日本ではバレンタイン時期しか手に入らない!「ジャン=ミッシェル・モルトロー」のチョコとは?

普段、国内で購入することができない珍しいチョコレートも、バレンタインの前後は日本でも手に入るということもあり、チョコレート好きにとってはたまらないシーズンが到来。

この時期限定のチョコレートの中でも、日本に登場して9年目を迎える「ジャン=ミッシェル・モルトロー」は、世界で一番やさしいショコラとして、年々人気を集め、近年は早々に完売する店舗もあるほど。

この記事では、そんな「ジャン=ミッシェル・モルトロー」のオーガニックカカオへのこだわりと、実際に販売されているショコラを、3つのポイントにしぼってご紹介します。

■1:世界に1%しか流通していないオーガニックカカオのみを使用!

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定番のボックスには、BIO CHOCOLATIERの文字が。

世界流通1%といわれているオーガニックカカオのみを使用し、すべてのショコラがオーガニックというジャン=ミッシェル・モルトロー。カカオ以外の素材もすべてオーガニックにこだわり、フランス農務省のオーガニック認証「ABマーク」を獲得しています。

オーガニック農家で育ったモルトロー氏は、元々はオーガニック素材を使ったレストランのシェフでした。デザートとして出していたショコラの人気に火が付き、ショコラティエに転身したのがブランドの始まり。オーガニックに囲まれて生きてきたからこそ、オーガニックへの想いが強いのです。

彼が作るショコラは、フランスをはじめとしたヨーロッパでは、「サヴール・エ・ナチュール」というブランド名で親しまれています。

日本上陸は2012年で、当時からバレンタインとホワイトデーの時期限定で販売され、ジャン=ミッシェル・モルトローと、自身の名前がそのままブランド名となっています。パッケージもすべて、日本オリジナル仕様。その意味では、このブランドは、この時期の日本限定のブランドということになります。

■2:カカオ豆からチョコレートになるまで、一貫して製造!「ビーン・トゥ・バー」や「ビーン・トゥ・ボンボン」の先駆け

近年は、カカオ豆からチョコレートバーになるまで一貫して製造を行う「ビーン・トゥ・バー」を展開するブランドも増えてきましたが、その先駆け的存在で、バーだけでなく、難しいとされているボンボンまで一貫して製造しています。

ひとつひとつの素材の良さを生かすことにこだわり、フレーバーに合わせてカカオの産地を使い分け、ナッツもローストの仕方を変えています。

そのカカオの原産地は、タンザニア・ペルー・ドミニカ共和国・マダガスカル・エクアドル・ハイチの6か国に厳選。カカオの原産地を単一で混ぜることなく、カカオ自体の個性をダイレクトに味わえるのも、一貫製造ならではの魅力のひとつです。

また、乳化剤としてよく使用されるレシチンは風味を損なうという理由から一切使わず、純正のココアバターのみを使用しため、口どけがよく、もう一口食べたいと手が伸びてしまうおいしさがあり、筆者はいつもついつい食べ過ぎてしまいます。

定番も新作も試せる!百貨店限定ボックス

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内容とパッケージカラーが違う店舗限定アソート「カドー・デュ・クール」各¥2,214

三越・伊勢丹、西武、高島屋、阪急、東急と、各百貨店ごとに異なるパッケージの中に、異なるチョコレートが入っています。どれも、新作と定番をどちらも試せます。

※展開されている店舗と、アソートの内容は、こちらをご確認ください。

■3:おいしいショコラは良質なカカオ豆があってこそ!モルトロー氏は、カカオ農園のインフラ整備から手がける

おいしいショコラができるのは、カカオ豆があってこそ。そのため、モルトロー氏は、カカオ生産地の環境改善も取り組んでいます。自らカカオ農園に赴き、そこで働く人々の健康のために看護師を派遣したり、ソーラーシステムを作って電気を使えりようにしたり、現地のインフラ整備も行っているのです。

その農園の名前は「エデン」。ドミニカ共和国でアグロフォレストリー農法(森を再生しながら行う農業)に取り組む農園で、光や土や水を分かちあう森を守りながら、カカオが育てられています。

「エデン」生まれのカカオを楽しめる新作が登場

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「ル・カカオ・エデン農園」8個入り¥3,024

エデンで生まれたカカオ豆を使用したチョコレートが日本でも楽しめるのが、新作の「ル・カカオ・エデン農園」です。

カカオの個性を味わうためのシンプルタイプのタブレットと、今年のカカオの個性に合わせたフィリング(中身の素材)とのマリアージュを楽しめるボンボンショコラが入っています。

エデン生まれのカカオ豆は、苦みが強くウッディなアロマが特徴で、しっかりとしたカカオの香りが鼻から抜けていきます。


「ジャン=ミッシェル・モルトロー」のショコラは、年々限定アイテムの完売が早くなっているので、気になる方は早めにチェックするのがおすすめです(店舗ごとに発売日が異なるので、以下のショップリストをご確認ください)。

遠いカカオ農園を思いながら、ショコラのフレーバーをじっくり味わえば、これまでと違ったチョコレートの楽しみ方が見つかるかも知れません。今年もチョコレートの祭典を楽しみましょう!

※掲載した商品はすべて税込です。

問い合わせ先

ジャン=ミッシェル・モルトロー

ショップリスト

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この記事の執筆者
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WRITING :
林 ゆり