。


パン_10,手土産_10,千葉_10,ショップ_10
店内には、焼きたてパンのいい香りが

「だきしめタイ」を「行徳の新名物にしたい」という意気込みを語っていた岸本氏。遠からず、そうなりそうですよね。行列必至の高級食パン専門店の新ブランドから目が離せません。

オープン初日と翌日には、先着50名にパンナイフのプレゼントも。タイのエッセンスを感じる、今までにない高級食パン専門店「だきしめタイ」を訪れてみませんか?

問い合わせ先

  • だきしめタイ 
  • 営業時間/10:00~20:00 ※プレオープンは2020年1月17日15:00~、売り切れ次第終了
  • 定休日/なし
  • TEL:047-316-0480
  • 住所/千葉県市川市行徳駅前1‐27‐17

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
WRITING :
小林麻美