スキンケアの最後の難関といわれていた「たるみケア」ですが、解決の糸を探る研究が進み、驚くような新知見や新処方が相次いで発表されています。

いったいどんなコスメにどんな能力を託しているのか。その情報をいち早くキャッチし、数多くのコスメを自らの肌で精査している美容の七賢人が「殿堂入り」と、新作ながら早くも風格十分の「殿堂入り確実」コスメを選び抜きました。

今回ご紹介するのは、ビューティエディター近藤須雅子さんが愛用する、ゲラン「オーキデ アンペリアル ザ リッチクリーム」、クレ・ド・ポー ボーテ「ラ・クレーム」の2品です。

【殿堂コスメ1】ゲラン「オーキデ アンペリアル ザ リッチクリーム」

たるみ_1,クリーム_1
「ノーベル賞研究で解明された肌細胞の低酸素症に着目」このラインの要であるオーキッドのパワーで肌の低酸素症を改善。エネルギー生成が高まることで、細胞の再生、構築を促し、強いハリが生まれて輪郭が引き締まる。ゲラン オーキデ アンペリアル ザ リッチクリーム 50ml ¥54,600

「嫌なたるみを豊かさや優雅さに変え、大人のエレガンスを際立たせてくれる逸品。一級のケア力で高密度のハリ肌を守ってくれます」

顔の輪郭がもたつき、口角が下がってなんだか不機嫌そうに見えるのは、たるみのせい。年齢を重ねれば仕方ないとわかっていても、うんざりです。けれど、「若い頃の張り詰めた雰囲気が和らいで、嫋やかで素敵だな」と思う方も多いもの。20代のシャープさにはない、ゆったりと豊かで余裕に満ちた表情は、大人ならではのエレガンスを感じさせます。

精彩に欠け老け込んだ印象と、深く柔らかい包容感。同じ弾力感の低下でも、この大きな違いを生み出すものが何なのか……教えてくれたのが「ゲラン」の『オーキデ アンペリアル ザ リッチクリーム』でした。

なじませた瞬間から肌がふっくらと潤い、ハリ不足が柔らかさに転じて優しげな趣に。しっとりした輝きが加わり、得もいわれぬオーラが生まれるのです。もちろん、弾力を補いたるみを防ぐケア力も十分。年齢を重ねることを喜びや魅力に変えてしまうなんて、『オーキデ』ならではの魔法です。

\ゲラン「オーキデ アンペリアル ザ リッチクリーム」の使用感/

【テクスチャー】
冬場の乾燥に負けないリッチな感触だが、ベタつきはなく潤いに包まれる安心感あり。

【使用方法】
朝晩のお手入れの最後に使用。深呼吸しながら、マッサージする独自のお手入れ法を。

こんなこともやっています!

2年前から始めたヴォイストレーニングも、30代から続けている筋トレも、姿勢が要。あごを引き背筋を伸ばす習慣は、フェースラインの引き締めに効果絶大。

【殿堂コスメ2】 クレ・ ド・ ポー ボーテ「ラ・クレーム」

たるみ_2,クリーム_2
「肌知性に着目し毛細血管ケアも。たるみ解決の新手法満載」夜の肌サイクルを研究し、強いハリをもたらす独自のテクノロジーを開発。さらに毛細血管に存在する、コラーゲンを増やす指令を送るたんぱく質を増やす成分も配合。クレ・ ド・ ポー ボーテ ラ・クレーム 30g ¥60,000(医薬部外品)

「使うたびに、キメが細かく整ってじわじわ肌が引き締まってきたよう。なによりも肌の再生力を高めて、たるみの進行を押しとどめてくれます」

専門医によると、肌はある程度は伸びる反面、ほとんど収縮しないといいます。つまり、伸びきった肌を引き締めるのは無理。たるまないよう防ぐしかないとのことなのです。

暗澹たる気分になりますが、冷静になれば、確かに弾力は落ちほうれい線も目立ってきたけれど、若い頃に予想していたほどではありません。年齢を考えれば、まずは許容範囲。となると、長く愛用している「クレ・ド・ポー ボーテ」の『ラ・クレーム』しか思い当たりません。

「これさえ使っていればまちがいない」という信頼感と肌に吸い込まれるような上質な使用感で、使い続けてきましたが、おかげで充実したたるみ予防を重ねてこれたよう。最新作に至っては、日に日にキメが引き締まってきて、不可能なはずのたるみ改善まで叶えてくれそうです。その目覚ましい進化に、もう私の老化速度なんて追い越し、時間を巻き戻してくれるかも、なんて甘い期待まで抱くほど。

\クレ・ ド・ ポー ボーテ「ラ・クレーム」の使用感/

【テクスチャー】
こっくりとした感触だが、肌になじませるとスッと浸透。すぐにもっちりとした肌に。

【使用方法】
夜のお手入れの最後に使用。パール粒大の量を手にとり、顔全体にていねいになじませる。

こんなこともやっています!

リフトアップ効果の高いRF波の美顔器『NEWA リフト』で、週2、3回ケアを。しばらくサボっていると肌がゆるむようで、もう5年以上、愛用している。

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いかがでしたでしょうか? 次回は、ビューティディレクター松澤章子さんが愛用する「殿堂コスメ」をご紹介します。お楽しみに!

※掲載した商品はすべて税抜です。

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この記事の執筆者
TEXT :
近藤須雅子さん 美容エディター
BY :
『Precious2月号』小学館、2020年
多くの媒体で美容記事に携わり、特にスキンケアの知識に定評あり。本質を見抜く審美眼で“美容業界の番人”といわれるほど。 好きなもの:果物なんでも(特にリンゴ。梨は20世紀)、京都、ローリング・ストーンズ、サム・クック、美術館通い、メイシー・グレイ、和裁、筋トレ、ビル・ナイ(『パイレーツ・ロック』『ラブ・アクチュアリー』) 、ティルダ・スウィントン、茶道、文庫本、デパート、編み物、コーヒー 、ヨガ、化粧品、スキー、縫い物
PHOTO :
戸田嘉昭(パイルドライバー/静物)
EDIT&WRITING :
荒川千佳子、五十嵐享子(Precious)