王妃やプリンセスなど、ロイヤルな女性たちには公務がつきもので、屋外で長時間を過ごす日も少なくありません。コートに加えて、防寒面で頼りにしているのは、首周りに風が吹き込むのをブロックするストールです。

防寒のためだけでなく、地味にまとまりがちな冬の装いに品格を灯してくれるという点でも、ロイヤルレディーたちはストールを愛用しているご様子。冬ルックに彩りを加える王家のストール術は、素敵な工夫があふれていました。忙しいキャリア女性こそ参考になる着こなしを、日常に取り入れてみてはいかがでしょうか?

機能的でエレガント。仕事シーンで役立つ「ロイヤルレディーのストールコーデ」5選

■1:スウェーデンのヴィクトリア王女は、フェイス周りを引き締める「グラデーション」着こなしがお上手

プラム系ストールで顔まわりを引き締めたヴィクトリア王女
ゆるめに巻いて、のどかな自然体の縦落ちイメージに

色のトーンを少しずらしながら合わせる「トーン・オン・トーン」「グラデーション」は、上品なこなれスタイルに仕上げるのに向いています。ポイントは引き締めたい場所に、濃い色をもってくることです。

スウェーデン皇太子のCrown Princess Victoria(ヴィクトリア王女)は、スモーキーピンクが大人フェミニンなコートに身を包んで、海辺へ。ピンクよりも濃い色のプラム系ストールで、顔周りを引き締めていました。風をはらみ軽やかに揺らめくよう、ラフに巻くことで、こなれた印象が漂います。

■2:ルクセンブルクのステファニー皇太子妃は、「アクセサリー代わり」に個性派デザインのストールを投入

レース風の編み地のアイボリーのストールのステファニー皇太子妃
ボトムスは黒パンツでスレンダーなレッグラインを演出

レースや刺繍などをあしらった凝った素材使いのストールは、まるでネックレスのように、顔周りを明るく華やかに演出してくれます。防寒性とゴージャス感を一度に叶えられる、真冬にうれしい一石二鳥アイテムといえます。

ルクセンブルクのPrincess Stephanie(ステファニー皇太子妃)は、パウダーピンクのコートでしっかり防寒。首周りに巻いたのは、アイボリーのストール。上品な白が効いて、顔周りが明るく見えています。

レース風の編み地だから、ノーブルで繊細な雰囲気に。コートのゴールドボタンとあいまって、立体的で華やかな印象を与えますね。

■3:モナコのシャルレーヌ公妃は、茶と白の絶妙コントラストで「レフ板効果」を発揮

パンツスーツに真っ白なストールを添えたシャルレーヌ公妃
顔に光が当たる「レフ板効果」を発揮するホワイト系ストール

全体の配色を統一する「ワントーンコーデ」は、ロイヤルレディーが好む装いのひとつ。洗練されたスタイルに差し色ストールをプラスすることで、さらに統一感が際立ちます。

モナコのPrincess Charlene(シャルレーヌ公妃)は、シックなブラウン系でトレンディーにまとめました。クラシックなシルエットのパンツスーツですが、真っ白なストールを添えてモダンなアクセントに。ワントーンコーデを保ちつつ、リズムを加える小技です。

■4:オランダのマキシマ王妃は「カーディガン」のようにまとって、防寒対策も意識

ストールで上半身を包み隠すように巻き付けたマキシマ王妃
女性らしい気取らないムードを演出

ストールの使い方は巻くだけではありません。たとえば束ねないで広げて、ブラウスやジャケットのようにまとう使い方もあります。

上半身を完全に包み隠すように巻き付けたのは、オランダのQueen Maxima(マキシマ王妃)。薄手の生地だから、きれいにドレープが生まれて優美な雰囲気に。ポンチョやマントのような感覚で使えます。

寒いときにもサッと広げてはおれるので、防寒にも最適。1枚で何パターンにも着回せる「ユーティリティー」なアレンジです。

■5:英国のウェセックス伯爵夫人 ソフィーは、装いにリズムを添える「マルチカラーの総柄」ストールで

マルチカラーの総柄ストールのウェセックス伯爵夫人 ソフィー
柄ストールをアウターの上に重ねると、軽やかなコンビネーションに

艶やかな色や柄が配されたストールは、装いのムードを弾ませる効果があります。クラシカルなモチーフは、エレガントな雰囲気を呼び込める点でも重宝します。

英国の王族、Sophie, Countess of Wessex(ウェセックス伯爵夫人 ソフィー)は、鮮やかなレッドのコートで登場。コートに合わせたのは、マルチカラーの総柄ストールでした。ベースカラーの黒がムードを引き締めており、カジュアルになりすぎないのがポイント。華やかさと軽やかさを添えた、上級者の着こなしと言えます。


真冬の定番的な首周り防寒ツールのマフラーを、ストールに変えるだけで、私たちも王族気分の、優美な装いに仕上げられます。

色や柄次第で、春らしい気分や優しげな雰囲気も持ち込めるから、イメージコントロールの面でも便利。長く垂らしたり、広げてまとったりと、アレンジの幅が広いので、多彩なバリエーションが試せそうです。

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この記事の執筆者
多彩なメディアでランウェイリポートやトレンド情報、着こなし解説などを発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かした解説が好評。自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い。著書に『おしゃれの近道』『もっとおしゃれの近道』(学研パブリッシング)がある。
PHOTO :
AFLO
WRITING :
宮田理江
EDIT :
石原あや乃