ファッションジャーナリストの藤岡篤子さんが、現在開催中の2020年AW コレクションの様子をリアルタイムでお届けしている本企画。本日は、ミラノ1日目の様子を現場からレポートします!

ロンドンからミラノへ!悪天候から解放された快晴の地・ミラノのDAY1をレポート

ciao、藤岡篤子です。

雨続きの日々だったロンドンからは想像できないほど快晴のイタリア・ミラノに到着! 傘をささなくて良いだけでもうれしいですが、今日は14度という暖かな気温にも助けられ、なんだか心が弾みます。

■1:ニット界の王者「ブルネロ クチネリ」の揺るぎない貫禄を拝見

ファッションニュース_1,コレクション_1
BRUNELLO CUCINELLI(ブルネロ クチネリ)の、こだわり抜かれた贅沢なラインナップは圧巻

さて、休む間もなくスタートしたミラノ初日は、BRUNELLO CUCINELLI(ブルネロ クチネリ)の展示会からスタート。こちらでは、相変わらず素晴らしく高品質で、ファッション性の高いニットアイテムが提案されていました。

ファッションニュース_2,コレクション_2
質への意識の高さを改めて感じさせるラインナップ

今でこそ「サステナブル」という言葉を頻繁に耳にするようになりましたが、ブルネロ クチネリは、そもそもの概念がサステナブル。真の持続性とは、選び抜かれた髙品質の製品を、創り続ける事だといいます。

「時代を超えて愛用していただくことを、常に目指している」とのことですが、時を超え、古くならないエッセンシャルなデザインと品質は、私も実感済み。一見変わらないようで、実はシーズンごとに違う表情で魅せる同メゾンは、さすが、ミラノを代表するニット界の王者。揺るぎない貫禄を放っていました。

素敵なアレンジで魅了したゲストを「ブルネロ クチネリ」の会場でキャッチ

ファッションニュース_3,コレクション_3
素敵な着こなしのマダムたち

同メゾンの展示会には、リアルにブルネロ クチネリをまとったゲストも来場されます。場内を見て回っていると、なんと、同じルックをそれぞれのセンスで着こなしているふたりを発見!

ベルトをオンしたフェミニンな着こなしの写真左の女性と、リラックスした雰囲気もまとわせつつ、シャツをレイヤーしてキリリとした印象に仕立てた写真右の女性。よくよく見るとジャケットとバミューダの組み合わせ自体は被っているのですが、一見わからないほどお見事なアレンジでした。

素材そのものの美しさももちろんですが、コーディネートやスタイリングも重要ですね。

実は……食事も楽しみのひとつなのです!

ファッションニュース_4,コレクション_4
豪華なケータリングの様子

そして、実は、ミシュランの星のつくレストランでの、圧倒される量と質のランチが饗されることでも有名です!

コレクションシーズンは通常、ランチもディナーも食べられないほどスケジュールが詰まっていますので、こういった気遣いは本当にありがたいのです。ですので「お食事だけはなるべくここで取りたい!」と思い、いつもスケジュールに組み込むようにしているのです(笑)。

ファッションニュース_5,コレクション_5
生ハムやブラータチーズなど、フレッシュな料理が振る舞われます

サフランのきいたリゾットやブラータチーズをつまみ、さぁ、次のGUCCI(グッチ)の会場へ急ぎます。グッチは道路が渋滞になる程人気なので、早めに来場するよう、予めメゾンからもお達しがありました。どんなことになっているのでしょうか。

■2:サステナブル意識がさらにパワーアップ! 環境に配慮した「グッチ」が大賑わい

グッチといえば、前回もサステナブル認証を受け、環境に配慮したコレクションを発表し話題になりましたが、今回は更にパワーアップ! 招待状はなんとボイスメッセージで送られてくるというサプライズ。最先端すぎるアプローチは、さすがのひとことに尽きます。

前代未聞のコレクションは「メイクルーム」からすでにスタートしていた!?

ファッションニュース_6,コレクション_6
意表を突くアプローチは斬新そのもの

そして、会場にもサプライズが! ショーを制作しているタイミングから見て欲しいとのことで、まず、メイクルームに通されたのです!!

ファッションニュース_7,コレクション_7
アレッサンドロ・ミケーレ本人が細かくチェックするバックステージ

クリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレも、真剣にメイクやヘアのチェックをしていました。ご本人が細かく指示を出す姿まで、包み隠さず私たちに見せてくれるというのは、なんとも斬新なアプローチです。まるで、演劇を見ているような気分になりました。

ファッションニュース_8,コレクション_8,ミラノ_1
リアルを貫くコレクションがスタート

そして、なんとスクリーンの内側で着付けをしているシーンから、コレクションがスタート!

ファッションニュース_9,コレクション_9,ミラノ_2
バックステージを舞台にしたフィナーレ

フィナーレの舞台も、バックステージのスクリーンの中。完成したスタイリングで、モデル全員がポージングしたのです! やっぱり、グッチはやってくれますね。服のディテールを間近で見れる、明日の展示会が楽しみです。

期待を裏切らない「グッチ」のゲストたちの演出も流石すぎる!

ところでグッチといえば、グッチの服で身を固めた熱狂的なゲストが多いことでも知られます。やっぱり見応えがありましたので、今回は、バイヤーの方を勝手に特集します!(笑)

ファッションニュース_10,コレクション_10,ミラノ_3
オシャレすぎる、グッチファンのゲストたち

お聞きしたところによると、みんなバリバリの現役バイヤーなのですが、お洒落も半端ないです。40歳以上の方、おそらく60代の方もいらっしゃると思うのですが、こんなにお洒落を楽しんでいらっしゃる!! 脱帽です。

ファッションニュース_11,コレクション_11,ミラノ_4
自由なスタイルを楽しむゲストたち

場内には、元々グッチはジェンダーレス、そしてエイジレスでもあるわけですが、それを体現する、モデルでもセレブリティーでもない、お洒落が大好きなマダム達であふれていました。

お洒落とは、好きなものを追求することも大切。時には勇気とユーモアをもつことも必須! そんな、当たり前のようで忘れがちなファッションの真髄を、体感した瞬間でした。

ファッションニュース_12,コレクション_12,ミラノ_5
更なるオシャレさんに遭遇!

まだまだ会場に残りたい気持ちもあったのですが、スケジュールがタイトなため急いで会場から出ると……子豚ちゃんを抱えた、オールピンクなマダムに出会ってしまいましたので、やっぱりスナップしてしまいました!

グッチのゲストレベルは、本当に高いですよね。私もたまには挑戦してみたいな〜濃厚なグッチワールド! そんなことを考えながら、次なる舞台へ。DAY1から濃いミラノレポートでしたが、ぜひお付き合いくださいね。


本日は、2020年AW ミラノコレクションDAY1の様子をお届けしました。藤岡さんのインスタグラム(@fiorinatokyo)でも、ミラノコレクションの様子が投稿されています、合わせてご確認ください。

この記事の執筆者
1987年、ザ・ウールマーク・カンパニー婦人服ディレクターとしてジャパンウールコレクションをプロデュース。退任後パリ、ミラノ、ロンドン、マドリードなど世界のコレクションを取材開始。朝日、毎日、日経など新聞でコレクション情報を掲載。女性誌にもソーシャライツやブランドストーリーなどを連載。毎シーズン2回開催するコレクショントレンドセミナーは、日本最大の来場者数を誇る。好きなもの:ワンピースドレス、タイトスカート、映画『男と女』のアナーク・エーメ、映画『ワイルドバンチ』のウォーレン・オーツ、村上春樹、須賀敦子、山田詠美、トム・フォード、沢木耕太郎の映画評論、アーネスト・ヘミングウエイの『エデンの園』、フランソワーズ ・サガン、キース・リチャーズ、ミウッチャ・プラダ、シャンパン、ワインは“ジンファンデル”、福島屋、自転車、海沿いの家、犬、パリ、ロンドンのウェイトローズ(スーパー)
WRITING :
藤岡篤子
EDIT :
石原あや乃