寝転んでいる状態では、脚は足先方向に引っぱられたような状態になり、股関節の緊張が強くなります。すると鼠径部のリンパの流れが悪くなり、むくみやすくなるので、是非、習慣化して欲しいのが「足まくら」です。ただし、私たちのやってしまいがちなのは、かかとにまくらを置く方法ですが、これはNG。なぜなら股関節の緊張が緩まないからです。

ポイントは、膝の裏から足首の間に枕を入れて脚の高さを上げること。こうすることで、股関節がリラックスした状態になるので、老廃物の排出が促され、むくみが改善! 股関節への負担がなくなるので、脚やせ効果も絶大です。

さらに腰がピタッとベッドにつくことで、背中の緊張が緩んで呼吸がしやすくなり、深くリラックス&熟睡できるので、眠りが浅いと感じている人は是非試してみて。

 
村木宏衣さん
アンチエイジングデザイナー
(むらきひろい)大手ステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。最新刊は「50年の人生を通して確立した「美」や「健康」に対する考え方・習慣をまとめた 『おとなの美人習慣』(KKベストセラーズ)。 」Instagram
体験者:武田宏美さん
(38歳・音楽配信サービス会社勤務)
「体がすごくラク!というのが率直な感想です。今までの寝ている時の体勢がいかに緊張していたのかがわかりますね。これならまくらとバスタオルがあればいいのでホテルもできますし、旅先で眠れない、なんてことがなくなりそうです。いいことを教えてもらいました!」

熟睡できて美脚になる!正しい「足まくら」の入れ方

■Step1:「足まくら」を入れていないときの脚の状態を知る

脚がだらんと開いてしまうと、股関節は緊張し、リンパの流れが悪くなりむくみが起こる。そして股関節が歪み、腰が浮いているので腰から背中への筋肉が緊張し呼吸がしづらくなってしまいます。つまり、寝ている間に全身に力が入り、緊張状態のままになってしまうのです。

足まくらを入れていないときの脚の状態
寝転んでいるときに足が外に開いてしまう人、内側に倒れてしまう人と分かれますが、いずれにしてもこの状態で寝ていると股関節が歪んでしまいます。

■Step2:正しく「足まくら」を入れると脚がピタリとくっつく

まくらとバスタオルを使って、写真のように膝、ふくらはぎ、足首にまくらをいれます。

まず、まくらで反っている腰がペタンとベッドにつくくらいの高さを目安に膝をあげます。脱力をして呼吸がしやすくなるポジションがあるので、探してください。次に、足首の下のカーブに沿わせて、隙間をバスタオルで埋めます。

まくらとバスタオルで膝、ふくらはぎ、足首にまくらをいれている様子
膝のクッションより高くすると膝が伸びきってしまうので、やや低めにするのがポイントです。

以前にお伝した「首まくら」も併せて行うと全身の力が抜けて、さらに睡眠の質が上がりますよ!

 

正しく「足まくら」を入れると脚はまっすぐに。股関節の負担がなくなり、寝ている間にむくみが解消できるので、これだけで足は痩せやすくなります。

「足まくら」を入れると足はまっすぐになる様子
寝ている間に「足まくら」を蹴飛ばしてしまいそうな人はシーツの下に入れるという手もあり。

【まとめ|熟睡できて美脚になる!正しい「足まくら」の入れ方4か条】
1.寝ているときに足がだらんと脱力したままだと股関節が歪みやすく筋肉が緊張し、リンパの流れが悪くなる。
2.「足まくら」を入れることで、股関節の歪みを防ぎ、むくみも解消できる。
3.腰がピタッとベッドにつくようになり、背中の緊張が緩んで呼吸がしやすくなる。
4.深くリラックスでき、熟睡しやすくなるので眠りが浅いと感じる人にもおすすめ。

以上、熟睡できて美脚になる! 正しい「足まくら」の入れ方を教えていただきました。

セルフケアは、続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は2月29日の更新です。お楽しみに!

PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子